5.3.19 ユーザ定義受付の情報を確認する
ユーザ定義受付の情報を参照するための前提条件と,参照方法について次に説明します。
(1) 前提条件
ユーザ定義受付の情報を参照するには,HCSCサーバが起動状態である必要があります。
HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。
(2) 参照方法
ユーザ定義受付の情報を参照するには,運用環境からcscstatusコマンドまたはcscutilコマンドを実行します。各コマンドは,次の場合に使用します。
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cscstatusコマンド
ユーザ定義受付の動的情報(稼働状況),受付ID,および更新時間を参照する場合に使用します。
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cscutilコマンド
ユーザ定義受付の静的情報(ユーザ定義受付ランタイム定義ファイルで設定した定義情報)を参照する場合に使用します。
実際の動作に反映されている情報が定義情報として出力されます。ユーザが設定した情報は,HCSCサーバの起動時,または標準受付もしくはユーザ定義受付の開始時に反映されます。
次のどちらかの場合には,前回HCSCサーバを起動したとき,または標準受付もしくはユーザ定義受付を開始したときに設定した情報が出力されます。
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HCSCサーバの起動中に定義情報を設定し,そのあとHCSCサーバを再起動しない場合
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標準受付またはユーザ定義受付の開始中に定義情報を設定し,そのあと標準受付またはユーザ定義受付を再開始しない場合
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それぞれのコマンドの実行方法を次に説明します。
- ●cscstatusコマンドの場合
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運用環境でcscstatusコマンドを実行します。-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「compo」を指定します。
cscstatusコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscstatus(状態表示)」を参照してください。
cscstatusコマンドの実行形式を次に示します。
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type compo
- ●cscutilコマンドの場合
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運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにcompo_urecpを,また-operationオプションにget_infoを指定します。
cscutilコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
- プロパティ定義ファイルを使用しない場合
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-propsオプションにHCSCサーバ名を指定します。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target compo_urecp -operation get_info -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>"
cscutilコマンドに指定するManager名およびHCSCサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
- プロパティ定義ファイルを使用する場合
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-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target compo_urecp -operation get_info -propfile <プロパティ定義ファイル名>
- 注意事項
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配備されていないユーザ定義受付の情報を取得した場合,nullという文字列が表示されます。
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ユーザ定義受付の受付IDを指定しないでcscutilコマンドを実行すると,HCSCサーバが管理しているすべてのユーザ定義受付の情報が出力されます。
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- コマンド実行時の出力情報
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コマンド実行時の出力情報と意味を次の表に示します。なお,次の表に示す出力情報以外の出力情報はトラブルシューティング用の保守情報です。
表5‒4 ユーザ定義受付の情報を参照するコマンドの出力情報 出力される項目
出力される内容
receptionName.<通番>
ユーザ定義受付の受付名が出力されます。
receptionID.<通番>
ユーザ定義受付の受付IDが出力されます。
cscServerName.<通番>
HCSCサーバ名が出力されます。
ownerClusterName.<通番>
クラスタ名が出力されます。
serviceName.<通番>
ユーザ定義受付に関連するサービス名が出力されます。
receptionKind.<通番>
ユーザ定義受付を利用している受付(HCSCコンポーネント)の種類が出力されます。
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bp(ビジネスプロセス)
receptionProtocolKind.<通番>
ユーザ定義受付のプロトコルが出力されます。
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WebService(同期サービス(Webサービス)呼び出し)
receptionStatus.<通番>
ユーザ定義受付の状態が出力されます。
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active(開始状態)
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inactive(停止状態)
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starting(開始処理中)
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startfailed(開始失敗)
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stopping(停止処理中)
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stopfailed(停止失敗)
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deleting(削除処理中)
entryTime.<通番>
ユーザ定義受付が定義された時刻がYYYY/MM/DD hh:mm:ss.SSS形式で出力されます。
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YYYY:西暦
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MM:月
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DD:日
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hh:時
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mm:分
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ss:秒
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SSS:ミリ秒
modifiedTime.<通番>
ユーザ定義受付が更新された時刻(1970年1月1日00:00:00からの通算ミリ秒)が出力されます。
lcVersion.<通番>
ロケーションバージョン番号が出力されます。
lcRevision.<通番>
ロケーションリビジョン番号が出力されます。
runtime.user-defined-reception-soap.threads.maximum.<通番>
ユーザ定義受付の最大同時実行数が出力されます。ユーザ定義受付ランタイム定義ファイルで最大同時実行数を設定していない場合は,デフォルト値(10)が出力されます。
runtime.user-defined-reception-soap.exclusive.threads.<通番>
ユーザ定義受付の占有スレッド数が出力されます。ユーザ定義受付ランタイム定義ファイルで占有スレッド数を設定していない場合は,デフォルト値(0)が出力されます。
runtime.user-defined-reception-soap.queue-size.<通番>
ユーザ定義受付の実行待ちキューサイズが出力されます。ユーザ定義受付ランタイム定義ファイルで実行待ちキューサイズを設定していない場合は,デフォルト値(8192)が出力されます。
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