Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
HCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する一連の処理の流れを次の図に示します。なお,図の2.〜6.は,ユーザが開発環境で操作すると,自動的に実行されます。
図7-4 配備から開始までの処理の流れ
- ユーザは開発環境で一括実行を実施します。
- 開発環境でHCSCコンポーネントがパッケージングされ,リポジトリに格納されます。
- 配備定義され,リポジトリ内のシステム構成定義が更新されます。
- 開発環境のリポジトリが運用環境に転送されます。
- 開発環境で更新されたシステム構成定義を基に,運用環境から実行環境のHCSCサーバにHCSCコンポーネントが配備されます。
- 実行環境のHCSCサーバに配備されたHCSCコンポーネントが開始されます。
(2) 操作対象となるHCSCコンポーネント
選択したHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する場合と,すべてのHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する場合とで,操作対象となるHCSCコンポーネントが異なります。なお,ここでいう操作対象とは,配備から開始までの一連の処理が実行されるHCSCコンポーネントのことです。
- 選択したHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する場合
- 開発環境で選択したHCSCコンポーネントが操作対象となります。選択したHCSCコンポーネントがビジネスプロセスの場合,そのビジネスプロセスに定義されているHCSCコンポーネント(ビジネスプロセス,サービスアダプタ,およびユーザ定義受付)も操作対象に含まれます。
- ビジネスプロセスを選択した場合に操作対象となるHCSCコンポーネントの範囲を次の図に示します。
図7-5 操作対象となるHCSCコンポーネントの範囲(ビジネスプロセスを選択した場合)
- なお,ここでの「HCSCコンポーネントの参照」とは,ユーザ定義受付の追加とサービス呼出アクティビティでの指定によって,ほかのHCSCコンポーネントを使用することです。
- 注意
- ユーザ定義受付は,開発環境でビジネスプロセスと同時に処理されるため,ユーザ定義受付だけを操作対象にすることはできません。
- すべてのHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備して開始する場合
- 開発環境で定義したすべてのHCSCコンポーネントが操作対象になります。
(3) HCSCコンポーネントの種類による処理の違い
操作対象のHCSCコンポーネントが,サービスアダプタの場合とビジネスプロセスの場合とで処理が異なります。
- サービスアダプタの場合
- サービスアダプタが,すでにパッケージされている場合や配備定義(公開)されている場合は,再度パッケージングや配備定義をしません。
- ビジネスプロセスの場合
- Javaクラスを変更している可能性があるため,再度パッケージングをして配備定義します。
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