tssetup(TPBrokerのセットアップ)
形式
tssetup {-d|[-u] [-i] [-n]}
機能
OTS環境を初期化します。また,作業用のディレクトリを作成,初期化,およびTPBrokerの定義パラメタを初期化します。
オプション
-d
OTS環境が削除されます。環境変数TPSPOOLおよびTPFSで設定したディレクトリは削除されます。
-u
リソースマネージャ定義/OTS/RM/…/xa_open_string_infoおよび/OTS/RM/…/xa_close_string_infoの定義値を表示または出力する条件を,次のように変更します。このオプションはUNIX版だけに有効です。
-
tslsconf,tsstatコマンド実行時の定義値の表示
root権限を持つユーザまたはtssetupコマンド実行ユーザが実行した場合,定義値を表示します。
それ以外のユーザが実行した場合,定義値を表示しません。
-
XAトレースファイルへの定義値の出力
定義値を出力しません。
-i
環境変数TPFSに設定されたディレクトリ,またはキャラクタ型スペシャルファイルを複数のOTS環境で共有する場合に指定します。このオプションを指定した場合と指定しない場合の動作を次の表に示します。
動作 |
-iオプションあり |
-iオプションなし |
---|---|---|
$TPFSディレクトリがある場合のtssetupコマンドの動作 |
正常終了 |
異常終了 |
$TPFSディレクトリの作成タイミング |
tsstartコマンド実行時 |
tssetupコマンド実行時 |
-dオプションを指定してtssetupコマンドを実行した場合に$TPFSディレクトリを削除するかどうか |
削除しない |
削除する |
-iオプションを指定すると$TPFSディレクトリは削除されないため,どの環境からも参照されなくなった$TPFSディレクトリはOSのコマンドなどで削除してください。また,-dオプションを指定してtssetupコマンドを実行すると,$TPSPOOLディレクトリは削除されるため,-dオプションを指定してtssetupコマンドを実行したあとに,-iオプションを指定してtssetupコマンドを実行する場合は,環境変数TPFSに環境変数TPSPOOLとは別のパスを明示的に設定してください。
-n
tssetupコマンド実行後の最初のOTSの起動を正常開始にします。$TPFSディレクトリを共用ディスクやTPBrokerファイルシステムに配置すると,トランザクションステータスファイルの情報が前回のOTS停止時の状態で残る場合があります。このオプションは,OTS環境を作成し直す場合でトランザクションステータスファイルの情報を引き継ぐ必要がないときに指定してください。
表示形式
prompt> tssetup All Rights Reserved, Copyright (C) 1996,2004, Hitachi,Ltd. KFCB31023-I Starting system setup configurations. KFCB31002-I tssetup successful.
注意事項
-dオプションを指定した場合,TPBrokerの作業用ディレクトリが削除されます。TPBrokerの動作中は,-dオプションを付けたtssetupコマンドは実行しないでください。
-
Windows版05-19以降はtssetupコマンドがtstpbsetupコマンドへ名称が変更されました。互換性のためtssetupコマンドを使用したい場合は,%TPDIR%\bin\objs\tssetup.exeを%TPDIR%\bin\tssetup.exeにコピーして使用してください。