6.1 HACMPとの連携でできること
この節では,HACMPとの連携でできることについて説明します。
HACMPと連携することで,TPBrokerをクラスタ構成で運用できます。HACMPの詳細は,HACMPのマニュアルを参照してください。なお,TPBrokerではHACMP5.3,HACMP5.4,HACMP5.4.1との連携を確認しています。連携できるOSはAIXだけです。連携できるTPBrokerのプログラムプロダクトは次のとおりです。
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TPBroker Developer
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TPBroker
また,HACMPと連携すると,TPBrokerでは,次の場合にノード引き継ぎができます。
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ハードウェア障害などHACMPがシステム障害を検出した場合
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ユーザが計画的にノード引き継ぎする場合
TPBrokerはノード引き継ぎをしたときに,次の情報を現用系から待機系に引き継ぐことができます。
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監視中のプロセス情報
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システムの構成情報
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未決着のトランザクション情報
TPBrokerは現用系で監視中のプロセスを,待機系で起動します。再開始用のコマンドが設定してある場合,再開始用のコマンドを起動します。ノード引き継ぎが起こった時点で未決着トランザクションがあると,待機系でトランザクションの回復をします。
TPBrokerのシステムダウンではノード引き継ぎは行いません。TPBrokerのシステムダウン時は,システムダウンした系でTPBrokerを再開始します。