Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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7.4.3 性能解析トレース

性能解析トレース(PRFトレース)は,サービスプラットフォームシステムの性能解析をするためのトレース情報です。それをCSV形式で編集出力したテキストファイルが性能解析トレースファイルです。

性能解析トレースには,J2EEアプリケーションを含めた,システム全体の性能ボトルネックを解析するための情報が出力されます。システムの性能ネックや性能トラブルシュートに使用します。性能解析トレース機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7. 性能解析トレースを使用した性能解析」を参照してください。

ここでは,取得された性能解析トレースの確認方法について説明します。性能解析トレースの取得方法については,「7.3.1(3) 性能解析トレースの取得方法」およびマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.3 Management Serverを利用した性能解析トレースファイルの収集」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 性能解析トレースの出力先
(2) 性能解析トレースファイルの出力形式と出力される内容
(3) 性能解析トレースの取得ポイント

(1) 性能解析トレースの出力先

性能解析トレースの出力先については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.3 Management Serverを利用した性能解析トレースファイルの収集」を参照してください。

(2) 性能解析トレースファイルの出力形式と出力される内容

(a) 出力形式

性能解析トレースファイルに出力される形式は,J2EEサーバの性能解析トレースと同様です。性能解析トレースファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.3 Management Serverを利用した性能解析トレースファイルの収集」を参照してください。

(b) 出力される内容

HCSCサーバ(メッセージング基盤)の場合
性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表7-24 性能解析トレースファイルに出力される内容(メッセージング基盤)

項目 内容
イベントID 取得ポイントのイベントIDが出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(a) HCSCサーバ(メッセージング基盤)の場合」のそれぞれの性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
リターンコード 取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名 クラス名が出力されます。
オペレーション名 メソッド名が出力されます。
オプション情報 メッセージ共通ID リクエスト識別情報(親ID)が出力されます。
サービスリクエストID リクエスト識別情報(子ID)が出力されます。
付加情報 出力元固有の付加情報が出力されます。

HCSCサーバ(ビジネスプロセス基盤)の場合
性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表7-25 性能解析トレースファイルに出力される内容(ビジネスプロセス基盤)

項目 内容
イベントID 取得ポイントのイベントIDが出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(b) HCSCサーバ(ビジネスプロセス基盤)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
リターンコード 取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名 次の名称のどれかが出力されます。
  • ビジネスプロセス定義名
  • Javaクラス名
  • Data Transform
  • サービス名
詳細については,「7.4.3(3)(b) HCSCサーバ(ビジネスプロセス基盤)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
オペレーション名 出力されません。
オプション情報 オプション情報が出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(b) HCSCサーバ(ビジネスプロセス基盤)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。

HCSCサーバ(DBアダプタ)の場合
性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表7-26 性能解析トレースファイルに出力される内容(DBアダプタ)

項目 内容
イベントID 取得ポイントのイベントIDが出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(c) HCSCサーバ(DBアダプタ)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
リターンコード 取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名 クラス名が出力されます。
パッケージ名は表示されません。
オペレーション名 メソッド名が出力されます。
オプション情報 メッセージ共通ID リクエスト識別情報(親ID)が出力されます。
情報を設定していない場合はnullになります。
サービスリクエストID リクエスト識別情報(子ID)が出力されます。
情報を設定していない場合はnullになります。
付加情報 個別情報が出力されます。

HCSCサーバ(データ変換基盤)の場合
性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表7-27 性能解析トレースファイルに出力される内容(データ変換基盤)

項目 内容
イベントID 取得ポイントのイベントIDが出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(d) HCSCサーバ(データ変換基盤)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
リターンコード 取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名 クラス名が出力されます。
オペレーション名 メソッド名が出力されます。
オプション情報 メッセージ共通ID リクエスト識別情報(親ID)が出力されます。
サービスリクエストID リクエスト識別情報(子ID)が出力されます。
付加情報 出力元固有の付加情報が出力されます。

HCSCサーバ(コンポーネント共通UOC)の場合
性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表7-28 性能解析トレースファイルに出力される内容(コンポーネント共通UOC)

項目 内容
イベントID 取得ポイントのイベントIDが出力されます。
詳細については,「7.4.3(3)(e) HCSCサーバ(コンポーネント共通UOC)の場合」の性能解析トレース取得ポイントの表を参照してください。
リターンコード 取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名 UOCクラスのクラス名が出力されます。
オペレーション名 UOCクラスのメソッド名が出力されます。
オプション情報 メッセージ共通ID リクエスト識別情報(親ID)が出力されます。
サービスリクエストID リクエスト識別情報(子ID)が出力されます。
付加情報 オプション情報が出力されます。
詳細は,「7.4.3(3)(e) HCSCサーバ(コンポーネント共通UOC)の場合」を参照してください。

(3) 性能解析トレースの取得ポイント

(a) HCSCサーバ(メッセージング基盤)の場合

性能解析トレースファイルの出力契機には次の種類があり,それぞれで取得ポイントが異なります。

注※
ユーザ定義受付(カスタム受付)使用時の取得ポイントについては,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「付録A.8 障害情報の取得(カスタム受付)」を参照してください。

それぞれの取得ポイントを次に示します。

単体サービス実行時(JSON-XML変換をしない場合)
単体サービス実行時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-11 性能解析トレースの取得ポイント(単体サービス実行時(JSON-XML変換をしない場合))

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,上記の図中の番号と対応しています。

表7-29 性能解析トレース取得ポイント(単体サービス実行時(JSON-XML変換をしない場合))

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9800 1 標準受付(Webサービス)の入口 A
0x9801 2 標準受付(Webサービス)の出口 A
0x9802 1 標準受付(SessionBean)の入口 A
0x9803 2 標準受付(SessionBean)の出口 A
0x9804 1 標準受付(MDB(WS-R))の入口 A
0x9805 2 標準受付(MDB(WS-R))の出口 A
0x9806 1 標準受付(MDB(DBキュー))の入口 A
0x9807 2 標準受付(MDB(DBキュー))の出口 A
0x9810 3 SOAPアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9811 4 SOAPアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9812 3 SessionBeanアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9813 4 SessionBeanアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9814 3 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9815 4 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9816 3 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9817 4 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9818 3 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品呼び出し口 A
0x9819 4 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品応答受信口 A

(凡例)
A:「標準」であることを示します。

単体サービス実行時(JSON-XML変換をする場合)
単体サービス実行時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-12 性能解析トレースの取得ポイント(単体サービス実行時(JSON-XML変換をする場合))

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,上記の図中の番号と対応しています。

表7-30 性能解析トレース取得ポイント(単体サービス実行時(JSON-XML変換をする場合))

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9800 1 標準受付(Webサービス)の入口 A
0x9801 2 標準受付(Webサービス)の出口 A
0x9802 1 標準受付(SessionBean)の入口 A
0x9803 2 標準受付(SessionBean)の出口 A
0x9804 1 標準受付(MDB(WS-R))の入口 A
0x9805 2 標準受付(MDB(WS-R))の出口 A
0x9806 1 標準受付(MDB(DBキュー))の入口 A
0x9807 2 標準受付(MDB(DBキュー))の出口 A
0x9810 3 SOAPアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9811 4 SOAPアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9812 3 SessionBeanアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9813 4 SessionBeanアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9814 3 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9815 4 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9816 3 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9817 4 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9818 3 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品呼び出し口 A
0x9819 4 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品応答受信口 A
0x982a 5 カスタムアダプタ開発フレームワークのJSON-XML変換(要求電文)の呼び出し口 B
0x982b 6 カスタムアダプタ開発フレームワークのJSON-XML変換(要求電文)の応答受信口 B
0x982c 7 カスタムアダプタ開発フレームワークのJSON-XML変換(応答電文)の呼び出し口 B
0x982d 8 カスタムアダプタ開発フレームワークのJSON-XML変換(応答電文)の応答受信口 B

(凡例)
A:「標準」であることを示します。
B:「詳細」であることを示します。

注※
カスタムアダプタ開発フレームワークでJSON-XML変換をする場合のトレース取得ポイントを示します。

ビジネスプロセスサービス実行時
ビジネスプロセスサービス実行時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-13 性能解析トレースの取得ポイント(ビジネスプロセスサービス実行時)

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-13 性能解析トレースの取得ポイント(ビジネスプロセスサービス実行時)」中の番号と対応しています。

表7-31 性能解析トレース取得ポイント(ビジネスプロセスサービス実行時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9800 1 標準受付(Webサービス)の入口 A
0x9801 2 標準受付(Webサービス)の出口 A
0x9802 1 標準受付(SessionBean)の入口 A
0x9803 2 標準受付(SessionBean)の出口 A
0x9804 1 標準受付(MDB(WS-R))の入口 A
0x9805 2 標準受付(MDB(WS-R))の出口 A
0x9806 1 標準受付(MDB(DBキュー))の入口 A
0x9807 2 標準受付(MDB(DBキュー))の出口 A
0x9808 1 SOAP受付の入口 A
0x9809 2 SOAP受付の出口 A
0x9810 7 SOAPアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9811 8 SOAPアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9812 7 SessionBeanアダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9813 8 SessionBeanアダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9814 7 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9815 8 MDB(WS-R)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9816 7 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品呼び出し口 A
0x9817 8 MDB(DBキュー)アダプタのサービス部品応答受信口 A
0x9818 7 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品呼び出し口 A
0x9819 8 上記以外のサービスアダプタ(CUSTOM)のサービス部品応答受信口 A
0x9840 3 ビジネスプロセスサービスの呼び出し口 A
0x9841 4 ビジネスプロセスサービスの応答受信口 A
0x9842 5 ビジネスプロセス受付の入口 A
0x9843 6 ビジネスプロセス受付の出口 A

(凡例)
A:「標準」であることを示します。

データベースアクセス実行時
HCSCサーバが,コマンドを採取時にデータベースにアクセスするときの性能解析トレースの取得ポイントを次の図に示します。

図7-14 性能解析トレースの取得ポイント(データベースアクセス実行時)

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-14 性能解析トレースの取得ポイント(データベースアクセス実行時)」中の番号と対応しています。

表7-32 性能解析トレース取得ポイント(データベースアクセス実行時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9850 1 DBコネクタ呼び出し口 A
0x9851 2 DBコネクタ応答受信口 A
0x9852 3 DBコネクタ実行履歴呼び出し口 B
0x9853 4 DBコネクタ実行履歴応答受信口 B

(凡例)
A:「標準」であることを示します。
B:「詳細」であることを示します。

ファイルアクセス実行時
データベースを使用しない構成でHCSCサーバをセットアップした場合,コマンド処理時に,データベースの代わりにファイルにアクセスします。このファイルアクセスするときの性能解析トレースを取得します。ファイルアクセスでの取得ポイントを次の図に示します。

図7-15 性能解析トレースの取得ポイント(ファイルアクセス実行時)

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-15 性能解析トレースの取得ポイント(ファイルアクセス実行時)」中の番号と対応しています。

表7-33 性能解析トレース取得ポイント(ファイルアクセス実行時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9854 1 ファイルアクセス呼び出し口(ファイルオープン前) B
0x9855 2 ファイルアクセス応答受信口(ファイルクローズ後) B

(凡例)
B:「詳細」であることを示します。

(b) HCSCサーバ(ビジネスプロセス基盤)の場合

性能解析のトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-16 性能解析トレースのトレース取得ポイント(ビジネスプロセス基盤)

[図データ]

[図データ]

[図データ]

イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。また,イベントIDごとにインターフェース名とオプション情報の出力内容を示します。表の「図中の番号」は上の図の番号と対応しています。

表7-34 性能解析トレース取得ポイント(ビジネスプロセス基盤)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル インターフェース名 オプション情報
0x9900 1 メッセージング基盤からのビジネスプロセス実行要求呼び出し A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
0x9901 2 メッセージング基盤へのビジネスプロセス実行要求応答 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • フォルト名(異常時)
0x9902 3 メッセージング基盤からの応答アクティビティ後呼び出し A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
0x9903 4 メッセージング基盤からの応答アクティビティ後呼び出しへの応答 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • フォルト名(異常時)
0x9904 5 メッセージング基盤からの再実行要求呼び出し A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
0x9905 6 メッセージング基盤からの再実行要求呼び出しへの応答 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • フォルト名(異常時)
0x9906 7 ユーザ作成のJavaクラス呼び出し A Javaクラス名 なし
0x9907 8 ユーザ作成のJavaクラスからの応答 A Javaクラス名
  • フォルト名(異常時)
0x9908 9 データ変換要求呼び出し A "Data Transform" なし
0x9909 10 データ変換要求からの応答 A "Data Transform"
  • フォルト名(異常時)
0x990A 11 TimerServiceからの待機アクティビティ後呼び出し A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
0x990B 12 TimerServiceからの待機アクティビティ後呼び出しへの応答 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • フォルト名(異常時)
0x990C 13 TimerService登録時 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • 待機解除時間
0x990D 14 TimerServiceタイムアウト時 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
0x9910 15 メッセージング基盤へのサービス部品要求呼び出し A サービス名
  • メッセージ共通ID
  • 親スレッドのハッシュコード(並列実行時)
0x9911 16 メッセージング基盤からのサービス部品要求応答 A サービス名
  • メッセージ共通ID
  • 親スレッドのハッシュコード(並列実行時)
  • フォルト名(異常時)
0x9912 17 メッセージング基盤から非同期EJBへの応答アクティビティ後呼び出し A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • プロセスインスタンス識別子
0x9913 18 非同期EJBからメッセージング基盤への応答アクティビティ後呼び出しの応答 A ビジネスプロセス定義名
  • メッセージ共通ID
  • プロセスインスタンス識別子

(凡例)
A:「標準」であることを示します。

表に含まれないイベントID(0x9A00〜0x9AFF)は,データ変換基盤から発行されたものです。

(c) HCSCサーバ(DBアダプタ)の場合

起動時とサービス部品実行時で,性能解析トレースのトレース取得ポイントが異なります。

起動時
起動時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-17 性能解析トレースのトレース取得ポイント(DBアダプタ起動時)

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-17 性能解析トレースのトレース取得ポイント(DBアダプタ起動時)」中の番号と対応しています。

表7-35 性能解析トレース取得ポイント(DBアダプタ起動時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9B60 1 データソース検索直前 B
0x9B61 2 データソース検索直後 B
0x9B62 B

(凡例)
B:「詳細」であることを示します。

サービス部品実行時
サービス部品実行時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-18 性能解析トレースのトレース取得ポイント(DBアダプタサービス実行時)

[図データ]
イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-18 性能解析トレースのトレース取得ポイント(DBアダプタサービス実行時)」中の番号と対応しています。

表7-36 性能解析トレース取得ポイント(DBアダプタサービス実行時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x9B00 1 メッセージング基盤からのサービス部品要求呼び出し直後 A
0x9B01 14 メッセージング基盤からのサービス部品要求応答直前 A
0x9B02 A
0x9B20 2※1※2,12※1※2 データ変換要求呼び出し直前 A
0x9B21 3※1※2,13※1※2 データ変換要求応答直後 A
0x9B22 A
0x9B23 15※2※3 データ複製要求呼び出し直前 A
0x9B24 16※2※3 データ複製要求応答直後 A
0x9B25 A
0x9B63 4 データベース接続要求呼び出し直前 B
0x9B64 5 データベース接続要求応答直後 B
0x9B65 B
0x9B66 6 SQL要求呼び出し直前 A
0x9B67 7 SQL要求応答直後 A
0x9B68 A
0x9B69 6 SQL要求呼び出し直前 A
0x9B6A 7 SQL要求応答直後 A
0x9B6B A
0x9B6C 6 SQL要求呼び出し直前 A
0x9B6D 7 SQL要求応答直後 A
0x9B6E A
0x9B6F 17 DBアダプタからのSELECT文の実行時(ResultSet.next()の初回出力時だけ) A
0x9B70 18 A
0x9B71 A
0x9B40 8 SQL(SELECT)実行結果格納処理直前 A
0x9B41 11 SQL(SELECT)実行結果格納処理直後 A
0x9B42 A
0x9B43 9 SQL(SELECT)実行結果取得処理直前 B
0x9B44 10 SQL(SELECT)実行結果取得処理直後 B
0x9B45 B

(凡例)
A:「標準」であることを示します。
B:「詳細」であることを示します。

表に含まれないイベントID(0x9A00〜0x9AFF)は,データ変換基盤から発行されたものです。

注※1
標準電文の種別がXML電文のデータ変換定義がある場合のトレース取得ポイントを示します。

注※2
標準電文の種別がバイナリ電文のデータ変換定義がある場合のトレース取得ポイントを示します。

注※3
データ変換定義がない場合のトレース取得ポイントを示します。

(d) HCSCサーバ(データ変換基盤)の場合

イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。

表7-37 性能解析トレース取得ポイント(データ変換基盤)

イベントID トレース取得ポイント レベル
0x9A07 XMLから値を取得する直前 A
0x9A08 XMLから値を取得した直後 A
0x9A0C XMLに値を設定する直前 A
0x9A0D XMLに値を設定した直後 A
0x9A11 XMLからノードを取得する直前 A
0x9A12 XMLからノードを取得した直後 A
0x9A16 XMLにノードを設定する直前 A
0x9A17 XMLにノードを設定した直後 A
0x9A43 データ変換直前 A
0x9A44 データ変換直後 A
0x9A52 データ変換テンプレート生成直前 A
0x9A53 データ変換テンプレート生成直後 A
0x9A65 XMLスキーマインスタンス生成直前 A
0x9A66 XMLスキーマインスタンス生成直後 A
0x9A6A XMLスキーマインスタンス生成直前 A
0x9A6B XMLスキーマインスタンス生成直後 A
0x9A77 XMLデータ解析直前 A
0x9A78 XMLデータ解析直後 A
0x9A7A XMLスキーマ検証直前 A
0x9A7B XMLスキーマ検証直後 A
0x9A7C XMLスキーマ検証直前 A
0x9A7D XMLスキーマ検証直後 A
0x9A80 XMLデータ解析直前 A
0x9A81 XMLデータ解析直後 A
0x9A82 データ変換直前 A
0x9A83 データ変換直後 A
0x9A84 XMLデータ解析直前 A
0x9A85 XMLデータ解析直後 A
0x9A88 XMLスキーマインスタンス生成直前 A
0x9A89 XMLスキーマインスタンス生成直後 A
0x9A8D XMLスキーマインスタンス生成直前 A
0x9A8E XMLスキーマインスタンス生成直後 A
0x9A8F 変換ファンクションjar呼出前 A
0x9A90 変換ファンクションjar呼出後 A

(凡例)
A:「標準」であることを示します。

注※
ファイル操作アダプタからの呼び出しの場合,性能解析トレース取得レベルは「詳細」とします。

(e) HCSCサーバ(コンポーネント共通UOC)の場合

コンポーネント共通UOC機能を使用した場合の性能解析トレースは,UOCクラス呼び出し直前と呼び出し直後に出力されます。コンポーネント共通UOC使用時の性能解析トレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-19 性能解析トレースの取得ポイント(コンポーネント共通UOC使用時)

[図データ]

イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,「図7-19 性能解析トレースの取得ポイント(コンポーネント共通UOC使用時)」中の番号と対応しています。

表7-38 性能解析トレース取得ポイント(コンポーネント共通UOC使用時)

イベントID 図中の番号 トレース取得ポイント レベル
0x986C 1 コンポーネント共通UOC呼び出し口 A
0x986D 2 コンポーネント共通UOC応答受信口 A

(凡例)
A:「標準」であることを示します。

オプション情報の出力形式は次のとおりです。

<リクエスト識別情報(親ID)> <リクエスト識別情報(子ID)> Component type=<コンポーネントタイプ(サービスアダプタまたは受付)>, Component kind=<種別>, Component ID=<サービスアダプタのサービスIDまたは受付ID>, OP=<サービスオペレーション名>

異常終了の場合は,オプション情報は次の形式で出力されます。

<リクエスト識別情報(親ID)> <リクエスト識別情報(子ID)> Component type=<コンポーネント種別(アダプタ種別または受付種別)>, Component ID=<サービスアダプタのサービスIDまたは受付ID>, OP=<サービスオペレーション名>, Exception=<例外クラス名>

注※
標準受付を使用した場合,次の固定値が設定されます。

コンポーネント 受付ID
標準受付(Webサービス)
(SOAP1.1,SOAP1.1/1.2併用モード共通)
StandardReception_SOAP
標準受付(SessionBean) StandardReception_EJB
標準受付(MDB(WS-R)) StandardReception_WSR
標準受付(MDB(DBキュー)) StandardReception_DBQ