Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド

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2.3.1 XML構文の生成および解析処理

XML署名およびXML暗号の構文(要素,属性,および要素コンテンツ)は,W3Cによって仕様として規定されています。アプリケーションを開発する場合,XML Security - Coreが提供するAPIを利用して,XML構文に従って署名文書や暗号文書を作成したり解析したりします。

XML Security - Coreは,W3Cの仕様で明示的に規定される要素ごとに,対応するクラスまたはインタフェースを提供しています。ただし,署名値(署名値要素)とダイジェスト値(ダイジェスト値要素)については,XML Security - Coreが自動的に処理します。XML Security - CoreのAPIの仕様については,次のフォルダに格納されているAPIリファレンスを参照してください。

APIリファレンスの格納場所(Windowsの場合だけ)
Application Serverのインストール先フォルダ/XMLSEC/docs/xsecapi

なお,XML構文を生成および解析する場合,アルゴリズムを使用したり,W3Cの仕様で規定されていない情報を実行時のコンテキストとしてAPIで指定したりする必要があります。XML Security - Coreがサポートするアルゴリズムについては,「2.3.2 サポートするアルゴリズム」を参照してください。コンテキストについては,「2.3.3 コンテキストの設定」を参照してください。また,XML署名に鍵を含める場合は,「2.3.4 鍵情報の設定および取得」を参照してください。