Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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9.3.3 ファイルイベント受付が監視するフォルダの設定

ファイルイベント受付が監視するフォルダの設定について,次に示します。

監視フォルダ
取得対象ファイルの更新完了後に,更新完了通知ファイルを作成することによって,取得対象ファイルが完全な状態であることを保証したファイル連携ができます。取得対象ファイル以外に,更新完了通知ファイルの運用が必要になります。

共通フォルダ
更新完了通知ファイルが不要なため,よりシンプルにシステムを構成できます。取得対象ファイルの更新が完了するまで排他を掛ける必要があります。
詳細については「9.1.2 監視対象のファイルの状態管理機能」を参照してください。
<この項の構成>
(1) 監視フォルダの設定
(2) 共通フォルダの設定
(3) サブフォルダの設定

(1) 監視フォルダの設定

監視フォルダのパスは,HCSCサーバランタイム定義ファイルのfileevent-reception.monitored-folderプロパティで設定できます。

デフォルトの監視フォルダは,製品のインストール時に作成される次のフォルダです。

 
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>/CSC/spool/fileevent
 

デフォルト以外のフォルダを使用する場合は,監視フォルダとするフォルダを作成し,その絶対パスをHCSCサーバランタイム定義ファイルのfileevent-reception.monitored-folderプロパティに設定してください。

注意
  • 監視フォルダおよび共通フォルダに同一のフォルダを指定しないでください。同一のフォルダを指定した場合の動作は保証されません。
  • 監視フォルダのパスにはISO-8859-1文字エンコーディングを使用してください。

(2) 共通フォルダの設定

共通フォルダは,HCSCサーバランタイム定義ファイルのcommon-folder-<共通フォルダ定義名>プロパティで指定します。指定しない場合は,デフォルトの設定値のフォルダを共通フォルダとして使用します。

デフォルト以外のフォルダを使用する場合は,共通フォルダを作成する必要があります。この場合,HCSCサーバランタイム定義ファイルのcommon-folder-<共通フォルダ定義名>プロパティで設定してください。また,取得対象ファイルの格納場所を指定するために,共通フォルダ定義名をファイルイベント受付定義ファイルのurecp-fileevent.common-folder.definition-nameプロパティに設定する必要があります。

共通フォルダ定義名を指定する例を次の図に示します。

図9-9 共通フォルダ定義名の設定の例

[図データ]

注意
監視フォルダを監視する受付と,共通フォルダを監視する受付は,それぞれ異なる共通フォルダを指定してください。共通フォルダが同一の場合の動作は保証されません。

(3) サブフォルダの設定

サブフォルダは,監視対象のフォルダの配下に指定できます。監視対象のフォルダの配下にサブフォルダを手動で作成し,ファイルイベント受付定義ファイルのurecp-fileevent.sub-folderプロパティでサブフォルダのパスを設定してください。

なお,監視フォルダを監視する場合,監視フォルダ配下のフォルダ構成と共通フォルダ配下のフォルダ構成を一致させる必要があります。監視フォルダ配下にあるサブフォルダと同名のサブフォルダを,共通フォルダ配下に作成してください。