Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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5.3 ビジネスプロセスの内容の定義

ビジネスプロセスの内容はビジネスプロセス定義画面で定義します。

ビジネスプロセス定義画面は,ツリービューのサービス定義一覧で表示されたサービス内のビジネスプロセスをダブルクリックすると表示されます。

ビジネスプロセス定義画面の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.3 ビジネスプロセス定義画面」を参照してください。

ビジネスプロセス定義画面では,アクティビティと変数・相関セットを定義します。

<この節の構成>
(1) アクティビティ
(2) 変数・相関セット

(1) アクティビティ

ビジネスプロセスは,複数のアクティビティを連結して定義します。

アクティビティとは,ビジネスプロセスの構成要素となる部品であり,処理の構造も表現したものです。複数のアクティビティを連結して,ビジネスプロセスの処理フローを定義します。ビジネスプロセスは,アクティビティを画面上で配置・連結して定義します。

アクティビティの配置,連結方法の詳細については,「5.4 アクティビティの配置と連結」を参照してください。

注意
1つのビジネスプロセスを実行する場合に,そのプロセスインスタンス内に生成できるアクティビティインスタンスの数は最大で2,147,483,648個です。ただし,次の場合は生成できる数が最大で32,768個になります。
  • activitynumber-maximum-compatibleプロパティに「ON」を設定した場合
  • 旧バージョンからの移行で,データベースを使用している環境を上書きインストールした場合
最大数を変更するには,HCSCサーバの再セットアップが必要です。再セットアップすると,ビジネスプロセスの実行履歴が削除されるので注意してください。
最大数より多いアクティビティインスタンスを生成しようとしたときは,ビジネスプロセスの実行中にエラーになります。
なお,アクティビティインスタンスには,開始アクティビティ,終了アクティビティ,順次処理アクティビティなどのすべてのアクティビティが含まれます。
また,繰り返しアクティビティで処理を繰り返したときは,実行するアクティビティの数だけアクティビティインスタンスが生成されます。

(2) 変数・相関セット

ビジネスプロセスには,変数と相関セットを定義できます。

(a) 変数

ビジネスプロセスの処理の中で,条件式の項の値などに変数値を利用する場合,アクティビティの定義で変数を宣言します。

ビジネスプロセス内で利用できる変数の種類,アクティビティとの関係および定義方法については,「5.5.1 変数の定義」を参照してください。

(b) 相関セット

相関セットとは,サービスリクエスタからHCSCサーバを介してサービス部品に送信する要求電文を一意に識別するために利用する文字列です。

相関セットとアクティビティとの関係や定義方法については,「5.5.2 相関セットの定義」を参照してください。

注意
ビジネスプロセスの定義では,定義中に入力値が正しいかどうかのチェックはされません。入力値が正しいかどうかは,ビジネスプロセスの検証でチェックされます。入力値が正しくない場合,検証でエラーになります。