Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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3.2.6 相関セットの役割

相関セットはサービスリクエスタが送信するメッセージを一意に識別するための文字列です。相関セットで使用できるメッセージ種別は,XML型だけです。

1つのビジネスプロセスに対して,サービスリクエスタからメッセージを受け取れるプロセスインスタンスがHCSCサーバ上に複数ある場合,HCSCサーバはメッセージに含まれる相関セットの値を利用してプロセスインスタンスを特定します。

サービスリクエスタは相関セットを含めた要求電文を作成して,HCSCサーバに対してサービス部品の呼び出し(ビジネスプロセスの呼び出し)を要求します。ビジネスプロセスからの応答にも相関セットが含まれ,どの送信メッセージに対する結果かを識別できます。相関セットは開発環境のビジネスプロセス定義画面で定義します。

なお,相関セットは,ビジネスプロセスがサービス部品を呼び出すとき,およびビジネスプロセスがサービス部品から応答を受けたときにも,新たに相関セットを指定してメッセージを送信できます。

相関セットによるプロセスインスタンスの識別については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「5.5.2 相関セットの定義」を参照してください。