Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編

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2.6.2　Message Queue受付の電文フォーマットを作成する

Message Queue受付で使用する電文フォーマットの形式，および作成方法について説明します。

＜この項の構成＞
(1)　電文フォーマットの形式
(2)　電文フォーマットの作成方法

(1)　電文フォーマットの形式

Message Queue受付で扱うJMSメッセージは，JMSヘッダ，プロパティ，およびボディで構成されます。

Message Queue受付で使用する電文フォーマットの形式について説明します。

(a)　ヘッダ電文の形式

Message Queue受付からビジネスプロセスに渡す要求電文のヘッダには，JMSメッセージのJMSヘッダとプロパティに指定されたデータを設定します。

Message Queue受付からビジネスプロセスに渡す要求電文フォーマット（ヘッダ変数用）を次に示します。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/mq/header」です。

表2-21　Message Queue受付のヘッダ電文の要求電文フォーマット

タグ名 種別 出現回数 説明
<mq_header> − 1回 −
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　		 <jms_header> string 1回 JMSヘッダの内容が設定されます。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　		 <JMSDestination> string 1回 メッセージが設定されているキュー名が設定されます。
<JMSDeliveryMode> string 1回 メッセージの永続性を示す値が設定されます。
<JMSMessageID> string 1回 プロバイダによって送信される各メッセージを一意に識別するメッセージ識別子が設定されます。
<JMSTimestamp> string 1回 メッセージの送信時刻を表す値が設定されます。（単位：ミリ秒）
<JMSExpiration> string 1回 メッセージの有効期間となる時刻を表す値が設定されます。（単位：ミリ秒）
<JMSRedelivered> string 1回 メッセージが再配送中であるかどうかを示す値が設定されます。
<JMSPriority> string 1回 メッセージのプライオリティが設定されます。
<JMSReplyTo> string 1回 応答先のあて先が設定されます。
この情報は，Message Queue受付では使用しません。
<JMSCorrelationID> string 1回 あるメッセージをほかのメッセージと関連づけるための相関識別子が設定されます。
<JMSType> string 1回 メッセージが送信されるときに，アプリケーションによって提供されるメッセージタイプが設定されます。
<JMSHeaderExtension> string 0回以上 次の値が設定されます。
属性に"name"を持ち，JMSヘッダの名称が設定されます。
値には，nameに設定されたJMSヘッダの値が設定されます。
<user_property> − 1回 ユーザが設定したプロパティの内容が設定されます。
　 <property> string 0回以上 次の値が設定されます。このタグは設定されたプロパティの個数分生成されます。
属性に"name"を持ち，プロパティの名称が設定されます。
値には，nameに設定されたプロパティの値が設定されます。

（凡例）
−：該当する項目はありません。

(b)　ボディ電文の形式

要求電文のボディに格納された本文は，ボディ電文としてビジネスプロセスに渡します。

ボディ電文の種別は，JMSメッセージのインターフェースとユーザ定義受付定義の設定によって異なります。ボディ電文の電文種別を次に示します。

表2-22　ボディ電文の電文種別

インターフェース名 ユーザ定義受付定義の設定
（要求電文フォーマット指定あり）
any型の指定なし any型の指定あり
BytesMessage バイナリ電文 任意形式の電文
TextMessage XML電文 任意形式の電文

(2)　電文フォーマットの作成方法

Message Queue受付で使用する電文フォーマットの作成方法について説明します。

(a)　ヘッダ電文の作成

Message Queue受付のヘッダ電文の電文フォーマットは，サービスプラットフォームが提供するXMLスキーマを編集して利用します。そのため，ヘッダ電文のXMLスキーマの作成は不要です。

サービスプラットフォームが提供する電文フォーマットのXMLスキーマは，「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\mq\schema」に格納されています。

サービスプラットフォームが提供するXMLスキーマの内容を次に示します。

 
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- All Rights Reserved. Copyright (C) 2014, Hitachi, Ltd. -->
<xsd:schema elementFormDefault="qualified"
           targetNamespace="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/mq/header" 
           xmlns:mhc="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/mq/header" 
           xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
 
 <xsd:element name="mq_header">
  <xsd:complexType>
   <xsd:sequence>
     <xsd:element name="jms_header" maxOccurs="1" minOccurs="0">
      <xsd:complexType>
       <xsd:sequence>
        <xsd:element name="JMSDestination" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSDeliveryMode" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSMessageID" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSTimestamp" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSExpiration" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSRedelivered" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSPriority" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSReplyTo" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSCorrelationID" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="JMSType" maxOccurs="1" minOccurs="0" nillable="true" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name=" JMSHeaderExtension " minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" >
         <xsd:complexType>
          <xsd:simpleContent>
           <xsd:extension base="xsd:string">
            <xsd:attribute name="name" type="xsd:string" use="optional"/>
           </xsd:extension>
          </xsd:simpleContent>
         </xsd:complexType>
        </xsd:element>
       </xsd:sequence>
      </xsd:complexType>
     </xsd:element>
     <xsd:element name="user_property" maxOccurs="1" minOccurs="0">
      <xsd:complexType>
       <xsd:sequence>
        <xsd:element name="property" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" >
         <xsd:complexType>
          <xsd:simpleContent>
           <xsd:extension base="xsd:string">
            <xsd:attribute name="name" type="xsd:string" use="optional"/>
           </xsd:extension>
          </xsd:simpleContent>
         </xsd:complexType>
        </xsd:element>
       </xsd:sequence>
      </xsd:complexType>
     </xsd:element>
   </xsd:sequence>
  </xsd:complexType>
 </xsd:element>
</xsd:schema>
(b)　ボディ電文の作成

Message Queue受付のボディ電文の電文フォーマットについては，スキーマの形式は任意です。ボディ電文の電文種別に合わせてスキーマを作成する必要があります。なお，電文種別が任意形式（any型の指定あり）の場合はスキーマの作成は不要です。

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