Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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2.1.3 サービス部品側と異なる電文フォーマットでサービス部品を呼び出す場合の流れ

サービス部品側の電文フォーマットと異なる電文でサービス部品を呼び出す場合,またはサービス部品側の電文フォーマットと異なる電文を応答として受信する場合は,開発環境で標準電文フォーマットを定義します。また,標準電文フォーマットとサービス部品電文フォーマットの変換ルールを定義したデータ変換定義は,開発環境で定義します。標準電文フォーマットの電文をサービス部品電文フォーマットの電文に変換することでサービス部品を呼び出せます。標準電文フォーマットとデータ変換定義の関係を次の図に示します。

図2-6 標準電文フォーマットとデータ変換定義の関係

[図データ]

  1. サービスリクエスタからは,標準電文フォーマットの形式に合わせた電文フォーマットを要求電文に指定して,サービス部品の呼び出しを要求します。
  2. サービスアダプタでは標準電文フォーマットからサービス部品電文フォーマットにデータを変換し,変換後の電文フォーマットでサービス部品を呼び出します。
  3. サービス部品からの応答についても,サービスアダプタで,サービス部品電文フォーマットから標準電文フォーマットにデータを変換します。
  4. サービスリクエスタに標準電文フォーマットを応答します。

複数のサービスアダプタがある場合も,次の図に示すようにService1用のサービスアダプタ,Service2用のサービスアダプタ,Service3用のサービスアダプタで,それぞれに同一の標準電文フォーマットAと,それぞれのデータ変換定義を定義すると,サービスリクエスタ側から要求するときに,要求時のサービス名(Service1など)を変更すれば,同じ要求電文で要求できます。

図2-7 複数のサービスアダプタで同一の標準電文フォーマットを定義した場合の流れ

[図データ]

標準電文フォーマットおよびサービス部品電文フォーマットについては,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。データ変換定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「6.3 データ変換定義」を参照してください。