tsstart(トランザクションサービスの開始)
形式
tsstart [-r|-f]
機能
トランザクションサービスを開始します。
tsstartコマンドはORBが利用できるときに有効となります。したがって,tsstartコマンドはORBが利用できないことを検知すると,メッセージを出力して終了します。
tsstartコマンドでOTSが起動すると,OTSはトランザクションステータスファイルをチェックし,未決着トランザクションを回復し,すべてのトランザクションサービスを開始します。
このコマンドは,admstartコマンドで開始したTPBrokerでは使用できません。
オプション
-r
トランザクションをチェックし,未決着トランザクションを回復します。この場合,OTSはtscommit,tsrollback,tsstopコマンドなどを受け付けますが,アプリケーションプログラムは新しいトランザクションを生成しません。
-f
前回の終了形態に関係なく,OTSが強制的に正常開始します。この場合,OTSは初期化された状態から開始するため,前回仕掛かり中のトランザクションの決着処理は行われません。
すべてのオプションを省略した場合は,OTSを開始します。前回の終了形態から開始種別が決定されます。前回正常終了していない場合には,前回未決着のトランザクションの決着が行われます。
表示形式
prompt> tsstart KFCB31486-I tsstart successful.
注意事項
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tsstartコマンド実行時に,前回のOTSのセションに参加したプロセスが残っている場合は,そのプロセスを強制停止します。
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このコマンドで開始させたトランザクションサービスを終了させるには,tsstopコマンドを使用してください。