Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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7.8.1 JP1連携機能を使用した障害の監視

<この項の構成>
(1) JP1によるメッセージの監視
(2) JP1イベントの確認方法
(3) JP1での監視を推奨するプロセス

(1) JP1によるメッセージの監視

サービスプラットフォームでは,発生した障害のメッセージをJP1イベントとしてJP1に通知します。これによって,出力するエラーメッセージを収集し,JP1の統合コンソールで集中的に監視できます。

また,JP1側で特定のJP1イベント(エラーメッセージ)の受信を契機として,自動的にコマンドを実行して,障害の発生をシステム管理者へ通知する運用や,回復のためにコマンドを実行するなど,システム運用を自動化できます。

JP1の統合コンソールで監視するための設定については,「2.8 JP1連携機能を使用する場合の環境構築」を参照してください。メッセージマッピングファイル(JP1/IM連携用システムログメッセージマッピングファイル)については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.19 JP1/IM連携用システムログメッセージマッピングファイル」を参照してください。

(2) JP1イベントの確認方法

JP1イベントの詳細情報は,JP1の統合コンソールから確認します。統合コンソールで詳細を表示したいJP1イベントをダブルクリックするか,右クリックから[イベント詳細表示]を選択すると,JP1イベントの詳細情報が表示されます。

統合コンソールとJP1イベントの詳細情報の表示例を次の図に示します。

図7-156 統合コンソールとJP1イベントの詳細情報の表示例

[図データ]

JP1/Integrated Management - Manager Version 10またはVersion 9を使用する場合,統合コンソールの表示方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」,またはマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド」を参照してください。

(3) JP1での監視を推奨するプロセス

JP1での監視を推奨するプロセスを次の表に示します。

表7-208 JP1での監視を推奨するプロセス

監視推奨プロセス プロセス名
Windowsの場合 UNIXの場合
Management Server mngsvr.exe cjstartsv
運用管理エージェント adminagentsv.exe adminagent

注※
コマンドライン名(ps -ef相当)で監視します。実行例を次に示します。
 /opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjstartsv cosmi_m
「cosmi_m」はデフォルトのサーバ名です。「cosmi_m」以外のサーバ名に変更している場合は,監視するコマンドライン名も変更する必要があります。

また,データベースを使用している場合は,使用しているデータベースのプロセスもJP1の監視推奨プロセスとなります。それらのプロセス名については,各データベースのマニュアルを参照してください。

JP1によるプロセス監視については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「7.1.2 JP1によるプロセス監視」を参照してください。