5.3.20 ビジネスプロセスの定義情報をキャッシュする
ビジネスプロセスのフォーマット定義およびデータ変換定義の定義情報のキャッシュについて次に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 前提条件
ビジネスプロセスをキャッシュするには,HCSCサーバが起動状態である必要があります。
HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。
(2) キャッシュ方法
ビジネスプロセスのフォーマット定義およびデータ変換定義の定義情報をキャッシュするには,運用環境でcscprecacheコマンドを実行します。このコマンドを実行しないとリクエスト処理時まで定義情報が解析されないため,実行することを推奨します。
cscprecacheコマンドで実行できる処理を次に示します。
-
HCSCサーバ上で起動しているビジネスプロセスに対する解析要求の一括送信
-
特定のビジネスプロセスへの解析要求の送信
複数のビジネスプロセスに対して解析要求を送信する場合,コマンド内でスレッドを生成して,並列処理が実行されます。
cscprecacheコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscprecache(フォーマット定義およびデータ変換定義の事前キャッシュ)」を参照してください。
cscprecacheコマンドの実行形式を次に示します。
-
HCSCサーバ上で起動しているビジネスプロセスに対して,解析要求を一括送信する場合
cscprecache -csc <HCSCサーバ名>
-
特定のビジネスプロセスに対して,解析要求を送信する場合
cscprecache -csc <HCSCサーバ名> -name <サービスID>
cscprecacheコマンドの実行結果は,コマンド実行後に解析要求を送信したかどうかによって,次の表のように異なります。
コマンドの実行後の動作 |
cscprecacheコマンドの実行結果 |
---|---|
解析要求を送信しないでコマンド実行結果を返した場合 |
|
解析要求を送信してからコマンド実行結果を返した場合 |
|
なお,保存されたキャッシュは,ビジネスプロセスが停止すると削除されます。