Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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5.6.12 スコープアクティビティ

1つまたは複数のアクティビティを,ひとまとまりの処理単位として定義するためのアクティビティです。

スコープアクティビティを利用した処理単位について,次の図に示します。

図5-11 スコープアクティビティを利用した処理単位の設定

[図データ]

スコープアクティビティを定義すると,スコープ内の処理フローを1つのまとまりとして扱うことができます。また,上図のスコープ3のように,スコープ内の処理フローにさらにスコープを定義することもできます。

なお,スコープ内で定義した変数は,そのスコープ内でだけ有効になります。スコープと変数の有効範囲についての詳細は,「5.5.1(5)(a) スコープアクティビティを使用している場合の変数の使用」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 高度な設定
(3) 定義時の注意事項

(1) 定義手順

定義の手順を次に示します。

  1. スコープアクティビティをキャンバスに配置します。
    アクティビティを配置する方法については,「5.4.1 アクティビティを配置する」を参照してください。
  2. キャンバスのスコープアクティビティを選択して右クリックし,[設定]を選択します。
    [スコープアクティビティ]ダイアログが表示されます。
  3. アクティビティ名を入力します。
  4. [OK]ボタンをクリックします。
  5. 次のどちらかの方法でスコープ内の処理を設定するキャンバスを表示させます。
    • キャンバスのスコープアクティビティをダブルクリックする
    • キャンバスのスコープアクティビティを選択して右クリックし,[開く]を選択する
    キャンバスの下部にスコープアクティビティ名のタブが表示され,スコープ内の処理を設定するキャンバスが表示されます。
  6. 任意のアクティビティを配置・連結・定義し,スコープ内の処理を設定します。

(2) 高度な設定

スコープアクティビティは,内部に定義されたアクティビティでトランザクションをコミットしないように設定できます。

[スコープアクティビティ]ダイアログの[高度な設定]で,[このスコープの開始時と終了時のみコミットする]ラジオボタンを選択した場合,スコープアクティビティの開始時および終了時にコミットされます。スコープアクティビティ内に定義されたアクティビティはコミットされません。

[アクティビティ単位でコミットする]ラジオボタンを選択した場合,スコープアクティビティの開始時および終了時にコミットされません。スコープアクティビティ内に定義されたコミットを実行するアクティビティはコミットされます。

デフォルトでは,[アクティビティ単位でコミットする]ラジオボタンが選択されています。

[スコープアクティビティ]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.18 スコープアクティビティダイアログ」を参照してください。

[このスコープの開始時と終了時のみコミットする]ラジオボタンを選択した場合のトランザクションの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「3.4.5 スコープの開始時および終了時にコミットする設定を選択した場合のトランザクション」を参照してください。

(3) 定義時の注意事項

スコープアクティビティ定義時の注意事項を次に示します。

[このスコープの開始時と終了時のみコミットする]ラジオボタンを選択したスコープアクティビティ定義時の注意事項を次に示します。