Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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5.6.7 代入アクティビティ

次に示す処理を実行するための定義をするアクティビティです。

代入アクティビティは,[代入アクティビティ]ダイアログで詳細を定義します。

なお,変数に値を代入する際に,変数の型が異なっていても,自動的に型を変換して代入できる場合があります。変換の可否と変換規則を次の表に示します。

表5-13 代入値の変換規則

代入する値のデータ型 変換後のデータ型
boolean numeric string メッセージ
XML non-XML any
boolean ※1 ※2 × × ×
numeric ※3 ※4 × × ×
string ※5 ※6 × × ×
メッセージ XML × × × ×
non-XML × × × ×
any × × ×

(凡例)
○:変換して代入できます。
△:場合によって変換して代入できます。
×:変換して代入できません。
−:変換の必要はありません。

注※1
trueの場合1,falseの場合0が代入されます。

注※2
trueまたはfalseが代入されます。

注※3
0の場合はfalse,それ以外の場合はtrueが代入されます。

注※4
java.lang.DoubleクラスのtoString(double)メソッドで得られる値が代入されます。

注※5
java.lang.BooleanクラスのparseBoolean(String)メソッドで得られる値が代入されます。

注※6
java.lang.DoubleクラスのparseDouble(String)メソッドで得られる値が代入されます。

 

代入アクティビティでは,コピー元とコピー先に指定できない組み合わせがあります。コピー元とコピー先の組み合わせを次の表に示します。

表5-14 コピー元とコピー先の組み合わせ

コピー元 コピー先
変数(メッセージ型) 変数(基本型) 変数の部分(メッセージ型) 変数の部分(基本型)
XML non-XML any XML non-XML XML non-XML
変数(メッセージ型) XML × × × × ×
non-XML × × × × × ×
any × × × × ×
変数(基本型) × × × × × ×
変数の部分(メッセージ型) XML × × × × × ×
non-XML × × × × × × × ×
変数の部分(基本型) XML × × × × × ×
non-XML × × × × × ×
× × × × × ×

(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。

注※
コピー先の変数が初期化されていない場合は,コピーできません。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) アクティビティ内でシステム例外が発生した場合の処理
(3) 定義時の注意事項

(1) 定義手順

定義の手順を次に示します。

  1. 代入アクティビティをキャンバスに配置します。
    アクティビティを配置する方法については,「5.4.1 アクティビティを配置する」を参照してください。
  2. 次のどちらかの方法で[代入アクティビティ]ダイアログを表示させます。
    • キャンバスの代入アクティビティをダブルクリックする
    • キャンバスの代入アクティビティを選択して右クリックし,[設定]を選択する
    [代入アクティビティ]ダイアログが表示されます。
  3. [代入アクティビティ]ダイアログに必要な情報を入力します。
    [代入アクティビティ]ダイアログの表示・入力内容の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.12 代入アクティビティダイアログ」を参照してください。
    [コピー元]および[コピー先]のデータを追加または編集する場合は,[追加]ボタンまたは[編集]ボタンをクリックしてください。表示されるダイアログ([代入アクティビティ]サブダイアログ)で,[コピー元]および[コピー先]に設定するデータを追加,編集できます。また,設定する値が変数で,変数の内容を編集する場合は,[代入アクティビティ]サブダイアログの[編集]ボタンをクリックします。表示される[変数・相関セット一覧]ダイアログで,変数の内容を編集できます。
    [代入アクティビティ]サブダイアログについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.13 代入アクティビティサブダイアログ」を参照してください。[変数・相関セット一覧]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.1 変数・相関セット一覧ダイアログ」を参照してください。
  4. [OK]ボタンをクリックします。

(2) アクティビティ内でシステム例外が発生した場合の処理

アクティビティ内で発生したシステム例外を,汎用フォルトに変換して送出できます。詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「4.7 システム例外をフォルトに変換する汎用フォルト」を参照してください。

(3) 定義時の注意事項