admstop(TPBrokerの終了)
形式
admstop [-f | -fr]
機能
ADMデーモンにトリガをかけ,監視中のプロセスを定義の指定に従って停止させ,TPBrokerを終了します。
このコマンドは,admstartコマンドでTPBrokerを開始させたときだけ使用できます。tsstartコマンドでトランザクションサービスを開始させたときは使用できません。
オプション
-f
TPBrokerが強制終了します。このオプションを指定した場合は,プロセス監視定義ファイル中の強制停止用コマンドが実行され,監視中の各プロセスが停止します。
-fr
TPBrokerを強制終了します。このオプションを指定した場合は,プロセス監視定義ファイル中の強制停止用コマンドが実行され,監視中の各プロセスが停止します。ただし,-frオプション付きのadmstopコマンドが実行された時点のプロセス監視情報が保存され,次回admstartコマンドが実行されると,この保存されたプロセス監視情報を基にプロセスが起動します。このため,コマンドで動的に追加したプロセスなど前回起動されていたプロセスすべてを,次回の再開始時に起動または監視の対象にできます。
すべてのオプションを省略した場合は,TPBrokerが正常終了します。プロセス監視定義ファイル中の正常停止用コマンドが実行され,監視中の各プロセスが停止します。
表示形式
prompt> admstop KFCB29031-I admstop successful.
注意事項
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このコマンドで停止および監視終了できるプロセスは,プロセス監視定義ファイルに記述されたプロセスか,またはadmstartprcコマンドで動的に監視に参加させたプロセスです。C++版の場合,tpadm_start_monitor関数で動的に参加させたプロセスは,監視対象から外されますが,プロセスは停止しません。
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デーモンプロセスが起動していない場合は,このコマンドはメッセージを出力して終了します。
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このコマンドは,ADMデーモンがコマンド受信可能状態の場合に有効です。プロセス監視定義ファイルの設定によって,デーモンプロセスがコマンド受信可能状態になるまでに時間が掛かる場合があります。
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このコマンドの実行環境に設定されている環境変数TPSPOOL,および環境変数ADMSPOOLと同じ値で登録されたADMデーモンは停止します。
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運用環境定義/ADM/set_conf_modeが"AUTO"の場合,admstopコマンドの実行によって,TPBrokerは一時的に停止しますが,すぐに再開始します。このため,アンインストール前などにTPBrokerを終了させる場合は,運用定義/ADM/set_conf_modeを"MANUAL"に変更したあと,admstopコマンドを実行してください。