14.2 ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJSとの連携)の概要
システムの自動運転は,サーバやアプリケーションの開始や停止のスケジュールをあらかじめ定義しておくことで,効率的なリソースの配分や業務の効率化,省略化を図る運用方法です。JP1/AJSと連携することでジョブによるシステムの自動運転が実現できます。
JP1/AJSは,日々の業務の中から,定型的・定期的なものを自動化して,システム運用に掛かるコストを削減し,少ない人員で確実な運用を実現するためのプログラム群です。JP1/AJSでは,システム運用の各作業を,ジョブとして扱います。ジョブは,コマンド,シェルスクリプト,バッチファイルなどの集まりに対応します。また,ジョブの実行順序を関連づけたものを,ジョブネットといいます。
JP1/AJSは,次の3種類のプログラムで構成されています。
-
ジョブネットやスケジュールの定義を保存して,ジョブネットの実行を管理するプログラムです。ジョブの実行時には,実行するジョブをJP1/AJS - Agentに転送し,実行状況,実行結果の情報を受け取ります。エージェントとしてジョブの実行もできます。
-
ジョブを実行するためのプログラムです。JP1/AJS - Managerから転送されたジョブを実行します。
-
GUIを使ってJP1/AJSを操作するためのプログラムです。JP1/AJS - Managerに接続して,ジョブネットの定義や操作,実行状況や結果の表示などをします。
JP1/AJSの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 導入ガイド」を参照してください。