2.2.1 必ず設定する環境変数
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JARファイルを環境変数の値に追加します。
- Java OTS用JARファイル(Cosminexus TPBrokerの場合必要ありません)
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$TPDIR/lib/tpcosots.jar
- ORB用JARファイル
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$TPDIR/lib/vbjorb.jar
- (Windows)
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prompt> set CLASSPATH=%TPDIR%\lib\tpcosots.jar;%TPDIR%\lib\vbjorb.jar
- (UNIX)
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csh(Cシェル)の場合
prompt> setenv CLASSPATH $TPDIR/lib/tpcosots.jar:$TPDIR/lib/vbjorb.jar
sh(Bourneシェル)の場合
prompt> CLASSPATH=$TPDIR/lib/tpcosots.jar:$TPDIR/lib/vbjorb.jar
prompt> export CLASSPATH
この製品で提供するvbjorb.jarファイルと同一名称のJARファイルをTPBroker for Java 03-xxなどで提供していますので,使用する環境のvbjorb.jarが有効になるように環境変数の設定を確認してください。
また,OracleデータベースにはVisiBrokerが同梱されています。そのため,この製品のCLASSPATHが有効となるように,この製品のCLASSPATHのあとにOracleデータベースのCLASSPATHを設定してください。
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OSAgentが使用するポート番号を指定します。デフォルト値は14000です。OSAgentは起動時に,定義されたポート番号でリクエストを検出しようとします。TPBrokerは,この環境変数からポート番号を取得して,そのポート番号によってOSAgentと通信します。
一つのホストで複数のOSAgentプロセスを実行する場合,各OSAgentプロセスには,それぞれ別のポート番号を指定してください。
ポート番号を10000にする例を次に示します。
- (Windows)
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prompt> set OSAGENT_PORT=10000
- (UNIX)
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csh(Cシェル)の場合
prompt> setenv OSAGENT_PORT 10000
sh(Bourneシェル)の場合
prompt> OSAGENT_PORT=10000
prompt> export OSAGENT_PORT
- 注意事項
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ポート番号の有効範囲は,5001〜65535の範囲の整数値です。それ以外の値を指定した場合,動作の保証はできません。
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TPBrokerが提供する運用コマンドの格納ディレクトリ($TPDIR/bin)およびJava SEのbinディレクトリを指定します。
- (Windows)
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prompt> set PATH=Java SEのbinディレクトリ;%TPDIR%\bin;%PATH%
- (UNIX)
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csh(Cシェル)の場合
prompt> setenv PATH Java SEのbinディレクトリ:$TPDIR/bin:$PATH
sh(Bourneシェル)の場合
prompt> PATH=Java SEのbinディレクトリ:$TPDIR/bin:$PATH
prompt> export PATH
環境変数PATHにJavaVMのディレクトリを「"(ダブルクォーテーション)」で囲まないで設定してください。
この製品で提供するidl2java.exe,vbj.exeなどのコマンドと同一名称のコマンドをTPBroker for Java 03-xxなどで提供していますので,使用する環境のコマンドが使用できるように環境変数の設定を確認してください。
また,OracleデータベースにはVisiBrokerが同梱されています。そのため,この製品のパスが有効となるように,この製品のパスのあとにOracleデータベースのパスを設定してください。
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TPBrokerがインストールされたディレクトリを指定します。
ディレクトリに空白が含まれる場合でも,「"(ダブルクォーテーション)」で囲まないで設定してください。
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TPBrokerがインストールされたディレクトリを指定します。
ディレクトリに空白が含まれる場合でも,「"(ダブルクォーテーション)」で囲まないで設定してください。
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タイムゾーンを指定します。日本時間の場合は,JST-9を指定してください。
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TPBrokerのインタフェースリポジトリ,OAD,およびOSAgentの定義情報が格納されているディレクトリを指定します。
ディレクトリに空白が含まれる場合でも,「"(ダブルクォーテーション)」で囲まないで設定してください。設定した場合に動作の保証はできません。
また,この環境変数は,デフォルトではORBのトレースファイルなどの出力先の起点になります。ORBのトレースファイルなどの出力先は,デフォルトでは次になります。
- (Windows)
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%VBROKER_ADM%\..\log(C++)
%VBROKER_ADM%\..\logj(Java)
- (UNIX)
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$VBROKER_ADM/../log(C++)
$VBROKER_ADM/../logj(Java)
トレースファイルの出力先はHVI_TRACEPATH環境変数で変更することもできます。詳細については,「TPBroker Version 5 トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド」を参照してください。
なお,この環境変数の指定は必須です。$TPDIR/adm(Unix),%TPDIR%\adm(Windows)がデフォルトとなっており,これを設定することをお勧めします。このディレクトリ以外を設定する場合は,次を実施してください。
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$TPDIR/adm(Unix),%TPDIR%\adm(Windows)をディレクトリごとコピーした上で,この環境変数を設定してください。
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あらかじめ次のディレクトリを作成してください。
- (Windows)
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%VBROKER_ADM%\..\log
%VBROKER_ADM%\..\log\mdltrc
%VBROKER_ADM%\..\log\comtrc
%VBROKER_ADM%\..\log\stktrc
%VBROKER_ADM%\..\logj
%VBROKER_ADM%\..\logj\mdltrc
%VBROKER_ADM%\..\logj\comtrc
%VBROKER_ADM%\..\logj\namelog
- (UNIX)
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$VBROKER_ADM/../log
$VBROKER_ADM/../log/mdltrc
$VBROKER_ADM/../log/comtrc
$VBROKER_ADM/../log/hgttrc
$VBROKER_ADM/../logj
$VBROKER_ADM/../logj/mdltrc
$VBROKER_ADM/../logj/comtrc
$VBROKER_ADM/../logj/namelog
これらのディレクトリが作成されていない場合,およびこの環境変数に指定するパスの長さが200バイトを超えている場合,トレースファイルが出力されないことがあり,トラブルシュートなどに支障をきたす場合があります。
- (Windows)
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prompt> set VBROKER_ADM=%TPDIR%\adm
- (UNIX)
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csh(Cシェル)の場合
prompt> setenv VBROKER_ADM $TPDIR/adm
sh(Bourneシェル)の場合
prompt> VBROKER_ADM=$TPDIR/adm
prompt> export VBROKER_ADM
次に示す三つの環境変数は,使用するOSによって異なります。共用ライブラリのパスに,TPBrokerが提供するライブラリのディレクトリ($TPDIR/lib)を追加してください。これらの環境変数はOSごとに必ずアップデートしてください。C++実行環境の場合,tslnkrmコマンドに-iオプションを付けて,リソースマネージャをTPBrokerに登録しているときは,$TPSPOOL/XAも追加してください。
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Cosminexus TPBrokerの場合,/opt/hitachi/common/libも追加してください。
OracleデータベースにはVisiBrokerが同梱されています。そのため,この製品の共用ライブラリのパスが有効となるように,この製品の共用ライブラリのパスのあとにOracleデータベースの共用ライブラリのパスを設定してください。
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Cosminexus TPBrokerの場合,/opt/hitachi/common/libも追加してください。
OracleデータベースにはVisiBrokerが同梱されています。そのため,この製品の共用ライブラリのパスが有効となるように,この製品の共用ライブラリのパスのあとにOracleデータベースの共用ライブラリのパスを設定してください。
AIX版の場合,次に示す環境変数を設定してください。