Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
サービスプラットフォームを利用してシステムを開発する手順を次に示します。
図2-1 システムの開発手順
各工程の作業を次に示します。
運用環境で作成したHCSCサーバの情報をマスタ開発環境に統合するため,システム構成定義だけをインポートします。リポジトリのインポートについては,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。
サービスリクエスタ,サービスアダプタ,およびサービス部品の間でやり取りされる電文の形式(電文フォーマット)を定義します。作成する電文フォーマットは,サービス部品の実行に利用する電文でXML形式のデータを扱うか,バイナリ形式(XML形式以外)のデータを扱うかによって異なります。電文フォーマットの作成の詳細については,「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。
サービスアダプタを使用してシステムを開発する場合,サービスアダプタ追加用のウィザードおよび定義済みのサービスアダプタを利用して,サービスアダプタを追加します。追加したサービスアダプタは,サービスアダプタ定義画面で定義します。サービスアダプタの定義の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3. サービスアダプタの定義」を参照してください。
ビジネスプロセスを使用してシステムを開発する場合,ビジネスプロセス追加用のウィザードおよび定義済みのビジネスプロセスを利用して,ビジネスプロセスを追加します。追加したビジネスプロセスは,ビジネスプロセス定義画面で定義します。ビジネスプロセスの定義の詳細については,「5. ビジネスプロセスの定義」を参照してください。
また,ビジネスプロセスの実行要求を標準受付以外で受け付ける場合,ユーザ定義受付を定義する必要があります。ユーザ定義受付の定義の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2. ユーザ定義受付の定義」を参照してください。
サービス部品との電文のやり取りでデータ変換が必要な場合は,データ変換を定義します。データ変換の定義の詳細については,「6. データ変換の定義」を参照してください。
サービス部品実行要求を受け付け,応答を返すインターフェースとして任意の形式を定義する場合,ユーザ定義受付を定義します。ユーザ定義受付の定義の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2. ユーザ定義受付の定義」を参照してください。
複数の開発環境でHCSCコンポーネントを開発(分散開発)する場合,マスタ開発環境以外の環境で開発したHCSCコンポーネントが含まれるリポジトリをエクスポートします。
リポジトリのエクスポートについては,「3.2.2 リポジトリをエクスポートする」を参照してください。
マスタ開発環境以外のマシンで分散開発したHCSCコンポーネントの情報をマスタ開発環境に統合するため,「(7) リポジトリのエクスポート(マスタ開発環境への統合)」でエクスポートしたリポジトリの一部をマスタ開発環境にインポートします。リポジトリのインポートについては,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。
「(3) サービスアダプタの定義」〜「(6) ユーザ定義受付の定義」で定義したHCSCコンポーネントの定義に関連する定義ファイル,および実行環境が提供するファイルをまとめてEARファイルにパッケージングします。パッケージングの方法については,「7. HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義」を参照してください。
HCSCコンポーネントを配備するクラスタ(または単一のHCSCサーバ)の情報を定義します。配備定義の詳細については,「7. HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義」を参照してください。
マスタ開発環境で,HCSCコンポーネントの配備に必要な定義ファイルを格納したリポジトリをエクスポートします。マスタ開発環境からエクスポートした情報は,運用環境にインポートして利用されます。リポジトリのエクスポートについては,「3.2.2 リポジトリをエクスポートする」を参照してください。
HCSCコンポーネントにサービス部品の実行を要求する電文を送信するためのサービスリクエスタを作成します。なお,サービスリクエスタの作成は,サービスアダプタの定義やビジネスプロセスの定義と同時に行うこともできます。同時に行う場合,サービスアダプタの定義やビジネスプロセスの定義で設定するインターフェース情報などをあらかじめ確認して,サービスリクエスタでも同じ設定にしてください。HCSCコンポーネントの作成方法については,「8. サービスリクエスタの作成」を参照してください。
定義したビジネスプロセスを運用環境で利用する前に,開発環境でテストおよびデバッグします。ビジネスプロセスをデバッグする方法については,「9. ビジネスプロセスのデバッグ」を参照してください。
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