Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
「付録D.1(2) ミドルレベル・ビジネスプロセスを作成する」で作成したミドルレベル・ビジネスプロセスに設定を追加し,詳細化します。
最初に,ダイアグラムの実装方式を設定します。
ビジネスプロセス全体の属性を設定します。
ビジネスプロセスの開始ノード,終了ノード,およびタスクの詳細な設定をします。
最初に,サービスリクエスタからの要求メッセージによってビジネスプロセスが開始されるように設定します。開始ノードに設定する手順を示します。
また,ビジネスプロセスの実行結果をサービスリクエスタに応答メッセージとして返すようにするため,終了ノードも同じように,右クリックして表示されるメニューから[Result]−[Message]を選択します。
次に,在庫引当タスクと配送手配タスクをサービスとして実行することを表すために,在庫引当タスクと配送手配タスクをそれぞれ右クリックしてメニューを表示し,[TaskType]−[Service]を選択します。
開始ノード,終了ノード,およびタスクの設定内容は次のとおりです。
表D-5 開始ノード/終了ノード/タスクの設定内容
項番 | 要素 | 設定項目 | 設定値 |
---|---|---|---|
1 | 開始ノード | Trigger | Message |
2 | 在庫引当タスク | TaskType | Service |
3 | 配送手配タスク | TaskType | Service |
4 | 終了ノード | Result | Message |
ここまでの手順を終えると,開始ノード,終了ノード,およびタスクにメッセージを表す手紙のアイコンや,サービスを表す歯車のアイコンが追加されます。
「付録D.2(2) 概要WSDLを作成する」で作成したサービスの概要WSDLをProcess Modelerに登録します。
表D-6 インポート対象のWSDLと設定値
項番 | インポート対象 | 項目 | 設定値 |
---|---|---|---|
1 | ArrangementService.wsdl (商品手配ビジネスプロセスのWSDL) |
WSDLの場所 | ファイル |
WSDLファイル | [参照]ボタンから選択 | ||
名前 | ArrangementService | ||
エクスポート時のネームスペース | 任意の値※ | ||
2 | InventoryManagementService.wsdl (在庫引当サービスのWSDL) |
WSDLの場所 | ファイル |
WSDLファイル | [参照]ボタンから選択 | ||
名前 | InventoryManagementService | ||
エクスポート時のネームスペース | 任意の値※ | ||
3 | DeliveryService.wsdl (配送手配サービスのWSDL) |
WSDLの場所 | ファイル |
WSDLファイル | [参照]ボタンから選択 | ||
名前 | DeliveryService | ||
エクスポート時のネームスペース | 任意の値※ |
登録したWSDLを使用して,開始ノード,終了ノード,およびタスクがどのように外部のサービスリクエスタやサービスと連携するか,オペレーションとそのインターフェースを設定します。
最初に,開始ノードのインターフェースを設定します。
残りのノード,タスクについても,次の表を参考にオペレーションを割り当てます。
表D-7 [Operationの割り当て]タブの設定内容
項番 | 要素の名前 | WSDLの名前 | Operationの名前 |
---|---|---|---|
1 | 受付 | ArrangementService | arrangeItem |
2 | 在庫引当 | InventoryManagementService | reserveItem |
3 | 配送手配 | DeliveryService | deliverItem |
4 | 応答_手配成功 | ArrangementService | arrangeItem |
5 | 応答_在庫なしエラー | ArrangementService | arrangeItem |
以上で,上流設計ツールを使用したビジネスプロセス設計は終了です。
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