admstopprc(監視の終了とプロセスの停止)
形式
admstopprc {-i 識別子 [識別子]... | [-o コマンド名]} | [-f] [-p]
機能
引数で指定された識別子に対応したプロセスを,ADMデーモンのプロセス監視の対象から外し,そのプロセスを停止します。
このコマンドは,admstartコマンドでTPBrokerを開始させたときだけ使用できます。tsstartコマンドで開始したOTS環境では使用できません。tsstartコマンドでトランザクションサービスを開始させたときは使用できません。
オプション
-i 識別子
プロセス監視定義ファイルまたはadmstartprcコマンドで指定した識別子を指定します。ただし,プロセス監視定義ファイルに設定されたOTS実行環境の識別子は指定できません。
識別子は64個まで指定できます。この場合は,-oオプションとの併用はできません。複数の識別子を指定した場合は,指定された識別子に対するプロセスが一括して停止します。
-o コマンド名
admstartprcコマンドの-o オプションで動的に監視対象に参加させたプロセスを停止させる場合には,-oオプションでそのプロセスを停止させるためのコマンドを指定します。このオプションを指定しない場合は,識別子で指定されたプロセスがシステムコール(UNIXの場合はkill(),Windowsの場合はTerminateProcess())で直接停止します。
実行するコマンドがオプションを持つ場合は,「"」(引用符)で囲んで指定してください。指定できるコマンド名の長さは,オプションも含めて255文字以内です。コマンド名のパスには,スペースを含むディレクトリおよびファイル名を指定できません。
-f
識別子で指定したプロセスが強制停止します。これは,プロセス監視定義ファイルに設定されたプロセスだけに有効で,プロセス監視定義ファイル中で指定した強制停止用コマンドで停止します。プロセス監視定義ファイル中にコマンドの指定がない場合は,システムコール(UNIXの場合はkill(),Windowsの場合はTerminateProcess())でプロセスが直接停止します。
-p
複数のプロセスを一括して停止する場合に,プロセスの停止を並列化します。
表示形式
prompt> admstopprc -i otsd KFCB29072-I Process stopped (ID=otsd, pid=123 )
注意事項
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このコマンドで停止および監視終了できるプロセスは,プロセス監視定義ファイルに記述されたプロセスか,またはadmstartprcコマンドで動的に監視に参加させたプロセスです。C++版の場合,tpadm_start_monitor関数で動的に参加させたプロセスは,このコマンドを使用しても停止できません。
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このコマンドの実行環境に設定されている環境変数TPSPOOL,および環境変数ADMSPOOLと同じ値で登録されたADMデーモンが起動していない場合は,このコマンドはメッセージを出力して終了します。
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監視しているプロセスがない場合は,このコマンドを発行してもプロセスを停止させることはできません。
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このコマンドは,ADMデーモンがコマンド受信可能状態の場合に有効です。プロセス監視定義ファイルの設定によって,ADMデーモンがコマンド受信可能状態になるまでに時間が掛かる場合があります。
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起動停止順序はadmstartprcまたはadmstopprcコマンドに指定された順とします。ただし-pオプションを付けた場合の起動停止の完了はadmstartprcまたはadmstopprcコマンドに指定された順にはなりません。また,プロセス間の関連づけは持たせません。