はじめに
このマニュアルは,トランザクショナル分散オブジェクト基盤TPBrokerの運用方法について説明したものです。
TPBrokerでは,ORB機能,OTS機能,およびADM機能を使用してシステムの運用を行います。このマニュアルでは,これらの機能のうち,ORB機能のトラブルシュート,ORB機能の運用に必要な拡張機能,TPBrokerとほかのプログラムプロダクトとの連携方法,およびバージョンアップ時の移行について説明しています。
■ 対象読者
システム管理者,システム設計者,またはオペレータで,TPBrokerを使用して分散オブジェクトコンピューティング環境を運用する方を対象としています。
次の知識がある方を対象としています。
-
C++またはJava
-
OTS
-
CORBA
-
TPBrokerに関する基本的な知識
-
Microsoft Cluster Service(Microsoft Cluster Serviceと連携させる場合)
-
HAモニタ(HAモニタと連携させる場合)
-
HACMP(HACMPと連携させる場合)
-
JP1/ServerConductor/Deployment Manager(JP1/ServerConductor/Deployment Managerと連携させる場合)
■ 文法の記号
このマニュアルで使用する記号の意味を示します。
ただし,C++言語およびJava言語のインタフェースやコーディング例の説明は,それぞれの言語の文法規則に従います。これらの記号の意味は適用されません。
文法記述記号 |
意味 |
---|---|
| |
この記号で区切られた項目を選択できることを表します。 (例)admstop -f 1|2 これは,-fオプションに1か2のどちらかを指定できることを表します。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを表します。 (例){-t|-T トランザクショングローバル識別子} これは,-tと-T トランザクショングローバル識別子のうち,どちらかを指定することを表します。 |
... |
この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを表します。 (例)tslsrm -o ファイル名 [,ファイル名]... これは,-oオプションのファイル名を繰り返し指定できることを表します。 |
〜 |
この記号のあとにユーザ指定値の属性を表します。 |
<< >> |
ユーザが指定を省略したときの省略値を表します。 |
< > |
ユーザ指定値の構文要素を表します。 |
(( )) |
ユーザ指定値の指定範囲を表します。 |
<英数字> |
英字と数字(0〜9)で指定することを表します。 |
<文字列> |
任意の文字の配列で指定することを表します。 |
<パス名> |
記号名称,\,/,および.(ピリオド)で指定することを表します。 ただし,パス名は使用するOSに依存します。 |