Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
ファイルイベント処理が不整合な状態になることを防ぐため,監視対象のファイルのリネーム,および監視対象のファイルの自動的な削除を実施し,監視対象のファイルの状態を管理します。
- 監視フォルダを監視する場合
監視フォルダ内の更新完了通知ファイルをリネームします。また,リネーム後の更新完了通知ファイルを,ビジネスプロセスを呼び出す前に自動的に削除します。
- 共通フォルダを監視する場合
共通フォルダ内の取得対象ファイルをリネームします。また,ファイルイベント受付定義ファイルのurecp-fileevent.file.auto-deleteプロパティがtrue(デフォルト)の際は,ビジネスプロセスからの応答が正常のときだけ,リネーム後の取得対象ファイルを自動的に削除します。
- 注意
- 監視対象のファイルの状態管理機能では,ファイルイベントが発生した場合,検知した監視対象のファイルのファイル名をリネームします。リネームする際,ファイル名の最後に付与される文字列を次に示します。
<監視対象のファイルの更新時刻>+.csc_working
- 自動削除の対象になるのはリネームされた監視対象のファイルです。そのため,リネームされた監視対象のファイルに対する入出力エラーが発生した場合など,自動削除処理が終了していてもファイルが削除されない場合があります。この場合,ファイルは残り続けますが,リネームされたファイルは以降のファイル監視でファイルイベント検知の対象になりません。必要に応じて手動で削除してください。
- 共通フォルダを監視する場合に,取得対象ファイルを自動削除すると,ビジネスプロセスの応答アクティビティ後に取得対象ファイルを参照することができません。ビジネスプロセスの応答アクティビティ後に取得対象ファイルを参照する場合は,自動削除をしないでください。
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