Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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6.2 電文フォーマット定義ファイルの作成

データ変換定義の基となる電文フォーマット定義ファイルを作成する方法,および設定する方法について説明します。また,電文フォーマット定義ファイルおよびバイナリ電文フォーマットに関する注意事項についても説明します。

<この節の構成>
(1) 電文フォーマット定義ファイルの作成
(2) 電文フォーマット定義ファイルの設定
(3) 電文フォーマット定義ファイル作成時の注意事項
(4) セパレータが設定されているバイナリ電文フォーマットに関する注意事項
(5) 任意形式(any形式)の電文フォーマットに関する注意事項

(1) 電文フォーマット定義ファイルの作成

電文フォーマット定義ファイルには,変換元の電文フォーマット定義ファイルと変換先の電文フォーマット定義ファイルがあります。電文フォーマット定義ファイルの種類および作成方法については,「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。

データ変換の定義に利用する電文フォーマット定義ファイルは,「2.6.5 XMLスキーマの適用範囲」に示す条件に従って作成してください。

(2) 電文フォーマット定義ファイルの設定

作成した電文フォーマット定義ファイルは,サービスアダプタ定義画面またはビジネスプロセス定義画面で設定します。

サービスアダプタ定義画面での設定方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3.3 サービスアダプタの内容の定義」を参照してください。ビジネスプロセス定義画面での設定方法については,「5.3 ビジネスプロセスの内容の定義」を参照してください。

(3) 電文フォーマット定義ファイル作成時の注意事項

画面に表示されない要素
annotation,appinfo,documentation,およびnotationは,変換元スキーマツリービューアおよび変換先スキーマツリービューアにツリー表示されません。

sequence要素またはchoice要素の画面表示
sequence要素またはchoice要素は,定義するXMLスキーマの内容によって,変換元スキーマツリービューアおよび変換先スキーマツリービューアに次のように表示されます。
  • #(sequence)
    sequence要素またはchoice要素下の,出現回数が1回に固定されているsequence要素(コンポジタ)を示します。
  • #(choice)
    sequence要素またはchoice要素下の,出現回数が1回に固定されているchoice要素(コンポジタ)を示します。
  • #anonymous
    出現回数が1回に固定されていないsequence要素,choice要素,またはall要素(コンポジタ)を示します。

(4) セパレータが設定されているバイナリ電文フォーマットに関する注意事項

セパレータが設定されているバイナリ電文フォーマットを利用する場合,次の点に注意が必要です。

(5) 任意形式(any形式)の電文フォーマットに関する注意事項

任意形式(any形式)を電文フォーマット定義ファイルに設定した場合に,設定の一部が無視されます。

無視される設定を次の表に示します。

表6-1 任意形式(any形式)で無視される設定

対象となるコンポーネント 無視される設定
TP1/RPC受付 独自定義ファイル(cscurecptp1rpc.properties)
  • urecp-tp1rpc.dt-skip
独自定義ファイル(csc_owncodeconvert.properties)
  • すべての設定
TP1アダプタ HCSCサーバランタイム定義ファイル(cscsvconfig.properties)
  • xmltelegram-maxcache-num
  • telegram-validation
  • xmltelegram-namespace-complement
  • telegram-undefined-character-code
独自定義ファイル(csccustomadapter.properties)
  • custom-adapter.dt-skip
独自定義ファイル(csc_owncodeconvert.properties)
  • すべての設定
HTTPアダプタ
汎用カスタムアダプタ