10.8.5 ネーミングの設定
[ネーミングの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
ネーミングサービスなどのJNDIに関する情報を設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- J2EEサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
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[サービス]タブをクリックします。
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[ネーミング]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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利用するネーミングサービスやネーミングでのキャッシングをするかどうかなどを指定します。
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ラウンドロビン検索のグループを追加または削除する場合,次の操作をします。
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追加する場合は,「グループ名」にグループ名を入力し,[追加]ボタンをクリックします。
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削除する場合は,削除したいグループの[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
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ラウンドロビン検索のグループにネーミングサービスを追加,またはグループからネーミングサービスを削除する場合,次の操作をします。
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追加する場合は,「グループ」からグループ名を選択し,「メンバ」からネーミングサービスを選択し,[追加]ボタンをクリックします。
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削除する場合は,「グループ」からグループ名を選択し,「メンバ」からネーミングサービスを選択し,[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 利用するネーミングサービスの設定
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- プロトコル
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J2EEサーバが利用するネーミングサービスへのアクセスプロトコル(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.protocolキー)が表示されます。このバージョンでは,「corbaname」が表示されます(変更できません)。
- 利用するネーミングサービス
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利用するネーミングサービス(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.startupModeキー,ejbserver.naming.portキー,ejbserver.naming.hostキー)を選択します。「インプロセス」および「運用管理ドメインの構成定義」で定義したネーミングサービスが表示されます。デフォルトは,「インプロセス」です。
「インプロセス」を選択した場合は,J2EEサーバ内のネーミングサービスが利用されます。
「インプロセス」以外のネーミングサービスを選択した場合は,選択された「運用管理ドメインの構成定義」で定義したネーミングサービスが利用されます。また,ejbserver.naming.startupModeには「manual」が,ejbserver.naming.startupWaitTimeには「0」が設定されます。
- インプロセス選択時の設定
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- ポート番号
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「利用するネーミングサービス」で「インプロセス」を選択した場合,使用するポート番号(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキー)を1〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「900」です。
「利用するネーミングサービス」で「インプロセス」以外を選択した場合,ここでの指定は無視されます。
- 起動完了待ち時間
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「利用するネーミングサービス」で「インプロセス」を選択した場合にJ2EEサーバの起動時にネーミングサービスの起動完了を待つ時間(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.startupWaitTimeキー)を指定します。単位は「秒」です。0〜2147483647の整数で指定します。「0」を指定した場合は,ネーミングサービスの起動待ちはしません。デフォルトは「1秒」です。
「利用するネーミングサービス」で「インプロセス」以外を選択した場合,ここでの指定は無視されます。ただし,ここでの指定内容は保存されます。
- 起動完了待ちリトライ回数
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「起動完了待ち時間」で指定した時間が経過してもネーミングサービスが未起動である場合に,リトライする回数(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.startupRetryCountキー)を指定します。0〜2147483647の整数で指定します。「0」を指定した場合は,リトライしません。デフォルトは,「9」です。
「利用するネーミングサービス」で「インプロセス」以外を選択した場合,ここでの指定は無視されます。ただし,ここでの指定内容は保存されます。
- タイムアウト時間
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ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.request.timeoutキー)を指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。指定できる値は,1〜86400の整数です。単位は「秒」です。「設定しない」を選択した場合はタイムアウトしません。デフォルトは,「設定しない」です。
- キャッシュの設定
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- キャッシュの利用
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ネーミングでのキャッシングをするかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.cacheキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
- クリア間隔
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ネーミングでのキャッシングをする場合,キャッシュをクリアする間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.cache.intervalキー)を指定します。単位は「秒」です。1〜2147483647の整数で指定します。なお,この設定はキャッシュの利用が「する」の場合にだけ有効となります。デフォルトは,「設定しない」です。
- クリア範囲
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定期的にキャッシュをクリアする場合のクリア範囲(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.cache.interval.clear.optionキー)を指定します。デフォルトは,「全てのキャッシュ」です。
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全てのキャッシュ(refresh)
キャッシュの全領域を削除します。
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破棄されたキャッシュ(check)
キャッシュの領域にあるすべての分散オブジェクトに対して,すでに破棄されたオブジェクトを検索して削除します。
この設定は,キャッシュの利用が「する」,かつクリア間隔が1〜2147483647の場合にだけ有効となります。
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- InitialContextファクトリの設定
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- 使用するInitialContextファクトリ
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InitialContextファクトリ(usrconf.propertiesファイルのjava.naming.factory.initialキー)を選択します。デフォルトは,「通常検索用」です。
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通常検索用
「利用するネーミングサービス」で指定したネーミングサービスが検索する範囲で検索します。
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ラウンドロビン検索用
「ラウンドロビン検索のグループ設定」で指定した範囲で検索します。
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- ラウンドロビン検索のグループ設定
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- グループ名
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ラウンドロビン検索を使用する場合,検索対象のメンバのグループ名(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.namingservice.group.listキー)を指定します。指定するグループ名は,英数字(A〜Z,a〜z,0〜9)とアンダースコア(_)で構成され,一意である必要があります。
- メンバ
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グループに属するメンバ(usrconf.propertiesファイルのejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurlsキー)を指定します。グループには一つ以上のメンバが属している必要があります。
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[追加]ボタン
グループを追加します。
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[削除]ボタン
グループを削除します。
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- グループ
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メンバを追加したいグループを指定します。
- メンバ
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追加したいメンバを指定します。メンバには,CTM,J2EEサーバ,またはネーミングサービスを選択できます。
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[追加]ボタン
ネーミングサービスを追加します。
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[削除]ボタン
ネーミングサービスを削除します。
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- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。