任意形式（any形式）を設定することで，データ変換をしない運用ができます。データ変換をしない場合の前提条件は次のとおりです。

• サービス呼出アクティビティのメッセージ型（XML，non-XML，any）とサービス呼出アクティビティから呼び出すコンポーネント（開発環境で作成する受付，ビジネスプロセス，およびサービスアダプタの総称）で設定したデータの型が一致している。
• ビジネスプロセスのサービス呼出アクティビティで任意形式（any形式）を設定する場合は，開発環境の定義画面で呼び出し対象のコンポーネントを任意形式（any形式）で定義している。

受付およびサービスアダプタでデータ変換をしない場合のメッセージ型の組み合わせを次に示します。

表4-11　受付でデータ変換をしない場合のメッセージ型の組み合わせ

コンポーネント種別	データの型 または メソッド		変数（メッセージ型）
			XML		non-XML		any
			要求	応答	要求	応答	要求	応答
標準受付（Webサービス）	invokeXML		○	○	×	×	×	×
	invokeBinary		×	×	○	○	○	○
標準受付（SessionBean）	invokeXML		○	○	×	×	×	×
	invokeBinary		×	×	○	○	○	○
標準受付（MDB（WS-R））	onMessage		○	○	○	○	○	○
標準受付（MDB（DBキュー））	onMessage		○	○	○	○	○	○
ユーザ定義受付（SOAP受付）			○	○	×	×	×	×
ユーザ定義受付（カスタム受付）	invokeXML	XML	○	○	×	×	×	×
		non-XML	×	×	×	×	×	×
		any	○	○	○	○	○	○
	invokeBinary	XML	×	×	×	×	×	×
		non-XML	×	×	○	○	×	×
		any	○	○	○	○	○	○
ユーザ定義受付（TP1/RPC受付）	XML		×	×	×	×	×	×
	non-XML		×	×	○	○	○	○
	any		○	○	○	○	○	○
ユーザ定義受付（FTP受付）	XML		○	○	×	×	×	×
	non-XML		×	×	×	×	×	×
	any		×	×	×	×	×	×
ユーザ定義受付（HTTP受付）	XML		○	○	×	×	×	×
	non-XML		×	×	○	○	○	○
	any		×	×	○	○	○	○
ユーザ定義受付（Message Queue受付）	XML		○	○	×	×	○	○
	non-XML		×	×	○	○	○	○
	any		○	○	○	○	○	○
ユーザ定義受付（ファイルイベント受付）	XML		○	○	×	×	×	×
	non-XML		×	×	×	×	×	×
	any		×	×	×	×	×	×

（凡例）

○：対応しています。

×：対応していません。

表4-12　サービスアダプタでデータ変換をしない場合のメッセージ型の組み合わせ

コンポーネント種別	データの型	変数（メッセージ型）
		XML		non-XML		any
		要求	応答	要求	応答	要求	応答
SOAPアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	−	−	−	−	−	−
	any	−	−	−	−	−	−
SessionBeanアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	−	−	−	−	−	−
	any	−	−	−	−	−	−
MDB（WS-R）アダプタ	XML	○	−	×	−	×	−
	non-XML	×	−	○	−	×	−
	any	−	−	−	−	−	−
MDB（DBキュー）アダプタ	XML	○	−	×	−	×	−
	non-XML	×	−	○	−	×	−
	any	−	−	−	−	−	−
DBアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
TP1アダプタ	XML	×	×	×	×	×	×
	non-XML	×	×	○	○	×	×
	any	×	×	×	×	○	○
FTPアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
ファイルアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	○	○	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
Object Accessアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
Message Queueアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	○	○	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
ファイル操作アダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
メールアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
HTTPアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	○	○	×	×
	any	×	×	×	×	○	○
コマンドアダプタ	XML	○	×	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	○	×	×
	any	×	×	×	×	×	○
SFTPアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	×	×	×	×
	any	×	×	×	×	×	×
汎用カスタムアダプタ	XML	○	○	×	×	×	×
	non-XML	×	×	○	○	×	×
	any	×	×	×	×	○	○

（凡例）

○：対応しています。

×：対応していません。

−：作成できません。

任意形式（any形式）を設定しているHCSCコンポーネントを単体サービス実行した場合の対応可否を次の表に示します。

表4-13　HCSCコンポーネントを単体サービス実行した場合の対応可否

コンポーネント種別	メソッド	フォーマット定義ファイルの設定
		any
		要求	応答
標準受付（Webサービス）	invokeXML	×	×
	invokeBinary	○	○
標準受付（SessionBean）	invokeXML	×	×
	invokeBinary	○	○
標準受付（MDB（WS-R））	onMessage	○	○
標準受付（MDB（DBキュー））	onMessage	○	○

（凡例）

○：対応しています。

×：対応していません。