Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging

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付録F.1 HiRDBの排他資源の見積もり

HiRDBの排他資源数を見積もるには,Reliable Messagingに関する数値が必要となります。その数値とは,一つのトランザクションで発行した複数のSQL実行での排他資源の総和です。Reliable Messagingで排他資源数が最大となる場合の排他資源数を算出してpd_lck_pool_sizeオペランドに指定します。

排他資源数を見積もる計算式については,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。

Reliable Messagingの排他資源数は処理ごとのテーブルへのアクセス回数およびDBテーブルのBINARY型列数を使用して算出します。それぞれを次の表に示します。

表F-1 Reliable Messagingが使用するSQL

項番 処理 キュー種別 使用SQL※1 使用テーブル アクセス回数
1 Reliable Messaging起動 永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー SELECT キュー情報 テーブルごとに1回
FIFO情報
メッセージ情報
非永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー SELECT キュー情報
FIFO情報
受信用共用キュー SELECT キュー情報
FIFO情報
共用キュー受信用ライト管理
共用キュー受信用リード管理
送信用共用キュー SELECT キュー情報
FIFO情報
キューの種別にかかわらない場合 SELECT あて先情報 1回
2 メッセージ送信 永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー INSERT メッセージ情報 テーブルごとに1回
送信用共用キュー UPDATE メッセージ情報
共用キュー受信用ライト管理
3 メッセージ受信 永続キュー属性のローカルキュー SELECT メッセージ情報 テーブルごとに1回
UPDATE※2 メッセージ情報
受信用共用キュー SELECT メッセージ情報
UPDATE 共用キュー受信用リード管理
4 メッセージ閲覧 永続キュー属性のローカルキュー SELECT メッセージ情報 テーブルごとに1回
受信用共用キュー SELECT メッセージ情報
5 メッセージ削除 永続キュー属性のローカルキュー DELETE メッセージ情報 削除対象のメッセージの数
FIFO情報 削除対象のグループの数
UPDATE FIFO情報 2回
SELECT※3 メッセージ情報 削除対象のメッセージの数
INSERT※3 メッセージ情報 削除対象のメッセージの数
非永続キュー属性のローカルキュー DELETE FIFO情報 削除対象のグループの数
永続キュー属性の転送キュー DELETE メッセージ情報 削除対象のメッセージの数
FIFO情報 削除対象のグループの数
UPDATE FIFO情報 2回
非永続キュー属性の転送キュー DELETE FIFO情報 削除対象のグループの数

注※1
SQLの発行形態は次のとおりです。
・SELECT:LOCK TABLEなし,かつWITHOUT LOCK指定なし
・INSERT:VALUES句指定,LOCK TABLEなし,かつWITHOUT LOCK指定なし
・UPDATE:LOCK TABLEなし
・DELETE:LOCK TABLEなし

注※2
メッセージの即時削除機能を利用する場合,UPDATEの代わりにメッセージ削除のDELETEがメッセージ情報テーブルに発行されます。

注※3
デッドメッセージキューを指定している場合だけ使用します。

表F-2 DBテーブルのBINARY型列数

項番 DBテーブル種別 BINARY型列数 備考
1 システム管理情報 0
2 キュー情報 0
3 FIFO情報 2 Reliable Messagingの内部情報として利用します。データ長はキュー間転送受信で順序保証を行ったときのスキップしたメッセージ数や未受信メッセージ数に依存します。1メッセージにつき,最大20けたのjava.math.BigInteger型とjava.lang.Long型を組み合わせたデータが格納されます。
4 メッセージ情報 1 永続キュー属性のローカルキューまたは転送キューの最大メッセージ長。詳細については,「2.5.4 メッセージサイズを見積もる方法」を参照してください。
5 共用キュー受信用メッセージ情報 2 1列は,受信用共用キューの最大メッセージ長。詳細については,「2.5.4 メッセージサイズを見積もる方法」を参照してください。なお,もう1列は使用しません。
6 共用キュー受信用ライト管理 1 使用しません。
7 共用キュー受信用リード管理 2 1列は,Reliable Messagingの内部情報として256バイト固定で使用します。なお,もう1列は使用しません。
8 あて先情報 0

(凡例)
−:該当しません。

注意
  • 各テーブルのテーブル数,行数,列数およびインデックス数については,「4.3.6 管理情報テーブルの一覧」を参照してください。
  • 各テーブルを格納するRDエリアをHiRDBで決定させる場合は,テーブルごとにRDエリアを割り当てた数値としてください。
  • 次の機能は使用していません。
    表分割
    インデックス分割
    ビュー表
    LOB列定義
    ユーザ定義
    LOB属性
    上位型
    関数
    プラグイン
    ルーチン
    ページ排他