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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


cscutil(各種操作)

〈このページの構成〉

形式

cscutil [-h]
        -user <ログインユーザID>
        -pass <ログインパスワード>
        {-mng <Manager名>
          |-host <IPアドレス>:<ポート番号> -mnguser <管理ユーザID>
            [-mngpass <管理ユーザパスワード>]}
        -target {server|compo|compo_urecp|request_service}
        -operation {start|stop|get_setup_info|get_info
          |get_bp_info|get_adapter_info}
        {-props <プロパティ>|-propfile <プロパティファイル名>}
        [-binary <ファイル名>]

機能

次に示す操作ができます。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

-targetオプションと-operationオプションで設定する内容を操作ごとに次の表に示します。

表5‒9 -targetオプションと-operationオプションの値によって実施できる操作

操作内容

-targetオプション

-operationオプション

HCSCサーバの起動

server

start

ビジネスプロセスの開始

compo

start

サービスアダプタの開始

compo

start

標準受付の開始

request_service

start

標準受付の停止

request_service

stop

サービスアダプタの停止

compo

stop

ビジネスプロセスの停止

compo

stop

HCSCサーバの停止

server

stop

HCSCサーバのセットアップ情報取得

server

get_setup_info

HCSCサーバの情報取得

server

get_info

ビジネスプロセスの情報取得

compo

get_bp_info

サービスアダプタの情報取得

compo

get_adapter_info

ユーザ定義受付の情報取得

compo_urecp

get_info

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-mng <Manager名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

Managerのマネージャ識別名を指定します。リポジトリ内に存在するManager名を指定してください。

-host <ホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号> 〜<ホスト名またはIPアドレス:文字列,ポート番号:数字>((文字列:1文字以上,ポート番号:1−65535))

Managerリモート管理機能のホスト名(またはIPアドレス)とポート番号を「:」で連結して指定します。IPアドレス,ポート番号ともに省略はできません。

リポジトリが存在しない状態でも,-hostオプションは指定できます。-hostオプションを指定する場合,-mnguserオプションおよび-mngpassオプションを指定してください。

-mnguser <管理ユーザID> 〜 ((1文字以上))

Managerの管理ユーザIDを指定します。

-mngpass <管理ユーザパスワード> 〜 ((1文字以上))

Managerの管理ユーザIDに対するパスワードを指定します。変更するManagerのユーザIDにパスワードを設定している場合だけ,このオプションを指定できます。

-target {server|compo|compo_urecp|request_service}

実行する操作対象を指定します。

  • server

    実行する操作対象が,HCSCサーバの場合に指定します。

  • compo

    実行する操作対象が,ビジネスプロセスまたはサービスアダプタの場合に指定します。

  • compo_urecp

    実行する操作対象が,ユーザ定義受付の場合に指定します。

  • request_service

    実行する操作対象が,標準受付の場合に指定します。

-operation {start|stop|get_setup_info|get_info|get_bp_info|get_adapter_info}

実行する操作を指定します。

  • start

    指定した操作対象を開始する場合に指定します。

  • stop

    指定した操作対象を停止する場合に指定します。

  • get_setup_info

    指定したHCSCサーバのセットアップ情報を取得する場合に指定します。

  • get_info

    指定したHCSCサーバの情報を取得する場合に指定します。

  • get_bp_info

    指定したビジネスプロセスの情報を取得する場合に指定します。

  • get_adapter_info

    指定したサービスアダプタの情報を取得する場合に指定します。

-props <プロパティ> 〜 ((0文字以上))

指定した-target(操作対象)や-operation(操作)に指定するプロパティを「<キー値>= <指定値>」の形式で指定します。指定値はダブルクォーテーション(")で囲みます。

ただし,キー値および指定値には,次に示す文字を指定できません。指定すると,動作が不定となります。

  • ダブルクォーテーション(")

  • 等号(=)

  • コンマ(,)

また,複数指定する場合,各引数はコンマ(,)で区切ります。

(例) -props "J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名,CSCSrvName=起動するHCSCサーバ名"

次の表に,操作内容に応じた-targetおよび-operationの指定値と,-propsに指定するプロパティを示します。

表5‒10 操作内容に応じた-target(操作対象),-operation(操作),および-propsオプションの指定内容

操作内容

-target

-operation

-propsで指定するプロパティ

HCSCサーバの起動

server

start

  • J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=起動するHCSCサーバ名

ビジネスプロセスの開始

compo

start

  • AdapterName=起動するビジネスプロセスのサービスID

  • ServiceKind=アダプタ種別

    bp:ビジネスプロセス

  • J2EESrvName=アダプタを起動するJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=アダプタを起動するHCSCサーバ名

サービスアダプタの開始

compo

start

  • AdapterName=起動するサービスアダプタのサービスID

  • ServiceKind=アダプタ種別

    serviceAdapter:サービスアダプタ

  • J2EESrvName=アダプタを起動するJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=アダプタを起動するHCSCサーバ名

標準受付の開始

request_service

start

  • J2EESrvName=HCSCサーバが起動しているJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=リクエスト受付ができるHCSCサーバ名

標準受付の停止

request_service

stop

  • J2EESrvName=インポートするJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=リクエスト抑止するHCSCサーバ名

  • ForceFlag=強制停止フラグ

    NORMAL_OPTION:通常停止

    WAIT_OPTION:計画停止

    FORCE_OPTION:強制停止

サービスアダプタの停止

compo

stop

  • J2EESrvName=アダプタを停止するJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=アダプタを停止するHCSCサーバ名

  • AdapterName=停止するサービスアダプタのサービスID

ビジネスプロセスの停止

compo

stop

  • J2EESrvName=アダプタを停止するJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=アダプタを停止するHCSCサーバ名

  • AdapterName=停止するビジネスプロセスのサービスID

HCSCサーバの停止

server

stop

  • J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名

  • CSCSrvName=停止するHCSCサーバ名

  • ForceFlag=強制停止フラグ

    false:通常停止

    true:強制停止

HCSCサーバのセットアップ情報取得

server

get_setup_info

  • CSCSrvName=HCSCサーバ名

HCSCサーバの情報取得

server

get_info

  • CSCSrvName=状態表示するHCSCサーバ名

ビジネスプロセスの情報取得

compo

get_bp_info

  • CSCSrvName=HCSCサーバ名

  • AdapterName=ビジネスプロセスのサービスID

サービスアダプタの情報取得

compo

get_adapter_info

  • CSCSrvName=HCSCサーバ名

  • AdapterName=サービスアダプタのサービスID

ユーザ定義受付の情報取得

compo_urecp

get_info

  • CSCSrvName=ユーザ定義受付の情報を取得するHCSCサーバ名

-propfile <プロパティファイル名> 〜 ((1−200バイト))

引数を記述したプロパティファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。J2SEのプロパティファイル形式で指定します。

-binary <ファイル名> 〜 ((1−200バイト))

バイナリ形式のファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。このオプションは将来使用するために定義されているオプションです。

入力例

(1)HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
cscutil -user admin -pass admin -mng Manager -target server -operation start -props "CSCSrvName=HCSC, J2EESrvName=J2EEServer"
(2)プロパティファイル「cscutil.properties」を使用して,HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
cscutil -user admin -pass admin -host 10.209.13.165:9001 -mnguser admin -mngpass admin -target server -operation start -propfile cscutil.properties
cscutil.propertiesの中身
  CSCSrvName=HCSC
  J2EESrvName=J2EEServer

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

コマンドが異常終了しました。

2

通信タイムアウトが発生しました。

3

排他エラーが発生しました。

9

実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項