3.3.10 FTPアダプタを定義する
FTPアダプタの定義方法について説明します。
(1) 電文フォーマットの作成
FTPアダプタの電文フォーマットの定義ファイルはサービスプラットフォームが提供するスキーマを使用します。そのため,電文フォーマットの定義ファイルの作成は不要です。
FTPアダプタで使用する電文フォーマットの内容について説明します。
ファイルの格納場所は「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\schema」です。
(a) FTPアダプタの要求電文フォーマット
FTPアダプタの要求電文フォーマットを,オペレーションごとに説明します。
- ●PUTオペレーション
-
ビジネスプロセスからFTPアダプタに渡すPUTオペレーションの要求電文フォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_put_request.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/put_request」です。
表3‒57 要求電文フォーマット(PUTオペレーション) タグ名
出現回数※1
説明
<request>
1回
−
<host-ipaddr>
0または1回
接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名です。
-
タグがあって値がある場合
指定の文字列でconnectが発行されます。
-
タグがあって値がない場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
Windowsを使用する場合,ループバックIPアドレス(127.0.0.1またはlocalhost)を指定すると,FTP接続に失敗する場合があります。実IPアドレスまたはホスト名を指定してください。
<host-con-port>
0または1回
FTPサーバの制御コネクション用ポート番号です。
-
タグがあって値がある場合
1から65535までのポート番号を指定します。これ以外の値を指定した場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの21が指定されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<file-name-charset>
0または1回
FTPサーバとの制御コネクションで,情報(ファイル名など)を送受信するときに使用する文字セットの名称を示すタグです。指定値は次のどちらかです。
UTF-8:文字セットに「UTF-8」を使用します。
MS932:文字セットに「MS932」を使用します。
-
タグがあって値が使用できる文字セット名の場合
情報(ファイル名など)を送受信するときの文字セットとして適用されます。
-
タグがあって値が使用できない文字セット名の場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「UTF-8」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps>
0または1回
FTPSに関する設定を示すタグです。タグがない場合,FTPSに関するすべての設定はFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効となります。
<ftps-enable>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:FTPサーバとの接続にFTPSを使用します。
false:FTPサーバとの接続に通常のFTPを使用します。※2
FTPSを使用する場合,制御コネクションおよびデータコネクションの通信は暗号化されます。ただし,接続先のFTPサーバがFTPSによる接続をサポートしている必要があります。「true」を指定した場合でも,データコネクションの通信の暗号化が設定されていないときは,データコネクションの通信も暗号化されません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps-protocol-name>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,使用するセキュリティ通信用のプロトコルを示すタグです。指定値は次のどちらかです。
TLS:セキュリティ通信用のプロトコルにTLSを使用します。
SSL:セキュリティ通信用のプロトコルにSSLを使用します。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「TLS」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-implicit-mode>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,FTPSのImplicitモードを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:Implicitモードを使用します。
false:Explicitモードを使用します。※2
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-data-con-secure>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,データコネクションの通信を暗号化するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:データコネクションの通信を暗号化します。
false:データコネクションの通信を暗号化しません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「true」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-server-authentication>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,サーバ認証をするかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:サーバ認証をします。
false:サーバ認証をしません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。なお,「true」を指定する場合,キーストアに関する設定が必要です。キーストアの設定方法については,「付録H.1 FTPSを使用したセキュアな接続(FTPアダプタ)」を参照してください。
<ftp-user>※3
0または1回
接続するFTPサーバのログインユーザ名を示すタグです。USERコマンドの引数として使用します。このタグに指定するログインユーザには,ファイル操作を実行できる権限が与えられている必要があります。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
-
タグがあって正常な値がある場合
「USER "値"」が発行されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合,または値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
<ftp-acct>※3
0または1回
接続するFTPサーバの課金情報を示すタグです。
FTPアダプタアカウント定義ファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
- 課金情報を必要とするユーザ
-
条件に応じて次の値が利用されます。
-
タグがあって正常な値がある場合
タグの内容がACCTコマンドに利用されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
「ACCT ""」が発行されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタアカウント定義ファイルで指定されているACCTの値が利用されます。FTPアダプタアカウント定義ファイルにACCTがない場合は「ACCT ""」が発行されます。
-
- 課金情報を必要としないユーザ
-
指定は無視されます。
<ftp-type>
0または1回
転送するデータタイプ(伝送モード)を示すタグです。TYPEコマンドの引数として使用します。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
指定値は次のどちらかです。
A:ASCII形式で転送します。
I:バイナリ形式で転送します。
-
タグがあって値が「A」または「I」の場合
TYPEコマンドの引数として使用されます。
-
タグがあって値が「A」または「I」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
TYPEコマンドは実行されません。※4
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,TYPEコマンドは実行されません。※4
<ftp-mode>
0または1回
転送モード(圧縮モード)を示すタグです。MODEコマンドの引数として使用します。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
指定値は次のどちらかです。
S:ファイルを圧縮しないで伝送します。
C:ファイルを圧縮して伝送します。
-
タグがあって値が「S」または「C」の場合
MODEコマンドの引数として使用されます。
-
タグがあって値が「S」または「C」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
MODEコマンドは実行されません。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効となります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合は,デフォルトの「S」でMODEコマンドが実行されます。
<pasvport>
0または1回
データコネクションの接続モードを示すタグです。
指定値は次のどちらかです。
PASV:PASVモードでデータコネクションを設定します。
PORT:PORTモードでデータコネクションを設定します。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「PASV」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合は,デフォルトの「PASV」でデータコネクションを設定します。
要求電文からデータコネクションの接続モードを設定する場合,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定した値に対して,次のプロパティの値のチェック処理が実施されます。
-
PASV
ftpadp.client-pasv-port.min
ftpadp.client-pasv-port.max
-
PORT
ftpadp.listen-port.min
ftpadp.listen-port.max
チェック処理の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.3 FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
<file-size-check>
0または1回
送信側と受信側で,転送されたファイルのサイズが正しいかどうか確認する機能を,実行するかどうかを指定するタグです。
指定値は次のどちらかです。
true:ファイルサイズを確認します。
false:ファイルサイズを確認しません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<transfer-type>
1回
転送種別を示すタグです。次のどちらかを設定します。
STOR:ファイルの上書き
APPE:ファイルへの情報追加
-
タグがあって値が「STOR」または「APPE」の場合
転送種別として利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値が「STOR」または「APPE」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
<request-id>
0または1回
受付で作成したリクエストIDを示すタグです。
-
タグがあって値がある場合
リクエストIDとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
作業フォルダを利用するときはシステム例外を返します。共通フォルダを利用するときは無視されます。
<local-folder>
1回
ローカル側フォルダを示すタグです。
-
タグの属性にcommon="true"が指定されている場合
ローカルフォルダとして共通フォルダを利用し,このタグには「共通フォルダ定義名」を指定します。
指定された共通フォルダ定義名から共通フォルダが取得できないときは,システム例外を返します。
-
タグの属性にcommon="false"が指定されている場合
ローカルフォルダとして作業フォルダを利用します。
-
common属性がない,または値が"true"および"false"のどちらでもない場合
システム例外を返します。
<local-file-name>
1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。
-
作業フォルダを利用する場合,作業フォルダ直下のファイルを指定してください。ファイル名の先頭以外に区切り文字(スラッシュ(/),円マーク(\)など)は使用できません。ファイル名の先頭にスラッシュ(/)を使用した場合,スラッシュ(/)は無視されます。
-
共通フォルダを利用する場合,共通フォルダルート配下のファイルを指定してください。シンボリックリンク以外のファイルを指定してください。
-
タグがあって値が上記の制限に従っている場合
ファイル名として使用されます。
-
タグがあって値が上記の制限に違反する場合
システム例外を返します。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
システム例外を返します。
<remote-path>※5
1回
リモートパス名(FTPサーバに転送するときの転送先パス名)を示すタグです。
-
タグがあって値がある場合
リモートパス名として利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
システム例外を返します。
<ftp-commands-before>
0または1回
ファイル転送前に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。※6
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します(例:MKD transdir;CWD transdir)。
-
タグがあって値がある場合
ファイル転送前に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
ファイル転送前に実行するコマンドはありません。
<ftp-commands-after>
0または1回
ファイル転送後に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。※6
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します(例:RNFR oldfile.txt;RNTO newfile.txt)。
-
タグがあって値がある場合
ファイル転送後に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
ファイル転送後に実行するコマンドはありません。
-
- ●GETオペレーション
-
ビジネスプロセスがFTPアダプタに渡すGETオペレーションの要求電文のフォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_get_request.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/get_request」です。
表3‒58 要求電文フォーマット(GETオペレーション) タグ名
出現回数※1
説明
<request>
1回
−
<host-ipaddr>
0または1回
接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名です。
-
タグがあって値がある場合
指定の文字列でconnectが発行されます。
-
タグがあって値がない場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
Windowsを使用する場合,ループバックIPアドレス(127.0.0.1またはlocalhost)を指定すると,FTP接続に失敗する場合があります。実IPアドレスまたはホスト名を指定してください。
<host-con-port>
0または1回
FTPサーバの制御コネクション用ポート番号です。
-
タグがあって値がある場合
1から65535までのポート番号を指定します。これ以外の値を指定した場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの21が指定されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<file-name-charset>
0または1回
FTPサーバとの制御コネクションで,情報(ファイル名など)を送受信するときに使用する文字セットの名称を示すタグです。指定値は次のどちらかです。
UTF-8:文字セットに「UTF-8」を使用します。
MS932:文字セットに「MS932」を使用します。
-
タグがあって値が使用できる文字セット名の場合
情報(ファイル名など)を送受信するときの文字セットとして適用されます。
-
タグがあって値が使用できない文字セット名の場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「UTF-8」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps>
0または1回
FTPSに関する設定を示すタグです。タグがない場合,FTPSに関するすべての設定はFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効となります。
<ftps-enable>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:FTPサーバとの接続にFTPSを使用します。
false:FTPサーバとの接続に通常のFTPを使用します。※2
FTPSを使用する場合,制御コネクションおよびデータコネクションの通信は暗号化されます。ただし,接続先のFTPサーバがFTPSによる接続をサポートしている必要があります。「true」を指定した場合でも,データコネクションの通信の暗号化が設定されていないときは,データコネクションの通信も暗号化されません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps-protocol-name>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,使用するセキュリティ通信用のプロトコルを示すタグです。指定値は次のどちらかです。
TLS:セキュリティ通信用のプロトコルにTLSを使用します。
SSL:セキュリティ通信用のプロトコルにSSLを使用します。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「TLS」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-implicit-mode>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,FTPSのImplicitモードを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:Implicitモードを使用します。
false:Explicitモードを使用します。※2
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-data-con-secure>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,データコネクションの通信を暗号化するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:データコネクションの通信を暗号化します。
false:データコネクションの通信を暗号化しません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「true」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-server-authentication>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,サーバ認証をするかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:サーバ認証をします。
false:サーバ認証をしません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。なお,「true」を指定する場合,キーストアに関する設定が必要です。キーストアの設定方法については,「付録H.1 FTPSを使用したセキュアな接続(FTPアダプタ)」を参照してください。
<ftp-user>※3
0または1回
接続するFTPサーバのログインユーザ名を示すタグです。USERコマンドの引数として使用します。このタグに指定するログインユーザには,ファイル操作を実行できる権限が与えられている必要があります。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
-
タグがあって正常な値がある場合
「USER "値"」が発行されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合,または値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
<ftp-acct>※3
0または1回
接続するFTPサーバの課金情報を示すタグです。FTPアダプタアカウント定義ファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
- 課金情報を必要とするユーザ
-
条件に応じて次の値が利用されます。
-
タグがあって正常な値がある場合
タグの内容がACCTコマンドに利用されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
「ACCT ""」が発行されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタアカウント定義ファイルで指定されているACCTの値が利用されます。FTPアダプタアカウント定義ファイルにACCTがない場合は「ACCT ""」が発行されます。
-
- 課金情報を必要としないユーザ
-
指定は無視されます。
<ftp-type>
0または1回
転送するデータタイプ(伝送モード)を示すタグです。TYPEコマンドの引数として使用します。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
指定値は次のどちらかです。
A:ASCII形式で転送します。
I:バイナリ形式で転送します。
-
タグがあって値が「A」または「I」の場合
TYPEコマンドの引数として使用されます。
-
タグがあって値が「A」または「I」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
TYPEコマンドは実行されません。※4
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合,TYPEコマンドは実行されません。※4
<ftp-mode>
0または1回
転送モード(圧縮モード)を示すタグです。MODEコマンドの引数として使用します。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
指定値は次のどちらかです。
S:ファイルを圧縮しないで伝送します。
C:ファイルを圧縮して伝送します。
-
タグがあって値が「S」または「C」の場合
MODEコマンドの引数として使用されます。
-
タグがあって値が「S」または「C」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
MODEコマンドは実行されません。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効となります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合は,デフォルトの「S」でMODEコマンドが実行されます。
<pasvport>
0または1回
データコネクションの接続モードを示すタグです。
指定値は次のどちらかです。
PASV:PASVモードでデータコネクションを設定します。
PORT:PORTモードでデータコネクションを設定します。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「PASV」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合は,デフォルトの「PASV」でデータコネクションを設定します。
要求電文からデータコネクションの接続モードを設定する場合,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定した値に対して,次のプロパティの値のチェック処理が実施されます。
-
PASV
ftpadp.client-pasv-port.min
ftpadp.client-pasv-port.max
-
PORT
ftpadp.listen-port.min
ftpadp.listen-port.max
チェック処理の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.3 FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
<file-size-check>
0または1回
送信側と受信側で,転送されたファイルのサイズが正しいかどうか確認する機能を,実行するかどうかを指定するタグです。
指定値は次のどちらかです。
true:ファイルサイズを確認します。
false:ファイルサイズを確認しません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもないの場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<request-id>
0または1回
受付で作成したリクエストIDを示すタグです。
-
タグがあって値がある場合
リクエストIDとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
作業フォルダを利用するときはシステム例外を返します。共通フォルダを利用するときは無視されます。
<local-folder>
1回
ローカル側フォルダを示すタグです。
-
タグの属性にcommon="true"が指定されている場合
ローカルフォルダとして共通フォルダを利用し,このタグには「共通フォルダ定義名」を指定します。
指定された共通フォルダ定義名から共通フォルダが取得できないときは,システム例外を返します。
-
タグの属性にcommon="false"が指定されている場合
ローカルフォルダとして作業フォルダを利用します。
-
common属性がない,または値が"true"および"false"のどちらでもない場合
システム例外を返します。
<local-file-name>
0または1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。
- 作業フォルダを利用する場合
-
-
タグがあって値があるとき
この設定は無視されて処理が続行されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がないとき
処理が続行されます。
-
- 共通フォルダを利用する場合
-
共通フォルダルート配下のファイルを指定してください。
指定したファイル名でファイルを作成します。
存在するファイル名を指定した場合,ファイルが上書きされます。
共通フォルダルートからの相対パスで指定したサブフォルダが存在しない場合は,サブフォルダを作成します。
また,シンボリックリンク以外のファイルを指定してください。
-
タグがあって値が上記の制限に従っているとき
ファイル名として使用されます。
-
タグがあって値が上記の制限に違反するとき
システム例外を返します。
-
タグがない,またはタグがあって値がないとき
システム例外を返します。
-
<remote-path>※5
1回
リモートパス名(FTPサーバ上にある取得対象パス名)を示すタグです。
-
タグがあって値がある場合
リモートパス名として利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
システム例外を返します。
<ftp-commands-before>※6
0または1回
ファイル転送前に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します。(例:MKD transdir;CWD transdir)
-
タグがあって値がある場合
ファイル転送前に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
ファイル転送前に実行するコマンドはありません。
<ftp-commands-after>※6
0または1回
ファイル転送後に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します。(例:RNFR oldfile.txt;RNTO newfile.txt)
-
タグがあって値がある場合
ファイル転送後に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
ファイル転送後に実行するコマンドはありません。
-
- ●GETINFOオペレーション
-
ビジネスプロセスがFTPアダプタに渡すGETINFOオペレーションの要求電文のフォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_getinfo_request.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/getinfo_request」です。
表3‒59 要求電文フォーマット(GETINFOオペレーション) タグ名
出現回数※1
説明
<request>
1回
−
<host-ipaddr>
0または1回
接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名です。
-
タグがあって値がある場合
指定の文字列でconnectが発行されます。
-
タグがあって値がない場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
Windowsを使用する場合,ループバックIPアドレス(127.0.0.1またはlocalhost)を指定すると,FTP接続に失敗する場合があります。実IPアドレスまたはホスト名を指定してください。
<host-con-port>
0または1回
FTPサーバの制御コネクション用ポート番号です。
-
タグがあって値がある場合
1から65535までのポート番号を指定します。これ以外の値を指定した場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの21が指定されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<file-name-charset>
0または1回
FTPサーバとの間の制御コネクションで,次に示す情報を送受信するときに使用する文字セットの名称を示すタグです。
-
制御コネクションで送受信する情報(ファイル名など)
-
LISTコマンドまたはNLSTコマンド実行時にデータコネクションを介してFTPサーバから受け取る情報(ファイルの一覧情報)
指定値は次のどちらかです。
UTF-8:文字セットに「UTF-8」を使用します。
MS932:文字セットに「MS932」を使用します。
-
タグがあって値が使用できる文字セットの場合
情報(ファイル名など)を送受信するときの文字セットとして適用されます。
-
タグがあって値が使用できない文字セット名の場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「UTF-8」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps>
0または1回
FTPSに関する設定を示すタグです。タグがない場合,FTPSに関するすべての設定はFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効となります。
<ftps-enable>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:FTPサーバとの接続にFTPSを使用します。
false:FTPサーバとの接続に通常のFTPを使用します。※2
FTPSを使用する場合,制御コネクションおよびデータコネクションの通信は暗号化されます。ただし,接続先のFTPサーバがFTPSによる接続をサポートしている必要があります。「true」を指定した場合でも,データコネクションの通信の暗号化が設定されていないときは,データコネクションの通信も暗号化されません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
<ftps-protocol-name>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,使用するセキュリティ通信用のプロトコルを示すタグです。指定値は次のどちらかです。
TLS:セキュリティ通信用のプロトコルにTLSを使用します。
SSL:セキュリティ通信用のプロトコルにSSLを使用します。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「TLS」または「SSL」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「TLS」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-implicit-mode>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,FTPSのImplicitモードを使用するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:Implicitモードを使用します。
false:Explicitモードを使用します。※2
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-data-con-secure>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,データコネクションの通信を暗号化するかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:データコネクションの通信を暗号化します。
false:データコネクションの通信を暗号化しません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「true」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。
<ftps-server-authentication>
0または1回
FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,サーバ認証をするかどうかを指定するタグです。指定値は次のどちらかです。
true:サーバ認証をします。
false:サーバ認証をしません。
-
タグがあって値が「true」または「false」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「true」または「false」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「false」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。
この設定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。なお,「true」を指定する場合,キーストアに関する設定が必要です。キーストアの設定方法については,「付録H.1 FTPSを使用したセキュアな接続(FTPアダプタ)」を参照してください。
<ftp-user>※3
0または1回
接続するFTPサーバのログインユーザ名を示すタグです。USERコマンドの引数として使用します。ログインユーザ名は80文字以内で指定してください。このタグに指定するログインユーザには,ファイル操作を実行できる権限が与えられている必要があります。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
-
タグがあって正常な値がある場合
「USER "値"」が発行されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合,または値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルに指定がない場合,システム例外を返します。
<ftp-acct>※3
0または1回
接続するFTPサーバの課金情報を示すタグです。FTPアダプタアカウント定義ファイルに重複して設定されている場合,要求電文の値が有効になります。
- 課金情報を必要とするユーザ
-
条件に応じて次の値が利用されます。
-
タグがあって正常な値がある場合
タグの内容がACCTコマンドに利用されます。値に改行が含まれている場合,システム例外を返します。
-
タグがあって値に不正な文字が含まれている場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
「ACCT ""」が発行されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタアカウント定義ファイルで指定されているACCTの値が利用されます。FTPアダプタアカウント定義ファイルにACCTがない場合は「ACCT ""」が発行されます。
-
- 課金情報を必要としないユーザ
-
指定は無視されます。
<pasvport>
0または1回
データコネクションの接続モードを示すタグです。
指定値は次のどちらかです。
PASV:PASVモードでデータコネクションを設定します。
PORT:PORTモードでデータコネクションを設定します。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」の場合
指定した値が適用されます。
-
タグがあって値が「PASV」または「PORT」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがあって値がない場合
デフォルトの「PASV」が使用されます。
-
タグがない場合
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの値が有効になります。FTPアダプタ実行環境プロパティファイルにも指定がない場合は,デフォルトの「PASV」でデータコネクションを設定します。
要求電文からデータコネクションの接続モードを設定する場合,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定した値に対して,次のプロパティの値のチェック処理が実施されます。
-
PASV
ftpadp.client-pasv-port.min
ftpadp.client-pasv-port.max
-
PORT
ftpadp.listen-port.min
ftpadp.listen-port.max
チェック処理の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.3 FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
<getinfo-type>
1回
接続するFTPサーバから取得する情報の取得種別を示すタグです。
設定値は次のどちらかです。
LIST:LISTコマンドを実行し,ファイル情報の一覧を取得します。
NLST:NLSTコマンドを実行し,ファイル名の一覧を取得します。
-
タグがあって値が「LIST」または「NLST」の場合
指定した値を取得種別として利用します。
-
タグがあって値が「LIST」または「NLST」のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
システム例外を返します。
<getinfo-option>
0または1回
接続するFTPサーバから取得する情報の取得オプションを示すタグです。<getinfo-type>で指定したコマンドを実行するときに指定するオプションです。
-
タグがあって値がある場合
指定した値がオプションとして指定されて,<getinfo-type>で指定したコマンドが実行されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
オプションなしで,<getinfo-type>で指定したコマンドが実行されます。
<getinfo-path>
0または1回
接続するFTPサーバから取得する情報の取得パスを示すタグです。<getinfo-type>で指定したコマンドを実行するときに指定するパスです。
-
タグがあって値がある場合
指定した値がパスとして指定されて,<getinfo-type>で指定したコマンドが実行されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
パスなしで,<getinfo-type>で指定したコマンドが実行されます。
<request-id>
0または1回
FTP受付で作成したリクエストIDを示すタグです。※5
-
タグがあって値がある場合
ローカルフォルダとして作業フォルダが使用されます。指定されている値はリクエストIDとして利用されます。
<local-folder>の属性にcommon="true"以外が指定されているときだけ有効になります。
-
タグがあって値がない場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
<local-folder>タグを省略しているときは応答電文に出力されます。
<local-folder>
0または1回
ローカル側フォルダを示すタグです。※5
-
タグの属性にcommon="true"が指定されている場合
ローカルフォルダとして共通フォルダを利用し,このタグには「共通フォルダ定義名」を指定します。
-
タグの属性にcommon="false"が指定されている場合
ローカルフォルダとして作業フォルダを利用します。
-
common属性がない,または値が"true"および"false"のどちらでもない場合
システム例外を返します。
-
タグがない場合
ローカルフォルダとして作業フォルダを利用します。ただし,<request-id>を省略したときは応答電文に出力されます。
<local-file-name>
0または1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。※5
- 作業フォルダを利用する場合
-
タグの指定は無視されて処理が続行されます。
- 共通フォルダを利用する場合
-
共通フォルダルート配下のファイル名を指定してください。
指定したファイル名でファイルを作成します。
存在するファイル名を指定した場合,ファイルが上書きされます。
共通フォルダルートからの相対パスで指定したサブフォルダが存在しない場合は,サブフォルダを作成します。
シンボリックリンク以外のファイルを指定してください。
-
タグがあって値が上記の制限に従っているとき
ファイル名として使用されます。
-
タグがあって値が上記の制限に違反するとき
システム例外を返します。
-
タグがない,またはタグがあって値がないとき
システム例外を返します。
-
- 応答電文に出力する場合
-
タグの指定は無視されて処理が続行されます。
<ftp-commands-before>※4
0または1回
リストコマンド実行前に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します(例:MKD transdir;CWD transdir)。
-
タグがあって値がある場合
リストコマンド実行前に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
リストコマンド実行前に実行するコマンドはありません。
<ftp-commands-after>※4
0または1回
リストコマンド実行後に実行するFTPコマンドとその引数を示すタグです。
複数のコマンドを実行する場合は,実行する順番にセミコロン(;)で区切って設定します(例:RNFR oldfile.txt;RNTO newfile.txt)。
-
タグがあって値がある場合
リストコマンド実行後に実行するコマンドとして利用されます。
-
タグがない,またはタグがあって値がない場合
リストコマンド実行後に実行するコマンドはありません。
-
(b) FTPアダプタの応答電文フォーマット
- ●PUTオペレーション
-
FTPアダプタが呼び出し元のビジネスプロセスに返すPUTオペレーションの応答電文のフォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_put_response.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/put_response」です。
表3‒60 応答電文フォーマット(PUTオペレーション) タグ名
出現回数
説明
<response>
1回
−
<local-folder>
1回
ローカル側フォルダを示すタグです。
作業フォルダを利用した場合,属性に「common="false"」が設定されます。値には空白が設定されます。
共通フォルダを利用した場合,属性に「common="true"」が設定されます。値には,要求電文の<local-folder>タグで指定された共通フォルダ定義名が設定されます。
<local-file-name>
1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。
要求電文の<local-file-name>で指定した値が設定されます。
<command-info>
1回以上
−
<command>
1回
FTPアダプタが実行したコマンドを示すタグです。※1
実行したすべてのFTPコマンドが出力されます。
<command-message>
1回以上
FTPアダプタが実行したコマンドの表示メッセージを示すタグです。※2
FTPコマンドのメッセージはFTP応答コードとメッセージから構成されます。
メッセージが複数行ある場合,これらが同一の応答コードのときは,1つのタグが生成されます。複数の種類のFTP応答コードがあるときは,このタグも複数生成されます。
- ●GETオペレーション
-
FTPアダプタが呼び出し元のビジネスプロセスに返すGETオペレーションの応答電文のフォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_get_response.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/get_response」です。
表3‒61 応答電文フォーマット(GETオペレーション) タグ名
出現回数
説明
<response>
1回
−
<local-folder>
1回
ローカル側フォルダを示すタグです。
作業フォルダを利用した場合,属性に「common="false"」が設定されます。値には空白が設定されます。
共通フォルダを利用した場合,属性に「common="true"」が設定されます。値には,要求電文の<local-folder>タグで指定された共通フォルダ定義名が設定されます。
<local-file-name>
1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。
- 作業フォルダを利用する場合
-
作業フォルダの下に格納したファイル名が設定されます。ファイル名は,「csc_<内部生成された文字>」の形式となります。
- 共通フォルダを利用する場合
-
要求電文の<local-file-name>で指定した値が設定されます。
<file-size>
1回
送受信したリモートファイルのサイズを示すタグです。
FTPサーバから取得したローカルファイルのサイズが設定されます。
<command-info>
1回以上
−
<command>
1回
FTPアダプタが実行したFTPコマンドを示すタグです。※1
実行したすべてのFTPコマンドが出力されます。
<command-message>
1回以上
FTPアダプタが実行したコマンドの表示メッセージを示すタグです。※2
FTPコマンドのメッセージはFTP応答コードとメッセージから構成されます。
メッセージが複数行ある場合,これらが同一の応答コードのときは,1つのタグが生成されます。複数の種類のFTP応答コードがあるときは,このタグも複数生成されます。
- ●GETINFOオペレーション
-
FTPアダプタが呼び出し元のビジネスプロセスに返すGETINFOオペレーションの応答電文のフォーマットを次に示します。ファイル名は「ftpadp_getinfo_response.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csaftp/getinfo_response」です。
表3‒62 応答電文フォーマット(GETINFOオペレーション) タグ名
出現回数
説明
<response>
1回
−
<local-folder>
0または1回
ローカル側フォルダを示すタグです。共通フォルダに出力する場合に出現します。作業フォルダまたは応答電文に出力する場合は出現しません。
- 共通フォルダを利用した場合
-
属性に「common="true"」が設定されます。値には,要求電文の<local-folder>タグで指定された共通フォルダ定義名が設定されます。
<local-file-name>
0または1回
ローカル側ファイル名を示すタグです。作業フォルダまたは共通フォルダに出力する場合に出現します。応答電文に出力する場合は出現しません。
- 作業フォルダを利用した場合
-
作業フォルダの下に格納したファイル名が設定されます。ファイル名は,「csc_<内部生成された文字>」の形式となります。
取得した情報は,「UTF-16」の文字セットで出力されます。また,改行コードはCRLFで出力されます。
- 共通フォルダを利用した場合
-
要求電文の<local-file-name>で指定した値が設定されます。
このファイル中には取得した情報がUTF-16の文字セットで書き込まれます。また,改行コードはCRLFとなります。
<reply-code>
1回
LISTコマンドまたはNLSTコマンドのリプライコードを示すタグです。
LISTコマンドまたはNLSTコマンドを実行したときに,FTPサーバから最後に送られてくるリプライコードとして,次のどれかが設定されます。
-
200〜299
処理が正常に完了したことを示すコードです。
-
450または550
ファイル操作ができなかったことを示すコードです。
なお,LISTコマンドまたはNLSTコマンドで指定したパスが存在しない場合,返されるリプライコードは接続先のFTPサーバによって異なります。
<reply-message>
1回
LISTコマンドまたはNLSTコマンドのリプライメッセージを示すタグです。
LISTコマンドまたはNLSTコマンドを実行したときに,FTPサーバから最後に送られてきたリプライメッセージが設定されます。
<command-info>
1回以上
−
<command>
1回
FTPアダプタが実行したFTPコマンドを示すタグです。※1
実行したすべてのFTPコマンドが出力されます。
<command-message>
1回以上
FTPアダプタが実行したコマンドの表示メッセージを示すタグです。※2
FTPコマンドのメッセージはFTP応答コードとメッセージから構成されます。
メッセージが複数行ある場合,これらが同一の応答コードのときは,1つのタグが生成されます。複数の種類のFTP応答コードがあるときは,このタグも複数生成されます。
<list-info>
0または1回
応答電文に出力する場合に出現します。※3
<list>
0回以上
応答電文に出力する場合に出現します。※3
- ●FTPアダプタが実行したコマンドの出力フォーマットと出力例
-
応答電文の<command>タグに出力されるFTPコマンドの出力フォーマットと出力例を次の表に示します。
表3‒63 FTPアダプタが実行したコマンドの出力フォーマットと出力例 項番
FTPコマンド
出力フォーマット
出力例
備考
1
(接続処理)
Connected to <xxxxx>.
Connected to 10.208.180.254.
<xxxxx>はFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名です。
2
USER
USER <ユーザ名>
USER user1
−
3
PASS
PASS ********
PASS ********
パスワードは8個の*で表示されます。
4
ACCT
ACCT <課金情報>
ACCT acct1
−
5
TYPE
TYPE <形式オプション>
TYPE A
<形式オプション>には「A」または「I」のどちらかが表示されます。
6
MODE
MODE <転送モードオプション>
MODE S
<転送モードオプション>には「S」または「C」のどちらかが表示されます。
7
PASV
PASV
PASV
−
8
PORT
PORT <aaa>,<bbb>,<ccc>,<ddd>,<mmm>,<nnn>
PORT 10,208,182,27,14,160
<aaa>,<bbb>,<ccc>,<ddd>はローカル側のIPアドレスです。
<mmm>,<nnn>はポート番号です。ローカル側のデータコネクションポート番号は256*mmm+nnnで表現されます。
9
SITE
SITE FSIZE [<ファイルサイズ>]
SITE FSIZE 4096
GETオペレーションの場合,<ファイルサイズ>は出力されません。
また,PUTオペレーションの場合,<ファイルサイズ>に転送元ファイルの転送路上のファイルサイズが出力されます。
10
転送前コマンドまたはリスト前コマンド
<コマンド名> [<コマンド引数>]
CWD ./workdir
−
11
STOR
STOR <パス名>
STOR work/fileA.txt
−
12
APPE
APPE <パス名>
APPE work/fileA.txt
−
13
RETR
RETR <パス名>
RETR fileA.txt
−
14
LIST
LIST [<オプション>] [<パス名>]
LIST -l work
−
15
NLST
NLST [<オプション>] [<パス名>]
NLST -l work
−
16
転送後コマンドまたはリスト後コマンド
<コマンド名> [<コマンド引数>]
RNFR fileA.txt
RNTO fileB.txt
−
17
QUIT
QUIT
QUIT
−
- ●FTPコマンドのメッセージフォーマットと出力例
-
応答電文の<command-message>タグに出力されるFTPコマンドのメッセージフォーマット,および出力例を次の表に示します。
表3‒64 FTPコマンドのメッセージフォーマットと出力例 条件
メッセージフォーマット
出力例
単一応答コード
<FTP応答コード> <メッセージ>
226 File receive OK.
<FTP応答コード>-<メッセージ1>
[<メッセージ2>]
:
<FTP応答コード> <メッセージn※>
214-The following commands are recognized.
ACCT ALLO APPE CDUP ... MDTM MKD
NLST NOOP OPTS PASS ... RMD RNFR
214 Help OK.
複数応答コード
<FTP応答コード1> <メッセージ1>
<FTP応答コード2> <メッセージ2>
150 File status okay; about to open data connection.
226 Transfer complete.
(c) GETINFOオペレーションを使用する場合の要求電文および応答電文
LISTコマンドまたはNLISTコマンドの結果を応答電文,作業フォルダ,共通フォルダに出力する場合に要求電文に指定が必要なタグ,および応答電文に出現するタグを次の表に示します。
各タグの設定内容や表に記載がないタグについては,「(a) FTPアダプタの要求電文フォーマット」および「(b) FTPアダプタの応答電文フォーマット」を参照してください。
出力先 |
要求電文で指定するタグ |
||
---|---|---|---|
<request-id> |
<local-folder> |
<local-file-name> |
|
応答電文 |
− |
− |
− |
作業フォルダ |
○ |
○ |
− |
共通フォルダ |
− |
○ |
○ |
出力先 |
応答電文で出現するタグ |
|||
---|---|---|---|---|
<local-folder> |
<local-file-name> |
<list-info> |
<list> |
|
応答電文 |
− |
− |
○ |
○ |
作業フォルダ |
− |
○ |
− |
− |
共通フォルダ |
○ |
○ |
− |
− |
(2) FTPアダプタの定義ファイルの作成
作成する定義ファイルの種類を次に示します。
-
FTPアダプタコマンド定義ファイル
FTPアダプタで使用するユーザ管理コマンドのメッセージログの出力先,出力レベルなどを定義するためのファイルです。
-
FTPアダプタアカウント定義ファイル
FTP許可ユーザ,課金情報などのユーザアカウント情報を定義するためのファイルです。このファイルはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルから参照されます。
-
FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)
転送前および転送後に実行するFTPコマンドの実行許可を定義するためのファイルです。このファイルはFTP受付コンフィグファイルおよびFTPアダプタ実行環境プロパティファイルから参照されます。
-
FTPアダプタ実行環境プロパティファイル
FTPアダプタごとの構成情報を定義するためのファイルです。
各定義ファイルの作成手順を次に示します。定義ファイルは,FTPアダプタが提供しているテンプレートファイルを利用して作成できます。
(a) FTPアダプタコマンド定義ファイルの作成手順
-
テンプレートファイル(<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\adpftpcommand.properties)をコピーして,次のディレクトリに格納します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config
-
定義内容を編集して保存します。
FTPアダプタコマンド定義ファイルで編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.2 FTPアダプタコマンド定義ファイル」を参照してください。
(b) FTPアダプタアカウント定義ファイルの作成手順
-
csaftpuseraddコマンドを実行してFTPアダプタアカウント定義ファイルを作成します。
作成したFTPアダプタアカウント定義ファイルのパスは,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルのftpadp.account-inf-filepathキーで指定する必要があります。csaftpuseraddコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csaftpuseradd(FTPアダプタのユーザの登録・更新)」を参照してください。
(c) FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)の作成手順
-
テンプレートファイル(<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\cscthrough.properties)をコピーして,任意のディレクトリに格納します。
-
コピーしたテンプレートファイルのファイル名を任意の名称に変更します。
-
定義内容を編集して保存します。
FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)で編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.6 FTPコマンド許可リスト定義ファイル」を参照してください。
(d) FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの作成手順
-
テンプレートファイル(<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\adpftp.properties)をコピーして,次のディレクトリに格納します。
- 全HCSCサーバ共通の定義の場合
-
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config
- 特定のHCSCサーバ用の定義の場合
-
サブディレクトリ<HCSCサーバ名>を作成して格納してください。Windowsの場合,HCSCサーバ名の大文字・小文字は区別されます。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\<HCSCサーバ名>
-
コピーしたテンプレートファイルのファイル名を「<サービスID※>.properties」に変更します。
-
定義内容を編集して保存します。
FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.3 FTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
- 注※
-
サービスIDは,FTPアダプタを新規に追加するときにサービスアダプタ定義画面で指定する任意の文字列です。
(e) FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルの作成手順
-
テンプレートファイル(<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\adpftp.properties)をコピーして,次のディレクトリに格納します。
- 全HCSCサーバ共通の定義の場合
-
commonディレクトリはユーザが作成してください。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\common
- 特定のHCSCサーバ用の定義の場合
-
サブディレクトリ<HCSCサーバ名>と「common」はユーザが作成してください。Windowsの場合,HCSCサーバ名の大文字・小文字は区別されます。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\<HCSCサーバ名>\common
FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルのファイル名は変更しないでください。
-
定義内容を編集して保存します。
FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルで編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.4 FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル」を参照してください。
(3) データ変換の定義
データ変換定義画面を利用して,変換元の電文フォーマット定義ファイルおよび変換先の電文フォーマット定義ファイルのデータ変換を定義します。
データ変換の定義方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7. データ変換の定義」を参照してください。
(4) サービスアダプタ定義画面での操作
FTPアダプタを定義する場合の手順を次に示します。
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サービスアダプタ定義画面を表示します。
サービスアダプタ定義画面の表示方法については,「3.3.1(4) サービスアダプタ定義画面の表示」を参照してください。
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定義情報を設定します。
サービスアダプタ定義画面(基本)で設定が必要な項目については,「3.3.17(10) FTPアダプタの場合」およびマニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.2 サービスアダプタ定義画面」を参照してください。
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[サービスアダプタ定義(詳細)]タブをクリックします。
サービスアダプタ定義画面(詳細)が表示されます。
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定義情報を設定します。
サービスアダプタ定義画面(詳細)で設定が必要な項目については,「3.3.17(10) FTPアダプタの場合」およびマニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.2 サービスアダプタ定義画面」を参照してください。