Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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4.3.1 SOAPアダプタのフォルト判別の概要

SOAPアダプタからフォルト電文を応答する方法は次の3つです。

フォルト判別の流れを次の図に示します。

図4-2 フォルト判別の流れ

[図データ]

注※
SOAP Faultの詳細項目とはdetail要素の子要素またはDetail要素の子要素,およびその子孫要素を指します。詳細項目が複数ある場合,その中の1つだけがフォルト電文として扱われます。詳細項目が存在しない場合,フォルト電文はnullになります。
<この項の構成>
(1) SOAP Fault電文判別
(2) SOAP Fault動作定義ファイル
(3) システム例外をフォルトに変換

(1) SOAP Fault電文判別

SOAP Faultによって伝搬されたエラー情報が,WSDLで定義されたユーザ定義例外の場合に,SOAPアダプタからフォルトを応答します。

SOAPメッセージのSOAP Faultは,SOAPメッセージ内のエラー情報を伝搬するために使用されます。サービスプラットフォームではSOAP Faultのうち,ユーザ定義例外を伝搬するSOAP Faultがフォルトとして扱われます。フォルトとして扱われなかったSOAP Faultはシステム例外となり,KDEC03006-EまたはKDEC03024-Eでフォルト情報が出力されます。

ユーザ定義例外を伝搬するSOAP Faultであるかどうかの判別方法は,HCSCサーバランタイム定義ファイルのsoapfault-handling-modeプロパティの設定に従います。

soapfault-handling-modeプロパティの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。

(2) SOAP Fault動作定義ファイル

SOAP Fault電文判別の方法でユーザ定義例外として判別できないSOAP Faultについても,SOAP Fault動作定義ファイルを使用することでSOAPアダプタからフォルトとして応答できます。SOAP Fault動作定義ファイルはHCSCサーバランタイム定義ファイルのsoapfault-targetnamespace-filepathプロパティを設定することで使用できます。SOAP Fault動作定義ファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「SOAP Fault動作定義ファイル」を参照してください。

(3) システム例外をフォルトに変換

前述の方法によりフォルトとして扱われなかったSOAP Faultや,システム例外(通信エラーなど)を,製品固有のフォルトとして応答するための方法です。

システム例外をフォルト電文へ変換するかしないかは,サービスアダプタ定義画面でアダプタを定義するときに設定します。サービスアダプタの定義方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3. サービスアダプタの定義」を,サービスアダプタ定義画面の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.2 サービスアダプタ定義画面」を参照してください。