10.8.8 ログの設定(J2EEサーバ)
[ログの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
J2EEサーバが出力するログの情報を設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- J2EEサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
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[サービス]タブをクリックします。
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[ログ]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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ログの出力レベルやログファイルごとのファイルサイズなどを指定します。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- ログの出力レベルの設定
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- ログの出力レベル
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ログファイルに出力するメッセージのレベル(usrconf.propertiesファイルのejbserver.logger.enabled.*キー)を指定します。通常はデフォルト(通常運用)のまま利用してください。
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通常運用
「Error」レベルの情報が出力されます。
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通常運用(verbose)
「Error」,「Warning」レベルの情報が出力されます。
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テスト時
「Error」,「Warning」,「Information」レベルの情報が出力されます。
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障害調査
「Error」,「Warning」,「Information」,「Debug」レベルの情報が出力されます。
「通常運用(verbose)」,「テスト時」,「障害調査」の順に出力されるメッセージが増えるため,ログファイルのサイズも大きくする必要があります。
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- ログ別の設定
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- ログの種類
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次の種類があります。このログの種類ごとにファイルサイズやファイル面数などを指定します。
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メッセージログ
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保守ログ
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例外ログ
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コンソールログ
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EJBコンテナ保守ログ
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Webコンテナ保守ログ
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Webサーブレットログ
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ユーザ出力ログ
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ユーザエラーログ
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リソースアダプタログ
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Webコンテナトレースログ(J2EEサーバがV9互換モードの場合にだけ有効)
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JPAプロバイダ稼働ログ(J2EEサーバがV9互換モードの場合にだけ有効)
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JPAプロバイダ保守ログ(J2EEサーバがV9互換モードの場合にだけ有効)
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- ファイルサイズ
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出力するログファイル一つ当たりのサイズ(usrconf.propertiesファイルのejbserver.connector.logwriter.filesizeキー(リソースアダプタの場合),ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesizeキー(リソースアダプタ以外の場合))を指定します。4キロバイト,64キロバイト,256キロバイト,512キロバイト,1メガバイト,2メガバイト,4メガバイト,16メガバイト,64メガバイトのうちからどれか一つを選択できます。
デフォルトは,「1メガバイト」(リソースアダプタの場合は2メガバイト,保守ログの場合は16メガバイト,WebサーブレットログおよびWebコンテナトレースログの場合は4メガバイト)です。
ログの種類とチャネル名は次のように対応しています。
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メッセージログ:MessageLogFile
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保守ログ:MaintenanceLogFile
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例外ログ:ExceptionLogFile
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コンソールログ:ConsoleLogFile
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EJBコンテナ保守ログ:EJBContainerLogFile
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Webコンテナ保守ログ:WebContainerLogFile
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Webサーブレットログ:WebServletLogFile
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ユーザ出力ログ:UserOutLogFile
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ユーザエラーログ:UserErrLogFile
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Webコンテナトレースログ:WebAccessLogFile
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JPAプロバイダ稼働ログ:JPAOperationLogFile
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JPAプロバイダ保守ログ:JPAMaintenanceLogFile
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- ファイル面数
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出力するログファイルの面数(usrconf.propertiesファイルのejbserver.connector.logwriter.filenumキー(リソースアダプタの場合),usrconf.propertiesファイルのejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenumキー(リソースアダプタ以外の場合))を指定します。1面,2面,4面,8面,16面のうちからどれか一つを選択できます。
デフォルトは,「2面」(リソースアダプタの場合は4面,チャネル名がMaintenanceLogFileおよびWebServletLogFileの場合は4面,チャネル名がWebAccessLogFileの場合は16面)です。
- ログ出力の有無
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ログを出力するかどうかを指定します。指定できるログはWebコンテナトレースログ(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.ac.logEnabledキー)およびJPAプロバイダ稼働ログ(usrconf.propertiesファイルのcosminexus.jpa.logging.level.operationキー)だけで,デフォルト値は,「出力しない」です。そのほかのログは「出力する」に固定されます。
指定できるログの詳細を次に示します。
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Webコンテナトレースログ
「出力する」を指定した場合,ログを出力します。「出力しない」を指定した場合,ログを出力しません。
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JPAプロバイダ稼働ログ
「出力する」を指定した場合,ログを出力します。「出力しない」を指定した場合,ログを出力しません。「詳細を出力する」を指定した場合,ログの詳細を出力します。
なお,SQL(usrconf.propertiesファイルのcosminexus.jpa.logging.level.operation.SQLキー)およびTRANSACTION(usrconf.propertiesファイルのcosminexus.jpa.logging.level.operation.TRANSACTIONキー)それぞれ出力を指定できます。
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- ログ出力ディレクトリの設定
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- ログ出力ディレクトリ
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ログファイルの出力先のパス(usrconf.cfgファイルのejb.server.log.directoryキー)を1〜200文字の範囲で指定します。デフォルトは,「<作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs」(Windowsの場合)または「<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs」(UNIXの場合)です。ディレクトリの最後には,パスセパレータを指定しないでください。
デフォルト以外のディレクトリを指定する場合は,そのディレクトリに書き込み権限を設定しておく必要があります。
複数サーバで同じディレクトリを指定しないでください。
- システムログ出力の設定
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- システムログ出力の有無
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システムログを出力するかどうか(usrconf.cfgファイルのejbserver.logger.systemlog.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「出力する」です。
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出力する
システムログを出力します。
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出力しない
システムログを出力しません。
システムログは,Windowsの場合はイベントログ,UNIXの場合はsyslogを意味します。
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- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。