Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
HTTPヘッダ引き継ぎ機能とは,同一のビジネスプロセス内で,SAP ERP 6.0上の異なるサービスを実行した場合に取得したHTTPヘッダを引き継ぐ機能です。SAP ERP 6.0以外のサービスを呼び出す場合,この機能は必要ありません。
HTTPヘッダ引き継ぎ機能の概要を次の図に示します。
図2-16 HTTPヘッダ引き継ぎ機能の概要
HTTPヘッダやCookie情報を,サービス呼出アクティビティのヘッダ領域に割り当てることで引き継げます。ヘッダ領域への割り当て方法の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録F サービスアダプタを利用したHTTPヘッダおよびCookie情報の引き継ぎ」を参照してください。
HCSCランタイム定義ファイルのcookie-parsingプロパティの値と,サービス呼出アクティビティのヘッダ領域に情報を割り当てるかどうかによって,引き継がれる情報が異なります。
なお,Cookie情報を送受信するサービス部品のホスト名,IPアドレス,またはpath属性が一致しない場合は,Cookie情報を送信しません。
図2-17 HCSCランタイム定義ファイルのcookie-parsingプロパティをON,かつヘッダ割当変数にCookie情報を設定していない場合の引き継ぎ内容
図2-18 HCSCランタイム定義ファイルのcookie-parsingプロパティをOFF,かつヘッダ割当変数にCookie情報を設定している場合の引き継ぎ内容
図2-19 HCSCランタイム定義ファイルのcookie-parsingプロパティをON,かつヘッダ割当変数にCookie情報を設定している場合の引き継ぎ内容
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