Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
次の図に示す「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(10) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順に従って,サービスプラットフォームを旧バージョンから09-87へ移行してください。
図G-1 新規にインストールする場合の移行手順
図G-1の「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(10) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順の詳細を次に示します。
なお,手順内で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「5. コマンド(運用環境・実行環境)」を参照してください。また,開発環境で実施する作業の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」を参照してください。
バージョンアップ前の運用環境のリポジトリをエクスポートして,いったん退避します。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。
cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートしてください。
リポジトリのエクスポート方法の詳細については,「4.2 リポジトリのエクスポート」を参照してください。
実行環境のHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。
csccompoundeployコマンドを運用環境で実行して,HCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントを削除してください。
csccompoundeploy -csc <HCSCサーバ名> -type {adapter|bp} -name <サービスアダプタのサービスID> |
バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバをアンセットアップします。
cscsvunsetupコマンドを運用環境で実行して,すべてのHCSCサーバをアンセットアップしてください。HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してアンセットアップしてください。
HCSCサーバのアンセットアップ方法については,「3.3.5 HCSCサーバをアンセットアップする」を参照してください。
なお,アンセットアップしないでバージョンアップしてしまった場合,07-50より前のバージョンから09-87に移行するときは,手動でHCSCサーバを削除してください。07-50以降のバージョンから09-87に移行するときは,手動でHCSCサーバを削除する必要はありません。
開発環境,運用環境,実行環境で旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールします。サービスプラットフォームのインストールディレクトリ以下のディレクトリ情報を退避したあとに,旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールすることをお勧めします。
09-00以降では次の製品はサービスプラットフォームに同梱されます。次の製品がインストールされている場合は,アンインストールすることをお勧めします。
開発環境では,バージョンアップ前にHCSCTEプロジェクトをいったん削除し,バージョンアップ後に新しく作成し直してください。
開発環境,運用環境,実行環境で09-87のサービスプラットフォームをインストールしてバージョンアップします。
前回作成したHCSCサーバと同一の環境を構築し,定義します。前回作成した次のファイルを基に,HCSCサーバを構築して定義してください。
テスト環境の場合は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしてください。
「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でエクスポートしたリポジトリ情報を開発環境にインポートします。
旧バージョンのリポジトリをインポートすると,パッケージングおよび配備定義が自動で実施され,リポジトリ情報が今バージョンに引き継がれます。なお,パッケージングおよび配備定義が自動で実施されるのは,旧バージョンでパッケージングおよび配備定義したサービスアダプタ,ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付だけです。
SessionBeanアダプタのユーザ定義クラスに次のファイル名が設定されているときは,警告メッセージが表示されます。
警告メッセージが表示された場合,サービスアダプタ定義画面で,上記のユーザ定義クラスを削除し,ファイル名を変更してから,再度設定してください。
07-60以降のバージョンから移行する場合,実行環境に配備するサービスアダプタおよびユーザ定義受付は,開発環境にインポートして再度パッケージングしてください。サービスアダプタを再度パッケージングしないと,メッセージKDEC03007-Eが出力されないことがあります。また,ユーザ定義受付を再度パッケージングしないと,メッセージKDEC00001-Eで不正な埋字が出力されることがあります。パッケージングの方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.2 パッケージング」を参照してください。
データ変換定義で,sequence要素またはchoice要素下に,出現回数が1回に固定されている次の要素(コンポジタ)を定義している場合,ノードの表示が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージが表示された場合は,再度マッピング定義を起動し,変更を反映させてください。
内容 | HCSCサーバランタイム定義ファイルのプロパティ※1 | usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のプロパティ※2 |
---|---|---|
最小値 | xml-pooled-instance-minimum | csc.dt.pool.DocumentBuilder.initialSize |
最大値 | xml-pooled-instance-maximum | csc.dt.pool.DocumentBuilder.maxSize |
データ変換定義で次に示すスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再起動し,変更を反映させてください。
旧バージョンのリポジトリをインポートするときは,メモリを多く必要とします。そのため,次の手順でメモリサイズが十分かどうかを確認し,メモリが不足している場合は,メモリサイズを増やしてからリポジトリをインポートしてください。
開発環境でSOAPアダプタを定義した場合,クライアント定義ファイル(c4webcl.properties)の「c4web.logger.log_file_prefix」の値は,自動的にサービスIDに変更されます。必要に応じて,移行前のクライアント定義ファイルを削除してください。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3.3.1 SOAPアダプタを定義する」を参照してください。
「(7) リポジトリのインポート(開発環境)」でインポートしたリポジトリをエクスポートします。
「(8) リポジトリのエクスポート(開発環境)」でエクスポートしたリポジトリをインポートします。なお,旧バージョンのリポジトリはインポートできません。
cscrepctlコマンド(-importオプション)を運用環境で実行してください。
リポジトリのインポート方法の詳細については,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。
「(9) リポジトリのインポート(運用環境)」でインポートしたリポジトリ情報に含まれるHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備します。「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でリポジトリをエクスポートしたときと同じ環境となるように配備します。
csccompodeployコマンド(-allオプション)を運用環境で実行してください。
HCSCコンポーネントの配備方法の詳細については,「3.1.8 サービスアダプタを配備する」および「3.1.13 ビジネスプロセスを配備する」を参照してください。
HCSCコンポーネントの配備後は,バージョンアップ前と同様にHCSCコンポーネントを操作できます。
なお,旧バージョンで使用していたリポジトリ情報をバージョンアップ前後に開発環境で変更し,変更したリポジトリ情報を使用して運用する場合のバージョンアップ方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録A.3 旧バージョンで開発環境と運用環境のリポジトリを共有していた場合の移行手順」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2019, Hitachi, Ltd.