10.8.25 JP1連携の設定(J2EEサーバ)
[JP1連携の設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
JP1との連携では,次に示すApplication Serverの障害情報をJP1イベントとして発行できます。
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Management Serverの障害(論理サーバの起動,停止通知や論理サーバプロセスの障害など)
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J2EEサーバの障害(J2EEサーバが検知した業務障害など)
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J2EEアプリケーション中からJavaロギングAPIを使って出力したログ情報
この画面では,J2EEサーバの障害情報やJ2EEアプリケーション中からJavaロギングAPIを使って出力したログ情報をJP1イベントとして発行するかどうかについて設定します。この設定は,J2EEアプリケーション単位ではなく,J2EEサーバ単位となります。
また,この画面での設定は,設定情報が配布されたあと,J2EEサーバが再起動されてから有効となります。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- J2EEサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
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[JP1連携]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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JP1イベント発行機能を有効にするかどうかや,JP1イベントのフィルタリングなどを指定します。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
ここでの設定は,設定情報が配布されたあと,J2EEサーバが再起動されてから有効となります。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- JP1イベント発行機能を有効にする
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J2EEサーバの障害情報やJ2EEアプリケーション中からJavaロギングAPIを使って出力したログ情報をJP1イベントとして発行するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.manager.agent.JP1EventAgent.enabledキー)を選択します。デフォルトは,「しない」です。
- システムJP1イベントのフィルタリングの設定
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J2EEサーバの障害情報をシステムJP1イベントとして発行するかどうかを,JP1イベントの重大度ごとに指定します。
重大度には次のものがあります。番号が小さいほど重大になります。
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Emergency(緊急)
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Alert(警戒)
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Critical(致命的)
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Error(エラー)
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Warning(警告)
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Notice(通知)
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Information(情報)
デフォルトは,すべて「しない」です。
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- ユーザJP1イベントのマッピングの設定
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ユーザがJ2EEアプリケーション中からJavaロギングAPIを使って出力したログメッセージのログレベルが,JP1のどの重大度に対応するのかを設定します。ログレベルSEVERE,WARNING,INFO,CONFIG,FINE,FINER,FINESTに対して,それぞれJP1イベントの重大度を選択します。JP1イベントの重大度は,「システムJP1イベントのフィルタリングの設定」と同じです。
デフォルトは,すべてのレベルで「なし」です。
「なし」を選択した場合は,そのログレベルのログメッセージは,ユーザJP1イベントに変換されません。
- ユーザJP1イベントのフィルタリングの設定
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- フィルタの適用
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ユーザJP1イベントとして発行させたい条件を定義して,フィルタリングするかどうかを選択します。デフォルトは,「しない」です。
- フィルタ
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ユーザJP1イベントとして発行させたい条件を指定します。指定内容は,「10.8.25(4)(a) フィルタ定義」に従ってください。
- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。
(a) フィルタ定義
フィルタ定義は,コメント行,条件文群(続けて記述された複数の条件文)で構成されます。フィルタ定義の形式,条件文の書式および指定例を次に示します。
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形式
フィルタ定義の形式を次に示します。
# 〜 :コメント行 条件文1 :条件文群1 条件文2 :条件文群1 条件文3 :条件文群1 OR 条件文4 :条件文群2 条件文5 :条件文群2 :
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コメント行
「#」で始まる,改行までの文字はコメントになります。空白,タブと改行だけ,または改行だけの行は無視されます。
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条件文群
一つ以上の条件文で構成されます。条件文は,1行に一つずつ記述し,これらの条件文はANDの関係になります。「OR」だけの行まで,またはEOFまでの条件文までを1条件文群とします。
複数の条件文群がある場合,それらはORの関係になります。条件文群と条件文群の間には「OR」だけの行を挿入します。
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条件文の書式
条件文は,1行に属性名,比較キーワード,オペランドを一つ以上の連続した空白,またはタブで区切って記述します。条件文の形式を次に示します。
属性名 比較キーワード オペランド1 オペランド2 …<改行>
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属性名
フィルタリングする項目を指定します。条件文で使用する属性名の内容と指定できるオペランドを,次の表に示します。
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比較キーワード
条件文で使用する比較キーワードと指定できるオペランド数,属性名を次の表に示します。
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指定例
MESSAGE_ID EQU 0001 OR MESSAGE_ID EQU 0003
「フィルタ」欄で上記のように指定した場合,メッセージIDが0001または0003のログメッセージがユーザJP1イベントとして発行されます。