Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
この項では,FTP連携の運用時に発生する障害に対して取得できる情報の種類について説明します。
FTPインバウンドアダプタに関する障害情報には次の種類があります。
ここでは,これらの障害情報について説明します。
表7-120 必要なログファイルサイズ
ログの種類 | 1回のファイル転送に必要なログファイルサイズ | 1回の起動・停止に必要なログファイルサイズ |
---|---|---|
メッセージログ | 1.0KB | 1.5KB |
保守用ログ | 0.5KB | 0.5KB |
プロトコルトレース | 2.0KB | 0.0KB |
転送履歴ログ | 0.5KB | 0.0KB |
リソースアダプタ間共通ログ | 0.5KB | 1.5KB |
なお,FTPインバウンドアダプタでは,このマニュアルで説明する障害情報のほかに,FTPインバウンドアダプタが動作するJ2EEサーバおよびJavaVMが出力する資料があります。J2EEサーバおよびJavaVMが出力する資料については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「4. トラブルシューティングで必要な資料の出力先と出力方法」を参照してください。
メッセージログには,FTPインバウンドアダプタのエラー情報,および稼働情報を示すメッセージが出力されます。ここでは,FTPインバウンドアダプタでのメッセージログについて説明します。
<日付> <時刻> <pid> <tid> <転送ID> <メッセージID> <メッセージテキスト> |
表7-121 メッセージログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
日付 | メッセージログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | メッセージログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
転送ID | 転送IDが出力されます。 |
メッセージID | メッセージIDが出力されます。 |
メッセージテキスト | メッセージの内容が出力されます。 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\csc\inbound-adapter\ftp\FTP_Inbound_Resource_Adapter
表7-122 メッセージログのログファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | ログファイル名 |
---|---|
現用ファイル | message.log |
バックアップファイル※ | message<面数>.log |
保守用ログには,FTPインバウンドアダプタでのエラー発生時のログが出力されます。このログは,保守員に連絡するときに必要です。ここでは,FTPインバウンドアダプタでの保守用ログについて説明します。
<日付> <時刻> <pid> <tid> <保守情報> |
表7-123 保守用ログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
日付 | 保守用ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | 保守用ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。OSが管理するプロセスIDとは異なります。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。OSが管理するスレッドIDとは異なります。 |
保守情報 | システム管理者または保守員に連絡するときに必要な保守情報が出力されます。 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\csc\inbound-adapter\ftp\FTP_Inbound_Resource_Adapter
表7-124 保守用ログのログファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | ログファイル名 |
---|---|
現用ファイル | maintenance.log |
バックアップファイル※ | maintenance<面数>.log |
FTPプロトコルトレースでは,FTPクライアントと送受信を行ったFTPプロトコルメッセージのトレースが出力されます。ここでは,FTPインバウンドアダプタでのFTPプロトコルトレースについて説明します。
<日付> <時刻> <pid> <tid> <転送ID> <送受信方向> <プロトコルメッセージ> |
表7-125 FTPプロトコルトレースに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
日付 | プロトコルメッセージの送受信日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | プロトコルメッセージの送受信時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
転送ID※ | 転送IDが出力されます。ただし,最初のコネクション接続時のトレースには出力されません。 |
送受信方向 | プロトコルメッセージの送受信方向が出力されます。 --->:FTPクライアントから受信した場合 <---:FTPクライアントへ送信した場合 |
プロトコルメッセージ | プロトコルメッセージの内容が出力されます。 PASSコマンドの引数であるパスワードの文字列がFTPプロトコルトレースに出力される場合,パスワードの文字列の代わりに「*****」が表示されます。 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\csc\inbound-adapter\ftp\FTP_Inbound_Resource_Adapter
表7-126 FTPプロトコルトレースのファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | トレースファイル名 |
---|---|
現用ファイル | protocol.log |
バックアップファイル※ | protocol<面数>.log |
2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> ---> connection from 10.209.12.244 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> OPENED 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> <--- 220 Service ready for new user. 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> USER admin 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> <--- 331 User name okay, need password for admin. 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> PASS ***** 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> <--- 230 User logged in, proceed. 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> TYPE A 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> <--- 200 Command TYPE okay. 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> PORT 10,209,12,244,17,28 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> <--- 200 Command PORT okay. 2010/10/29 21:50:15.346 <pid> <tid> <転送ID> ---> RETR /sample1/hoge.txt 2010/10/29 21:50:15.361 <pid> <tid> <転送ID> <--- 150 Opening ASCII mode data connection for /sample1/hoge.txt. 2010/10/29 21:50:15.533 <pid> <tid> <転送ID> <--- 226 Transfer Complete. 2010/10/29 21:50:15.533 <pid> <tid> <転送ID> ---> QUIT 2010/10/29 21:50:15.533 <pid> <tid> <転送ID> <--- 221 Goodbye. 2010/10/29 21:50:15.533 <pid> <tid> <転送ID> ---> CLOSED |
転送履歴ログには,FTP連携システムでの転送履歴が次の個所に出力されます。
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\csc\inbound-adapter\ftp\FTP_Inbound_Resource_Adapter
転送履歴ログのログファイル名を次の表に示します。
表7-127 転送履歴ログのファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | ログファイル名 |
---|---|
現用ファイル | history.log |
バックアップファイル※ | history<面数>.log |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>は,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.server.log.directoryキーで変更できます。デフォルトは,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logsです。usrconf.cfgの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
なお,RARファイルの属性を設定するConnector属性ファイルの次のプロパティで,転送履歴ログの出力レベル,ファイルのサイズ,およびファイル面数を変更できます。
設定手順については,「3.2.3(3) FTPインバウンドアダプタの設定」を参照してください。
リソースアダプタ間共通ログには,FTPインバウンドアダプタの起動を開始してからリソースアダプタ名称が決まるまでの処理,ネットワーク制御やログ出力などの処理に関する情報が出力されます。ここでは,FTPインバウンドアダプタでのリソースアダプタ間共通ログについて説明します。
<日付> <時刻> <pid> <tid> <転送ID> <メッセージID> <メッセージテキスト> |
<日付> <時刻> <pid> <tid> <保守情報> |
表7-128 リソースアダプタ間共通ログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)(メッセージの場合)
項目 | 内容 |
---|---|
日付 | リソースアダプタ間共通ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | リソースアダプタ間共通ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
転送ID | 転送IDが出力されます。 |
メッセージID | メッセージIDが出力されます。 |
メッセージテキスト | メッセージの内容が出力されます。 |
表7-129 リソースアダプタ間共通ログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)(保守情報の場合)
項目 | 内容 |
---|---|
日付 | リソースアダプタ間共通ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | リソースアダプタ間共通ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
保守情報 | システム管理者または保守員に連絡するときに必要な保守情報が出力されます。 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\csc\inbound-adapter\ftp\common
表7-130 リソースアダプタ間共通ログのファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | ログファイル名 |
---|---|
現用ファイル | ftpd.log |
バックアップファイル※ | ftpd<面数>.log |
運用コマンド実行時の保守用ログには,運用コマンドでのエラー発生時のログが出力されます。このログは,保守員に連絡するときに必要です。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\logs\FTP_Inbound_Resource_Adapter
表7-131 運用コマンド実行時の保守用ログのファイル名(FTPインバウンドアダプタ)
ファイルの種類 | ログファイル名 | 最大ファイルサイズ | 最大ファイル面数 |
---|---|---|---|
メッセージログ |
|
5MB | 7 |
メンテナンスログ |
|
||
共通ログ |
|
FTPインバウンドアダプタでの性能解析トレースについて説明します。
表7-132 性能解析トレースファイルに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
イベントID | 取得ポイントのイベントIDが出力されます。 取得ポイントの詳細は,項目「性能解析トレースの取得ポイント」を参照してください。 |
リターンコード | 取得ポイント種別が出力されます。
|
インターフェース名 | クラス名が出力されます。 |
オペレーション名 | メソッド名が出力されます。 |
オプション情報 | 保守情報が出力されます。取得ポイントによっては出力されないこともあります。 |
図7-116 性能解析トレースの取得ポイント(FTPインバウンドアダプタ)
表7-133 性能解析トレースの取得ポイント(FTPインバウンドアダプタ)
イベントID | 図中の番号 | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x9950 | 1 | FTPクライアントから新規にリクエストを受信した個所 | A |
0x9951 | 2 | FTPクライアントからの一連のリクエストが完了し,セッションを完了する個所 | A |
0x9952 | 3 | 転送リクエストを受信し,FTP受付への振り分けを依頼する個所の前 | A |
0x9953 | 4 | 転送リクエストを受信し,FTP受付への振り分けを依頼する個所のあと | A |
0x9954 | 5 | FTP受付で実行される転送処理の個所の前 | A |
0x9956 | FTP受付で実行されるリストデータ転送処理の個所の前 | A | |
0x9955 | 6 | FTP受付で実行される転送処理の個所のあと | A |
0x9957 | FTP受付で実行されるリストデータ転送処理の個所のあと | A |
FTPアダプタに関する障害情報には次の種類があります。
ここでは,これらの障害情報について説明します。
メッセージログについては,「7.4.1 メッセージログ」を参照してください。
FTPアダプタでの保守用ログについて説明します。
図7-117 保守用ログの出力形式(FTPアダプタ)
表7-134 保守用ログに出力される内容(FTPアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 保守用ログの出力通番が表示されます。 |
日付 | 保守用ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | 保守用ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,FTPアダプタを示す「FTPADP」が出力されます。また,バージョン情報が出力されます。 |
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
ID,種別 | 表示されません。 |
出力種別 | 保守用ログの取得ポイント情報(取得位置)が出力されます。
|
クラス名 | 保守用ログを取得するクラス名が出力されます。 |
メソッド名 | 保守用ログを取得するメソッド名が出力されます。 |
入出力情報 | 保守用ログを取得するメソッドの入出力情報(引数の値,戻り値,例外名など)が出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
<FTPアダプタ実行環境プロパティファイルのftpadp.methodtrace.filepathプロパティで指定したパス>\<サービスID>
表7-135 保守用ログのファイル名(FTPアダプタ)
ログファイルの出力モード | ログファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | cscftpadpmtd_<HCSCサーバ名>_<面数>.log |
シフトモードの場合 | cscftpadpmtd_<HCSCサーバ名>_.log |
FTPアダプタでの性能解析トレースについて説明します。
表7-136 性能解析トレースファイルに出力される内容(FTPアダプタ)
項目 | 内容 | |
---|---|---|
イベントID | 取得ポイントのイベントIDが出力されます。 取得ポイントの詳細は,項目「性能解析トレースの取得ポイント」を参照してください。 |
|
リターンコード | 取得ポイント種別が出力されます。
|
|
インターフェース名 | クラス名が出力されます。 | |
オペレーション名 | メソッド名が出力されます。 | |
オプション情報 | サービスID | HCSCコンポーネントのサービスIDが出力されます。 |
オペレーション | 次のどれかが出力されます。
|
|
FTPコマンド名 | STOR,APPE,RETR,LIST,NLST,TYPEなどが出力されます。 | |
転送ファイル名またはパス | FTPコマンド名がSTORまたはAPPEの場合は,ローカルファイル名が出力されます。 FTPコマンド名がRETRの場合は,リモートファイル名が出力されます。 FTPコマンド名がLISTまたはNLSTの場合は,リモートパスが出力されます。 |
|
転送サイズ | 転送ファイルのサイズまたはリストデータのサイズがバイト単位で出力されます。 | |
任意時刻からのナノ秒 | java.lang.SystemクラスのnanoTimeメソッドの戻り値が出力されます。 | |
例外クラス名 | 例外が発生したクラス名が出力されます。 |
図7-118 性能解析トレースの取得ポイント(FTPアダプタ)
表7-137 性能解析トレースの取得ポイント(FTPアダプタ)
イベントID | 図中の番号 | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0xAB00 | 1 | リクエスト受付時 | B |
0xAB02 | 2 | 転送またはリスト以外のFTPコマンド実行時 | A |
0xAB03 | 3 | 転送またはリスト以外のFTPコマンドリプライ時 | A |
0xAB04 | 4 | 転送コマンドまたはリストコマンド(STOR,APPE,RETR,LIST,またはNLST)実行時 | A |
0xAB05 | 5 | 転送コマンドまたはリストコマンド(STOR,APPE,RETR,LIST,またはNLST)リプライ時 | A |
0xAB01 | 6 | レスポンス送信時 | B |
FTPアダプタでのFTPプロトコルトレースについて説明します。
図7-119 FTPプロトコルトレースの出力形式(FTPアダプタ)
表7-138 FTPプロトコルトレースに出力される内容(FTPアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | FTPプロトコルトレースの出力通番が出力されます。 |
日付 | FTPプロトコルトレースの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | FTPプロトコルトレースの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,FTPアダプタを示す「FTPADP」が出力されます。また,バージョン情報が出力されます。 |
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
ID | 出力されません。 |
種別 | FTPプロトコルトレースの種別が出力されます。
|
リクエストID | 受付で作成されたリクエストIDが出力されます。共通フォルダを使用している場合は,リクエストIDが存在しないため「****」が出力されます。IPv4でリクエストIDが作成された場合は最大49桁で出力され,リクエストIDの右側に足りない分の半角スペースが設定されます。 |
トレース情報 | 種別がCMDの場合,FTPコマンド名が出力されます。 種別がREPの場合,コマンドメッセージが出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\CSCADP\FTPADP\<サービスID>
表7-139 FTPプロトコルトレースのトレースファイル名(FTPアダプタ)
トレースファイルの出力モード | トレースファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | ftpprotocoltrace_<面数>.log |
シフトモードの場合 | ftpprotocoltrace_.log |
CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC Connected to 10.208.180.254. REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 220 (vsFTPd 2.0.1) CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC USER user1 REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 331 Please specify the password. CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC PASS ******** REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 230 Login successful. CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC TYPE I REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 200 Switching to Binary mode. CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC PORT 10,210,182,27,8,173 REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 200 PORT command successful. Consider using PASV. CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC STOR test.txt REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 150 Ok to send data. REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 226 File receive OK. CMD RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC QUIT REP RCP01---0102000300000420100602144121012000/HCSC 221 Goodbye. |
トレースの開始以降に発生した例外情報(スタックトレース)を例外ログとして別のファイルに出力します。例外ログでは,出力ファイルのパスと出力レベルは設定しないで,出力ファイルのサイズと面数を設定します。また,例外ログファイルは保守用ログと同じディレクトリに出力されます。
FTPアダプタの例外ログについて説明します。
図7-120 例外ログの出力形式(FTPアダプタ)
表7-140 例外ログに出力される内容(FTPアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 例外ログの出力通番が表示されます。 |
日付 | 例外ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | 例外ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,FTPアダプタを示す「FTPADP」が出力されます。 |
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
ID | 空白 |
スタックトレース情報 | スタックトレース情報が出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
<FTPアダプタ実行環境プロパティファイルのftpadp.methodtrace.filepathプロパティで指定したパス>\<サービスID>
表7-141 例外ログのログファイル名(FTPアダプタ)
ログファイルの出力モード | ログファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | cscftpadpexp_<HCSCサーバ名>_<面数>.log |
シフトモードの場合 | cscftpadpexp_<HCSCサーバ名>_.log |
FTPアダプタでのFTPコマンドメッセージログについて説明します。
FTPアダプタでのcscpasswdコマンドの開始時,停止時のインフォメーション情報や,コマンド実行中に障害などが発生した場合のエラーメッセージは,ログファイルとしてFTPコマンドメッセージログに出力されます。FTPコマンドメッセージログを参照することで,過去に実行したコマンドの障害情報や稼働情報を確認できます。
図7-121 FTPコマンドメッセージログの出力形式(FTPアダプタ)
表7-142 FTPコマンドメッセージログに出力される内容(FTPアダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | コマンドメッセージログの出力通番が表示されます。 |
日付 | コマンドメッセージログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | コマンドメッセージログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,FTPアダプタを示す「FTPADP」の後ろに,実行したコマンドの名前を示す「add」,「del」または「ls」が出力されます。
|
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
メッセージID | メッセージIDが「KDEKnnnnn-X」の形式で出力されます。 |
メッセージテキスト | メッセージの内容が出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
<FTPアダプタコマンド定義ファイルのftpadp.command.messagelog.filepathキーに指定されたパス>\message<面数>.log
ファイル操作アダプタに関する障害情報には次の種類があります。
ここでは,これらの障害情報について説明します。
ファイル操作アダプタでのメッセージログについて説明します。
図7-122 メッセージログの出力形式(ファイル操作アダプタ)
表7-143 メッセージログに出力される内容(ファイル操作アダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | メッセージログの出力通番が表示されます。 |
日付 | メッセージログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | メッセージログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,Component Containerを示す「HEJB」が出力されます。 |
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
メッセージID | メッセージIDが「KDECnnnnn-X」の形式で出力されます。 |
メッセージテキスト | メッセージの内容が出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
表7-144 メッセージログのログファイル名(ファイル操作アダプタ)
ログファイルの出力モード | ログファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | cjmessage<面数>.log |
シフトモードの場合 | cjmessage.log |
ファイル操作アダプタでの保守用ログについて説明します。
図7-123 保守用ログの出力形式(ファイル操作アダプタ)
表7-145 保守用ログに出力される内容(ファイル操作アダプタ)
項目 | 内容 |
---|---|
番号 | 保守用ログの出力通番が表示されます。 |
日付 | 保守用ログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
|
時刻 | 保守用ログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
|
製品ID | 製品を特定するための識別子として,ファイル操作アダプタを示す「FOPADP」が出力されます。また,バージョン情報が出力されます。 |
pid | プロセスを識別するためのIDが出力されます。 |
tid | スレッドを識別するためのIDが出力されます。 |
ID,種別 | 表示されません。 |
出力種別 | 保守用ログの取得ポイント情報(取得位置)が出力されます。
|
クラス名 | 保守用ログを取得するクラス名が出力されます。 |
メソッド名 | 保守用ログを取得するメソッド名が出力されます。 |
入出力情報※ | 保守用ログを取得するメソッドの入出力情報(引数の値,戻り値,例外名など)が出力されます。 |
CRLF | レコードの終端符号が出力されます。 |
追加する情報 | 説明 |
---|---|
<入力ファイルのパス> | 入力ファイルの絶対パス |
<入力ファイル形式> | バイナリ形式の場合:non-xml XML形式の場合:xml |
<入力ファイルサイズ> | バイト単位で出力 |
追加する情報 | 説明 |
---|---|
<出力ファイルのパス> | 出力ファイルの絶対パス |
<出力ファイル形式> | バイナリ形式の場合:non-xml XML形式の場合:xml |
<出力ファイルサイズ> | バイト単位で出力 |
<入力レコード数> | 分割処理方式の場合:入力したレコード数を出力 一括処理方式の場合:常に「-1」を出力 |
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\CSCADP\ADPFOP\maintenance\<ファイル操作アダプタのサービスID>
表7-146 保守用ログのログファイル名(ファイル操作アダプタ)
ログファイルの出力モード | ログファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | cscadpfopmnt_<HCSCサーバ名>_<面数>.log |
シフトモードの場合 | cscadpfopmnt_<HCSCサーバ名>_.log |
ファイル操作アダプタでの性能解析トレースについて説明します。
表7-147 性能解析トレースファイルに出力される内容(ファイル操作アダプタ)
項目 | 内容 | |
---|---|---|
イベントID | 取得ポイントのイベントIDが出力されます。 取得ポイントの詳細は,項目「性能解析トレースの取得ポイント」を参照してください。 |
|
リターンコード | 取得ポイント種別が出力されます。
|
|
インターフェース名 | クラス名が出力されます。 | |
オペレーション名 | メソッド名が出力されます。 | |
付加情報 | データ(16進数形式) | 取得ポイントごとに異なる情報(16進数形式)が出力されます。512文字を超えた場合は超えた分が切り捨てられます。 |
データ(ASCII形式)※ | データ(16進数形式)の内容がASCII形式で出力されます。512文字を超えた場合は超えた分が切り捨てられます。 |
Service ID=<サービスID>, Operation Name=<サービスオペレーション名>, Time=<任意時刻からのナノ秒>, Exception=<例外クラス名> |
図7-124 性能解析トレースの取得ポイント(ファイル操作アダプタ)
表7-148 性能解析トレースの取得ポイント(ファイル操作アダプタ)
イベントID | 図中の番号 | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x9B80 | 1 | ファイル操作アダプタの入口 | A |
0x9B81 | 2 | ファイル操作アダプタの出口 | A |
0x9B82 | 3 | ファイル操作アダプタのオペレーションの呼び出し口 | A |
0x9B83 | 4 | ファイル操作アダプタのオペレーション結果の受け取り口 | A |
例外ログには例外情報が出力されます。例外ログの概要については,「7.4.6(1) 例外ログ」を参照してください。なお,例外ログの出力内容は保守用ログと同じです。
<J2EEサーバのログ出力ディレクトリ>\CSCADP\ADPFOP\maintenance\<ファイル操作アダプタのサービスID>
表7-149 例外ログのログファイル名(ファイル操作アダプタ)
ログファイルの出力モード | ログファイル名 |
---|---|
ラップアラウンドモードの場合 | cscadpfopexp_<HCSCサーバ名>_<面数>.log |
シフトモードの場合 | cscadpfopexp_<HCSCサーバ名>_.log |
FTP受付では,障害情報として性能解析トレースを出力します。
ここでは,FTP受付実行時に発生したエラーの伝わり方と,性能解析トレースについて説明します。
FTPクライアントからFTP受付を使用してビジネスプロセスを呼び出す場合のエラーの伝わり方を説明します。エラーの伝わり方は,エラーの種類によって異なります。
図7-125 FTP受付にエラーを示す応答電文が返された場合のエラーの伝わり方
図7-126 カスタム受付フレームワークがエラーをリターンした場合のエラーの伝わり方
図7-127 FTP受付がエラーを検知した場合のエラーの伝わり方
FTP受付での性能解析トレースについて説明します。
表7-150 性能解析トレースファイルに出力される内容(FTP受付)
項目 | 内容 | |
---|---|---|
イベントID | 取得ポイントのイベントIDが出力されます。 取得ポイントの詳細は,項目「性能解析トレースの取得ポイント」を参照してください。 |
|
リターンコード | 取得ポイント種別が出力されます。
|
|
インターフェース名 | クラス名が出力されます。 | |
オペレーション名 | メソッド名が出力されます。 | |
オプション情報 | メッセージ共通ID | リクエスト識別情報(親ID)が出力されます。未設定の場合,nullが出力されます。 |
サービスリクエストID | リクエスト識別情報(子ID)が出力されます。未設定の場合,nullが出力されます。 | |
付加情報 | 次のオプション情報が出力されます。
|
図7-128 性能解析トレースの取得ポイント(FTP受付)
表7-151 性能解析トレースの取得ポイント(FTP受付)
イベントID | 図中の番号 | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x9870 | 1 | カスタム受付の入口 | A |
0x9871 | 2 | カスタム受付の出口 | A |
0x9872 | 3 | カスタム受付フレームワークの呼び出し口 | B |
0x9873 | 4 | カスタム受付フレームワークの応答受信口 | B |
0x9874 | 5 |
|
A |
0x9860 | 6 | カスタム受付フレームワークの入口 | A |
0x9861 | 7 | カスタム受付フレームワークの出口 | A |
0x9864 | 8 | HCSCメッセージ配送制御の呼び出し口 | A |
0x9865 | 9 | HCSCメッセージ配送制御の応答受信口 | A |
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2019, Hitachi, Ltd.