Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
(1) 各環境の更新インストール
運用環境および実行環境で09-87のサービスプラットフォームを更新インストールしてバージョンアップします。HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境の場合は,更新インストールする前に,HCSC簡易セットアップ機能を利用してアンセットアップを実行し,更新インストール後に再セットアップしてください。
各環境を更新インストールするときの前提条件を次に示します。
- 前提条件
- HCSCサーバがセットアップ済みであること
- サービスプラットフォームおよびReliable Messagingが停止していること
- 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止していること
- HCSCサーバ,J2EEサーバ,およびHCSCコンポーネントが停止していること
- 注意
- 更新インストールする場合,次の点に注意してください。
- J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してから更新インストールしてください。
- 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してから更新インストールしてください。
なお,更新インストールでは次のファイルを除いて上書きされます。
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\csccmd.properties
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\cscmng.properties
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.bat
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\command\log4j.xml
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\FTP_Inbound_Resource_Adapter\serverstatus.properties
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\FTP_Inbound_Resource_Adapter\users.properties
- <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\system\manager\setup\input.properties
(2) J2EEサーバのクラスパスの変更
09-00より前のバージョンから移行する場合,J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)に次に示す定義があれば削除してください。定義の変更はSmart Composer機能または運用管理ポータルの使用をお勧めします。
- add.class.path=<TP1アダプタのインストールディレクトリ>\lib\adptp1rt.jar
- add.class.path=<ファイルアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpffrt.jar
- add.class.path=<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpoart.jar
- add.class.path=<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\usrlib\adpoaow.jar
- add.class.path=<Message Queueアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpmqrt.jar
- add.class.path=<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpftprt.jar
- add.class.path=<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\lib\ftp_common.jar
- add.class.path=<コード変換ライブラリのインストールディレクトリ>\java\codeconv.jar
- add.class.path=<TP1/Client/Jのインストールディレクトリ>\LIB\TP1Client.jar
(3) 旧オプションアダプタの定義ファイルの移行
09-00より前で使用していたオプションアダプタを移行する場合,次の作業を実施してください。
(a) TP1アダプタの定義ファイルの移行
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<TP1アダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\TP1\config\
(b) ファイルアダプタの定義ファイルの移行
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<ファイルアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\config\
(c) Object Accessアダプタの定義ファイルの移行
Object Accessアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\OA\config\
(d) Message Queueアダプタの定義ファイルの移行
Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<Message Queueアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\MQ\config\
(e) FTPアダプタの定義ファイルの移行
FTPアダプタコマンド定義ファイルとFTPアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\
(4) 製品のアンインストール
09-00より前のバージョンから移行する場合,次の製品をアンインストールします。これらは09-00以降でサービスプラットフォームに同梱されるため,アンインストールすることをお勧めします。
- Service Adapter for Flat Files
- Service Adapter Architect for Flat Files
- Service Adapter for FTP
- Service Adapter Architect for FTP
- Service Adapter for Message Queue
- Service Adapter Architect for Message Queue
- Service Adapter for Object Access
- Service Adapter Architect for Object Access
- Service Adapter for TP1
- Service Adapter Architect for TP1
- コード変換 - Development Kit
- コード変換 - Server Runtime
- コード変換 - Runtime
- TP1/Client/J
(5) サービスプラットフォームおよびReliable Messagingの移行(実行環境)
次の手順でサービスプラットフォームおよびReliable Messagingを移行してください。09-00より前のバージョンから移行する場合は,次の作業も必要です。
- 移行コマンド(mngenvupdateコマンド)の実行
- mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)へのプロパティの追加
次のプロパティを追加してください。追加しないでManagement Serverを起動すると,cscで始まるコマンドがエラーになる場合があります。プロパティの追加方法については,「2.1.6(1) mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)の設定」を参照してください。
ejbserver.naming.port
ejbserver.server.edition.settingforce
サービスプラットフォームの移行方法の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「10. 旧バージョンのアプリケーションサーバからの移行(J2EEサーバモードの場合)」を参照してください。
(6) 実行環境のバージョンアップ(運用環境)
運用環境から実行環境のバージョンアップを実施します。
実行環境をバージョンアップするには,次の条件を満たしている必要があります。
- Management Serverが起動していること
- 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースが起動していること
- リポジトリのバージョンがインストールバージョンより古いか,一致していること
- リポジトリのバージョンがインストールバージョンより古い場合,リポジトリのバージョンが08-00以降であること
- FTPインバウンドアダプタを使用する場合,cjrarupdateコマンド※でのリソースアダプタのバージョンアップが完了していること
- 注※
- cjrarupdateコマンドには次のオプションを指定してください。
- -typeオプション:「rar」
- -fオプション:「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\rar\ftp_inbound_adapter.rar」
- cjrarupdateコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjrarupdate(リソースアダプタのバージョンアップ)」を参照してください。
- なお,09-50以前のバージョンからFTPインバウンドアダプタをバージョンアップすると,FTPレスポンスに使用されるデフォルトの終端文字がOS依存の改行コードからCRLFに変更されます。終端文字をOS依存の改行コードに戻したい場合は,cjgetrarpropコマンドでFTPインバウンドアダプタのRARファイルから属性ファイルを取得したあと,定義を変更し,cjsetrarpropコマンドで属性ファイルを設定してください。属性ファイルの設定については,「3.2.3(3) FTPインバウンドアダプタの設定」を参照してください。
前提条件を満たしていない場合,上記の順番で起動,停止,およびバージョンアップを実施してください。
(b) バージョンアップ方法
cscenvupdateコマンドを実行して,リポジトリとHCSCサーバをバージョンアップします。
cscenvupdate -csc <バージョンアップするHCSCサーバ名>
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なお,旧バージョンで使用していたリポジトリ情報を開発環境でバージョンアップ前後に変更し,そのリポジトリ情報を使用して運用する場合のバージョンアップ方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録A 旧バージョンからの移行」を参照してください。
- 注意
- HCSCコンポーネントが開始状態でHCSCサーバを停止して,実行環境のバージョンアップを実施した場合,次回のHCSCサーバの起動時には,HCSCコンポーネントが停止した状態となります。そのため,HCSCサーバ起動後にHCSCコンポーネントを開始する必要があります。
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