Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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9.3.4 ファイルイベント連携時に作成するファイル

ファイルイベント連携時に作成するファイルについて説明します。

<この項の構成>
(1) 更新完了通知ファイルの作成
(2) 取得対象ファイルの作成

(1) 更新完了通知ファイルの作成

更新完了通知ファイルとは,クライアントがHCSCサーバにファイルイベントを通知するために作成するファイルです。クライアントは取得対象ファイルの転送が完了したあとで,このファイルを作成する必要があります。更新完了通知ファイルと取得対象ファイルは同じファイル名でなければなりませんが,同一のファイルでなくても構いません。

更新完了通知ファイルの格納先
更新完了通知ファイルは,処理したいファイルイベント受付に対応する監視フォルダの配下に格納してください。

更新完了通知ファイルの命名規則
更新完了通知ファイル名の命名規則を次に示します。
  • 取得対象ファイルと同じファイル名にしてください。
  • ファイルイベント受付定義ファイルで設定したurecp-fileevent.monitored-file-name.regexプロパティの設定値の正規表現に合致するファイル名にしてください。
ただし,「.csc」で始まる文字列はサービスプラットフォームで予約されているため,更新完了通知ファイルに「.csc」を含む文字列は指定できません。ファイル名に「.csc」を含むファイルは更新完了通知ファイルと見なしません。

(2) 取得対象ファイルの作成

取得対象ファイルは,ビジネスプロセスなどで処理の対象とするファイルです。このファイルは,システムを利用するユーザがファイルイベント連携処理を開始する際に,ファイル連携ソフトウェアなどを用いて格納します。

取得対象ファイルの格納
監視フォルダを監視する場合は,取得対象ファイルは更新完了通知ファイルを作成する前に格納してください。

取得対象ファイルの格納先
取得対象ファイルは,ファイルイベント受付定義ファイルで設定したurecp-fileevent.common-folder.definition-nameプロパティの値に対応する共通フォルダ内に格納してください。
監視フォルダを監視する場合は,監視フォルダから見た更新完了通知ファイルの相対パスと,共通フォルダから見た取得対象ファイルの相対パスは一致している必要があります。相対パスが異なるときはエラーとなります。また,相対パスを比較する際の大文字・小文字による違いは,OSのファイルシステムに依存します。正常になるケースとエラーになるケースを次に示します。
 
正常なケース
[図データ]
エラーとなるケース(サブフォルダが異なる)
[図データ]
エラーとなるケース(ファイル名が異なる)
[図データ]

取得対象ファイルの命名規則
共通フォルダを監視する場合の取得対象ファイルのファイル名は,ファイルイベント受付定義ファイルで設定した,urecp-fileevent.monitored-file-name.regexプロパティの設定値の正規表現と合致したファイル名にする必要があります。ただし,「.csc」で始まる文字列はサービスプラットフォームで予約されているため,更新完了通知ファイルに「.csc」を含む文字列は指定できません。ファイル名に「.csc」を含むファイルは取得対象ファイルと見なしません。