10.8.4 Webコンテナの設定
[Webコンテナの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
Webコンテナが起動するときのオプションを設定します。
(2) 表示手順
-
運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
-
次のどちらか一方の操作をします。
- J2EEサーバの場合
-
[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
- J2EEサーバクラスタの場合
-
[サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[<J2EEサーバ名>]をクリックします。
-
[コンテナ]タブをクリックします。
-
[Web]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
-
管理用サーバのポート番号やアクセスを許可するホストなどを指定します。
-
アクセスを許可するホストを追加または削除する場合,次の操作をします。
-
追加する場合は,ホスト名またはIPアドレスを入力し,[追加]ボタンをクリックします。
-
削除する場合は,削除したいホスト名またはIPアドレスの[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
-
-
[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- データベースセッションフェイルオーバ機能の設定
-
- データベースセッションフェイルオーバ機能の使用
-
データベースセッションフェイルオーバ機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.dbsfo.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
「する」を指定した場合は,J2EEサーバ上すべてのWebアプリケーションでデータベースセッションフェイルオーバ機能が有効になります。
- DB Connectorの別名
-
データベースセッションフェイルオーバ機能で使用するDB Connectorの別
名(usrconf.propertiesファイルのwebserver.dbsfo.connector.nameキー)を指定します。デフォルトは,「COSMINEXUS_SFO_DBCONNECTOR」です。
- グローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズ
-
グローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズ(usrconf.propertiesファイルのwebserver.dbsfo.attribute_data_size.maxキー)を128〜10485760の整数値で指定します。単位は「バイト」です。デフォルトは,「1024(1KB)」です。
- データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止する拡張子
-
データベースセッションフェイルオーバ機能を抑止する拡張子(usrconf.propertiesファイルのwebserver.dbsfo.exclude.extensionsキー)を指定します。指定した拡張子とURLのパスの拡張子が一致した場合,そのリクエストではデータベースセッションフェイルオーバ機能は無効となります。
拡張子に指定できる文字は,英数字,括弧(()),エクスクラメーション(!),パーセント(%),ドル記号($),アンパサンド(&),シングルクオート('),プラス(+),ハイフン(-),イコール(=),アットマーク(@),アンダースコア(_),チルダ(~),ピリオド(.)およびコンマ(,)です。512文字までで指定します。
複数の拡張子を指定する場合は,コンマ(,)で区切って指定します。デフォルトは,「txt,htm,html,jpg,gif,js」です。
なお,抑止する拡張子を何も指定しない場合は,コンマ(,)だけ指定します。
- HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能の使用
-
HTTPセッションの属性情報のサイズを見積もる機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.dbsfo.check_size.modeキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
「する」を指定した場合,HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能は有効となります。
「しない」を指定した場合,HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もり機能は無効となります。
この機能を使用すると,セッション情報はデータベースに格納されないため,データベースセッションフェイルオーバ機能が有効になりません。運用環境では使用しないでください。
- 管理用サーバの設定
-
- ポート番号
-
管理用サーバのポート(usrconf.propertiesファイルのejbserver.http.portキー)を指定します。デフォルトは,「28008」です。
- アクセスを許可するホストの定義
-
管理用サーバへのアクセスを許可するホストのIPアドレスまたはホスト名(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.http.permitted.hostsキー)を指定します。デフォルトは,「次のホストからのアクセスだけを許可する」です。
-
全てのホストからのアクセスを許可する
すべてのホストからアクセスできます。
-
次のホストからのアクセスだけを許可する
指定したホスト名またはIPアドレスからだけアクセスできます。
-
[追加]ボタン
指定したホスト名またはIPアドレスを追加します。
-
[削除]ボタン
指定したホスト名またはIPアドレスを削除します。
なお,「ホスト名またはIPアドレス」にホスト名またはIPアドレスを入力している状態で,「全てのホストからのアクセスを許可する」を選択したあと,[適用]ボタンをクリックすると,入力したホスト名またはIPアドレスは削除されるので,注意してください。
-
- ホストの固定
-
一つのマシンに複数のアドレスが割り当てられている場合に,管理用サーバを特定のIPアドレスに割り当てるかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.http.bind_hostキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
-
する
「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストがネットワーク参照できるホストまたはIPアドレスに対してだけ,接続を受け付けます。
-
しない
すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
-
- Webコンテナの設定
-
- 同時実行スレッド数制御機能の使用
-
V9互換モードでWebアプリケーション単位の同時実行スレッド数制御機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.thread_control.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
V9互換モード以外ではこの設定に関わらず常に同時実行スレッド数制御機能を使用する設定となります。
- 実行待ちキューサイズ
-
Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数制御機能を使用する場合に,デフォルトの実行待ちキューサイズ(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.thread_control.queue_sizeキー)を指定します。デフォルトは,「8192」です。
- JSP用一時ディレクトリ
-
JSP用一時ディレクトリ(usrconf.propertiesファイルのwebserver.work.directoryキー)を指定します。デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/repository/<論理サーバの実サーバ名>/web」です。
- JSPから生成されたサーブレットのソースファイルの保存
-
JSPから生成されたソースファイルを保存するかどうか(usrconf.propertiesのwebserver.jsp.keepgeneratedキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
- JSPから生成されたサーブレットのコンパイル結果の削除
-
JSPから生成されたサーブレットのコンパイル結果を削除するかどうか(usrconf.propertiesのwebserver.work.cleanキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
- TLDファイルの妥当性チェック
-
TLDファイルの妥当性のチェックをするかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.xml.validateキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
「する」を指定した場合,タグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)がDTDで記述されたスキーマに沿って書かれているかどうかがチェックされます。
- JSPから生成されたサーブレットのコンパイル
-
JSPから生成されたサーブレットのコンパイル方法(usrconf.propertiesファイルのwebserver.jsp.compile.backcompatキー)を指定します。デフォルトは,「JDKのバージョンに依存しないコンパイル」です。
-
JDKのバージョンに依存しないコンパイル
JSPファイル内にスクリプティングを記述していない場合に指定します。
JSPファイル内のスクリプティングに,インストールしているJava SE 8より古いバージョンに依存する記述がない場合に指定します。
インストールしているJDKの最新バージョンでコンパイルします。
09-70以降はJava SE 8のJava言語仕様に従って,Javaソースファイルをコンパイルします。
-
JDK1.2の仕様に従ったコンパイル
J2SE1.2のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JSPから生成されたサーブレットに,J2SE1.2に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK1.3の仕様に従ったコンパイル
J2SE1.3のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JSPから生成されたサーブレットに,J2SE1.3に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK1.4の仕様に従ったコンパイル
J2SE1.4のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JSPから生成されたサーブレットに,J2SE1.4に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK1.5の仕様に従ったコンパイル
Java SE 5.0のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 5.0に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK5.0の仕様に従ったコンパイル
Java SE 5.0のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 5.0に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK1.6の仕様に従ったコンパイル
Java SE 6のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 6に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK6の仕様に従ったコンパイル
Java SE 6のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 6に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK1.7の仕様に従ったコンパイル
Java SE 7のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 7に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
JDK7の仕様に従ったコンパイル
Java SE 7のJava言語仕様に従って,JSPから生成されたサーブレットのソースファイルをコンパイルします。JPSから生成されたサーブレットに,Java SE 7に依存したソースコードが含まれている場合に選択してください。
-
- コネクションの自動クローズ
-
サーブレット/JSPのサービスメソッド内で取得,オープンされたコネクションのうち,メソッドの実行完了時にクローズが実行されていないものに対して自動的にクローズするかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.webj2ee.connectionAutoClose.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
- HttpSessionのセッションIDに付加するサーバID
-
HttpSessionのセッションIDに付加するサーバID(usrconf.propertiesファイルのWebserver.session.server_id.valueキー)を指定します。
HttpSessionのセッションIDに付加するサーバIDに指定できる文字は,0〜64文字(半角)の英数字およびアンダースコア(_)です。省略した場合は,J2EEサーバが自動的に付加します。
サーバIDの指定が省略された場合にJ2EEサーバが自動的に与えるサーバIDには,クライアントに送信されるとセキュリティ上好ましくない情報が含まれているおそれがあります。サーバIDには,IPアドレスなどのマシン固有情報を含まないで,かつ一意となる値を明示的に指定することを推奨します。サーバIDの指定を省略(空文字)使用して[適用]ボタンをクリックした場合,注意事項を示すメッセージ(KEOS19237-W)が表示されます。
- HTTPレスポンスのサーバID
-
HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.server_id.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「追加しない」です。
-
Cookie名
HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合のCookie名(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.server_id.nameキー)を指定します。Cookie名に指定できる文字は1〜64文字(半角)の英数字およびアンダースコア(_)です。ただし,「JSESSIONID」というCookie名はWebコンテナが使用するため,大文字・小文字ともに使用できません。
省略した場合は,J2EEサーバが自動的に“ServerID”を仮定します。
-
サーバID
HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合のCookieの値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.server_id.valueキー)を指定します。サーバIDに指定できる文字は1〜64文字(半角)の英数字およびアンダースコア(_)です。省略した場合は,J2EEサーバが自動的にサーバIDを与えます。
サーバIDの指定が省略された場合にJ2EEサーバが自動的に与えるサーバIDには,クライアントに送信されるとセキュリティ上好ましくない情報が含まれているおそれがあります。サーバIDには,IPアドレスなどのマシン固有情報を含まないで,かつ一意となる値を明示的に指定することを推奨します。サーバIDの指定を省略(空文字)使用して[適用]ボタンをクリックした場合,注意事項を示すメッセージ(KEOS19238-W)が表示されます。
-
- 静的コンテンツキャッシュ機能
-
静的コンテンツキャッシュ機能を有効にするかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.static_content.cache.enabledキー)を指定します。「無効(強制)」を指定した場合,DD(web.xml)またはアプリケーションの属性ファイルで静的コンテンツキャッシュを有効に指定していても,キャッシュ機能は強制的に無効になります。
-
キャッシュサイズ
静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合に,キャッシュ用に確保するメモリ領域の最大値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.static_content.cache.sizeキー)を0〜2147483647の整数値で指定します。単位は「バイト」です。デフォルトは,「10485760(10MB)」です。
Webアプリケーション単位でキャッシュ用に確保するメモリ領域の最大値を指定しない場合は,「設定しない」を選択します。また,「0」を指定した場合も,「設定しない」を選択した場合と同様に,メモリ領域の最大値は設定されません。
-
ファイルサイズ
静的コンテンツキャッシュ機能が有効な場合に,一度にキャッシュできる静的コンテンツのサイズの最大値(usrconf.propertiesファイルのwebserver.static_content.cache.filesize.thresholdキー)を0〜2147483647の整数値で指定します。単位は「バイト」です。デフォルトは,「524288(512KB)」です。なお,指定する値は,「キャッシュサイズ」で指定した値以下でなければなりません。
一度にキャッシュできる静的コンテンツのサイズの最大値を指定しない場合は,「設定しない」を選択します。また,「0」を指定した場合も,「設定しない」を選択した場合と同様に,静的コンテンツのサイズの最大値は設定されません。
-
- デフォルトの文字エンコーディング
-
J2EEサーバ単位のデフォルトエンコーディング設定機能を使用するかどうかを指定します。デフォルトは,「設定しない」(デフォルトエンコーディング設定機能を使用しない)です。
デフォルトエンコーディング設定機能は,リクエストのデコード,レスポンスのエンコード,およびJSPファイルに対して使用できます。
-
リクエストのデコード
リクエストボディ,およびクエリのデコードに使用するデフォルトの文字エンコーディング(usrconf.propertiesファイルのwebserver.http.request.encodingキー)を指定します。
-
レスポンスのエンコード
レスポンスボディのエンコードに使用するデフォルトの文字エンコーディング(usrconf.propertiesファイルのwebserver.http.response.encodingキー)を指定します。
-
JSPファイル
JSPファイルのデフォルトの文字エンコーディング(usrconf.propertiesファイルのwebserver.jsp.pageEncodingキー)を指定します。
デフォルトエンコーディング設定機能を使用する場合には,リクエストのデコード,レスポンスのエンコード,およびJSPファイルに対して,それぞれデフォルトの文字エンコーディングを指定します。
デフォルトの文字エンコーディングを指定する場合は,「選択」を選択し,メニューから文字エンコーディングを選択するか,「入力」を選択し,入力フィールドに文字エンコーディングを1,024文字以内の半角文字で入力します。
デフォルトの文字エンコーディングとして設定できる文字は,JavaVMがサポートしている文字エンコーディングとなります。JavaVMがサポートしている文字エンコーディングについては,JDKのドキュメントのサポートされているエンコーディングに関する説明を参照してください。
また,指定できる文字列は,java.nio API用の正準名とjava.lang API用の正準名に記載されている文字エンコーディング,およびそれらの別名になります。
メニューから選択できる文字エンコーディングを次に示します。
デフォルトエンコーディング設定機能を使用しない場合は,「選択」を選択し,「設定しない」を選択してください。
なお,「入力」を選択し,入力フィールドに何も入力しないまま[適用]ボタンをクリックすると,反映後は,「選択」を選択し,「設定しない」を選択した場合と同じ状態で表示されます。また,「入力」を選択し,入力フィールドに「選択」で選択できる文字エンコーディングを入力し,[適用]ボタンをクリックすると,反映後は,「選択」を選択し,文字エンコーディングを選択した場合と同じ状態で表示されます。
-
- HTTPセッションに格納するオブジェクトのExplicitヒープへの配置
-
HTTPセッションに格納するオブジェクトをExplicitヒープに配置するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.server.eheap.httpsession.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
「する」を指定した場合は,HTTPセッションに格納するオブジェクトをExplicitヒープに配置します。
「しない」を指定した場合は,HTTPセッションに格納するオブジェクトをJavaヒープ領域に配置します。
なお,この指定は,[起動パラメタの設定]画面の「明示管理ヒープ機能の使用」に「する」が指定されている場合だけ有効となります。
- リダイレクタとの通信用オブジェクトのExplicitヒープへの配置
-
V9互換モードでリダイレクタとの通信用オブジェクトをExplicitヒープに配置するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.server.eheap.ajp13.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「する」です。
「する」を指定した場合は,リダイレクタとの通信用オブジェクトをExplicitヒープに配置します。
「しない」を指定した場合は,リダイレクタとの通信オブジェクトをJavaヒープ領域に配置します。
なお,この指定は,[起動パラメタ設定]画面の「明示管理ヒープ機能の使用」に「する」が指定されている場合だけ有効となります。
- Webサーバとの接続
-
- httpsのポート番号
-
Webサーバが使用しているHTTPSのポート番号(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.redirect_https.portキー)を指定します。この指定がない場合,HTTPSポートにリダイレクトしません。なお,この指定は,V9互換モードでリダイレクタによるWebサーバ連携使用時にだけ有効になります。
- http/ajp13
-
NIO HTTP,インプロセスHTTP,ajp13のどれかを選択し,ポート番号を指定します。NIO HTTPサーバを使用する場合にはNIO HTTPを,インプロセスHTTPサーバを使用する場合にはインプロセスHTTPを,Webサーバのリダイレクタと接続する場合にはajp13を選択します。
V9互換モード以外ではNIO HTTPだけを選択できます。V9互換モードではインプロセスHTTPまたはajp13を選択することができます。不正な値を設定した場合,メッセージKEOS19246-Eを表示し処理を中断します。選択したポートだけが同一ホスト内でのポート番号の重複チェックの対象になります。デフォルトは,V9互換モードの場合「ajp13」,V9互換モード以外の場合「NIO HTTP」です。
-
ポート番号(NIO HTTP)
NIO HTTPサーバで使用するポート番号(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.nio_http.port)を1〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「8008」です。
-
ホストの固定(NIO HTTP)
NIO HTTPサーバで利用するホストを固定するかどうか(usrconf.propertiesのwebserver.connector.nio_http.bind_host)を指定します。デフォルトは「しない」です。
「する」を指定した場合は,「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストがネットワーク参照できるホストまたはIPアドレスに対してだけ,接続を受け付けます。
「しない」を指定した場合は,すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
「ループバックアドレス」を指定した場合は,ループバックアドレス(localhost)に対して接続を受け付けます。
-
ポート番号(インプロセスHTTP)
インプロセスHTTPサーバで使用するポート番号(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.inprocess_http.portキー)を指定します。デフォルトは,「80」です。
-
ホストの固定(インプロセスHTTP)
インプロセスHTTPサーバで利用するホストを固定するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.inprocess_http.bind_hostキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
「する」を指定した場合は,「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストがネットワーク参照できるホストまたはIPアドレスに対してだけ,接続を受け付けます。
「しない」を指定した場合は,すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
-
ポート番号(ajp13)
リダイレクタと接続するためのポート番号(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.portキー)を指定します。デフォルトは,「8007」です。
-
最大スレッド数(ajp13)
Webコンテナがリクエストを処理する最大同時実行スレッド数(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.max_threadsキー)を指定します。1〜1024の整数で指定します。指定されたリクエストの同時実行数分のスレッドがサーバ起動時に生成されます。デフォルトは,「10」です。
-
実行待ちキューに格納できるリクエスト数(ajp13)
リダイレクタからの接続要求の最大の待ち行列数(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.backlogキー)を指定します。1〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは,「100」です。
通常はデフォルトのままで問題ありません。この項目の設定の変更については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.3 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
-
ホストの固定(ajp13)
一つのマシンに複数のアドレスが割り当てられている場合に,Webサーバ連携で使用するアドレスを特定のアドレスに割り当てるかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.bind_hostキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
「する」を指定した場合は,「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストがネットワーク参照できるホストまたはIPアドレスに対してだけ,接続を受け付けます。
「しない」を指定した場合は,すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。
「ループバックアドレス」を指定した場合は,ループバックアドレス(localhost)に対して接続を受け付けます。
-
リクエスト受信タイムアウト時間(ajp13)
Webコンテナで,リダイレクタから転送されたリクエストの受信処理の完了を待つ時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.receive_timeoutキー)を指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。指定できる値は,1〜3600の整数です。単位は「秒」です。「設定しない」を指定した場合はタイムアウトしません。デフォルトは,「600秒」です。
-
レスポンス送信タイムアウト時間(ajp13)
Webコンテナからリダイレクタへのレスポンス送信処理の完了を待つ時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.send_timeoutキー)を指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。指定できる値は,1〜3600の整数です。単位は「秒」です。デフォルトは,「600秒」です。
「設定しない」,またはTCPの持つデータ送信の再送タイマより長い時間を指定した場合は,TCPの持つデータ送信の再送タイマがタイムアウト時間となります。
-
- リロード動作の設定
-
- 更新検知のインターバル
-
Webアプリケーションの更新検知によるリロード機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.context.check_intervalキー)を指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。Webアプリケーションの更新検知によるリロード機能を使用する場合は,Webアプリケーションの更新を検知する間隔を1〜2147483647の整数で指定し,使用しない場合は「0」を指定します。単位は「秒」です。デフォルトは,「設定しない」です。
「設定しない」を指定した場合は,[J2EEコンテナの設定]画面の「更新検知のインターバル」に設定する値(J2EEアプリケーションの更新検知インターバル)が仮定されます。
なお,この指定は,J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合([J2EEコンテナの設定]画面の「リロード機能の適用範囲」が「リロード機能を使用しない」以外の場合)にだけ有効となります。
- 更新検知からリロードまでの待ち時間
-
Webアプリケーションの更新を検知してから,処理中のリクエスト数の監視を開始するまでの待ち時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.context.update.intervalキー)を,リソース更新用インターバルとして指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。指定できる値は,0〜2147483647の整数です。単位は「秒」です。リソース更新用インターバルには,更新する更新検知対象ファイルのコピーに必要な時間を指定します。なお,実際にファイルをコピーするのに必要な時間よりもゆとりを持った値を指定してください。デフォルトは,「設定しない」です。
Webアプリケーションの更新を検知してから,指定したリソース更新用インターバルの時間が経過したあとに,処理中リクエスト数の監視を開始します。
更新検知後,すぐに処理中のリクエストの監視を開始する場合は,「0秒」を指定してください。「設定しない」を指定した場合は,[J2EEコンテナの設定]画面の「更新検知からリロードまでの待ち時間」に設定する値が仮定されます。
なお,この指定は,J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合([J2EEコンテナの設定]画面の「リロード機能の適用範囲」が「リロード機能を使用しない」以外の場合)にだけ有効となります。
- リロード遅延実行機能の最大遅延期間
-
Webアプリケーションのリロード遅延実行機能を使用するどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.context.reload_delay_timeoutキー)を指定します。「使用しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。Webアプリケーションのリロード遅延実行機能を使用する場合は,リロード開始の最大遅延時間を-2147483648〜2147483647の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは,「使用しない」です。
「使用しない」を指定した場合,更新検知後の新規リクエストはすぐに実行待ち状態となり,リロード処理が完了するまで実行されません。処理中のリクエストがすべて完了すると,リロード処理を開始します。
1以上の整数を指定した場合,処理中のリクエストがあるときは,更新検知後の新規リクエストを最大遅延時間が経過するまで処理中リクエストとして処理します。最大遅延時間を経過するか,または処理中のリクエスト数が0になると,処理中のリクエストの処理が完了したあとに,リロード処理を開始します。リロード処理を開始したあと,新規リクエストはリロード処理が完了するまで実行待ち状態となります。
負の整数を指定した場合は,更新検知後の新規リクエストを処理中リクエストとして処理します。処理中リクエストの数が0になると,リロード処理を開始します。リロード処理を開始したあと,新規リクエストはリロード処理が完了するまで実行待ち状態となります。
「0」を指定した場合は,Webアプリケーションのリロード遅延実行機能を使用しません。
なお,この指定は,J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合([J2EEコンテナの設定]画面の「リロード機能の適用範囲」が「リロード機能を使用しない」以外の場合)にだけ有効となります。
- JSPの更新検知のインターバル
-
JSPファイルの更新検知によるリロード機能を使用するかどうか(usrconf.propertiesファイルのwebserver.jsp.check_intervalキー)を指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。JSPファイルの更新検知によるリロード機能を使用する場合は,JSPの更新を検知する間隔を1〜2147483647の整数で指定し,使用しない場合は「0」を指定します。単位は「秒」です。デフォルトは,「設定しない」です。
「設定しない」を指定した場合は,[J2EEコンテナの設定]画面の「更新検知のインターバル」に設定する値(J2EEアプリケーションの更新検知インターバル)が仮定されます。
なお,この指定は,J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合([J2EEコンテナの設定]画面の「リロード機能の適用範囲」が「リロード機能を使用しない」以外の場合)にだけ有効となります。
- JSPの更新検知からリロードまでの待ち時間
-
JSPファイルの更新を検知してから,JSPファイルのコンパイルを開始するまでの待ち時間(usrconf.propertiesファイルのwebserver.jsp.update.intervalキー)を,JSPファイル更新用インターバルとして指定します。「設定しない」を選択,または入力フィールドを選択して値を入力します。指定できる値は,0〜2147483647の整数です。単位は「秒」です。JSPファイル更新用インターバルには,更新する更新検知対象ファイルのコピーに必要な時間を指定します。なお,実際にファイルをコピーするのに必要な時間よりもゆとりを持った値を指定してください。デフォルトは,「設定しない」です。
JSPファイルの更新を検知してから指定したJSPファイル更新用インターバルの時間が経過したあとに,JSPの再コンパイルが実行されます。更新検知後,すぐにJSPの再コンパイルを開始する場合は,「0秒」を指定してください。「設定しない」を指定した場合は,[J2EEコンテナの設定]画面の「更新検知からリロードまでの待ち時間」に設定する値が仮定されます。
なお,この指定は,J2EEアプリケーションのリロード機能を使用する場合([J2EEコンテナの設定]画面の「リロード機能の適用範囲」が「リロード機能を使用しない」以外の場合)にだけ有効となります。
- [適用]ボタン
-
指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
-
指定した情報をリセットします。