Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
別の論理サーバ,または接続先ホストで稼働するサーバから,論理SFOサーバの設定情報を読み込みます。
- 参考
- 接続先のComponent Containerをバージョンアップした場合,接続先ホストからサーバの設定情報を読み込む必要があります。
- 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
- [サーバビュー]タブ−[論理SFOサーバ]−[SFOサーバ]−[<SFOサーバ名>]をクリックします。
- [読み込み]タブをクリックします。
画面での操作手順を次に示します。
- 設定情報をどのサーバから読み込むかを指定します。
- [読み込み]ボタンをクリックします。
読み込みの確認画面が表示されます。
- [はい]ボタンをクリックします。
設定情報が読み込まれます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[読み込み]をクリックします。
(a) 別の論理サーバから設定情報を読み込む場合
別ホストに定義しているSFOサーバの設定情報を読み込んだ場合は,利用するパフォーマンストレーサに「選択してください」が設定されます。[SFOサーバの基本設定]画面で利用するパフォーマンストレーサを選択してから,設定情報の配布を実行してください。
(b) 接続先ホストから設定情報を読み込む場合
- 置換文字列の復元
Application Serverのインストール先や実サーバ名は,設定情報の読み込み時に置換文字列に変換されます。なお,置換文字列については,「7.5.2(3) 置換文字列の指定」を参照してください。
接続先ホストがWindowsの場合は,大文字と小文字を区別しないで置換文字列に変換して読み込みます。ディレクトリ名の場合,\または/のどちらかであるときは置換文字列に変換します。ただし,Application Serverのインストール先に\と/が混在しているときは,正しく変換できません。また,Windowsのショートネームの場合も正しく変換できません。そのため,これらが指定されている場合は,設定情報を読み込んだあとにGUIで適切な値に変換してください。
Application Serverのインストール先が「C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus」の場合,変換できない例と変換できる例を次に示します。
- 変換できない例
C: \Program Files/Hitachi\Cosminexus/CC/server/repository/Server1/web
C: \Program~1/Hitachi\Cosminexus/CC/server/repository/Server1/web
- 変換できる例
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC/server/repository/Server1/web
C:/Program Files/Hitachi/Cosminexus/CC/server/repository/Server1/web
また,拡張パラメタおよびシステムプロパティの定義で,実サーバ名が&{server.name}に置換されない場合があります。ほかの論理サーバに設定情報を読み込ませて使用する場合は,拡張パラメタおよびシステムプロパティの定義の実サーバ名を,&{server.name}に適宜設定し直して使用してください。
- 設定ファイル内の不正な値
接続先ホストの設定ファイル内に不正な値(数値を指定しなければならないものに,英字が指定されている場合など)があってもそのまま読み込むため,注意してください。
- パフォーマンストレーサの割り当て
パフォーマンストレーサは,usrconf.propertiesファイルのejbserver.server.prf.PRFIDキーによって,割り当てられます。ejbserver.server.prf.PRFIDキーで,パフォーマンストレーサの識別子が指定されている場合,この値を使用して,設定情報を読み込むSFOサーバと同一ホストに定義されているパフォーマンストレーサの中から,一致するパフォーマンストレーサが割り当てられます。複数一致する場合は,最初に一致したものが割り当てられます。
なお,割り当てられるパフォーマンストレーサがない場合は,[SFOサーバの基本設定]画面の「利用するパフォーマンストレーサ」は「設定しない」になります。また,この場合,[設定情報の配布]画面のステータスが空欄になります。運用管理ドメインに定義されたパフォーマンストレーサを「利用するパフォーマンストレーサ」に設定してから設定情報の配布を実行してください。
- ホスト固定の設定※
接続先ホストから設定情報を読み込んだ場合,次に示す規則に従って各ホスト固定の項目が設定されます。
- [サービスの設定]画面の「ネーミングサービスの設定」の「ホストの固定」
usrconf.propertiesファイルのvbroker.se.iiop_tp.hostキーが定義されている場合,vbroker.se.iiop_tp.hostキーの指定値と該当するSFOサーバを定義したホストのホスト名を比較し,一致した場合は「する」,一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
usrconf.propertiesファイルのvbroker.se.iiop_tp.hostキーが定義されていない場合,「しない」が設定されます。
- [コンテナの設定]画面の「管理用サーバ」の「ホストの固定」
usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.http.bind_hostキーが定義されている場合,webserver.connector.http.bind_hostキーの指定値と該当するSFOサーバを定義したホストのホスト名を比較し,一致した場合は「する」,一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.http.bind_hostキーが定義されていない場合,「しない」が設定されます。
- [コンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「ホストの固定」
usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.bind_hostキーが定義されている場合,webserver.connector.ajp13.bind_hostキーの指定値と該当するSFOサーバを定義したホストのホスト名を比較し,一致した場合は「する」,一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.bind_hostキーが定義されていない場合,「しない」が設定されます。
- [稼働情報監視で使用する通信の設定]画面(SFOサーバ)の「ホストの固定」
usrconf.propertiesファイルのejbserver.rmi.naming.hostキーが定義されている場合,ejbserver.rmi.naming.hostキーの指定値が「localhost」などのループバックアドレスの場合,「ループバックアドレス」が設定されます。ejbserver.rmi.naming.hostキーの指定値と該当するSFOサーバを定義したホストのホスト名を比較し,一致した場合は「する」,一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
usrconf.propertiesファイルのejbserver.rmi.naming.hostキーが定義されていない場合,「しない」が設定されます。
- [コンテナの設定]画面の「運用監視エージェント」の「ホストの固定」
運用管理エージェントのホスト名と,次に示すmngagent.<実サーバ名>.propertiesファイルキーの値を比較し,キーのどちらかの値と一致した場合は「する」,どちらとも一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
・mngagent.connector.hostキー
・vbroker.se.iiop_tp.hostキー
どちらのキーも定義されていない場合は,「しない」が設定されます。
- [コンテナの設定]画面の「Managementイベント発行機能の設定」の「ローカルアドレスの固定」
mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.sender.bind.hostキーが定義されている場合,manager.mevent.sender.bind.hostキーの指定値と該当する運用管理エージェントのホスト名を比較し,一致した場合は「する」,一致しなかった場合は「しない」が設定されます。
mevent.<実サーバ名>.propertiesファイルのmanager.mevent.sender.bind.hostキーが定義されていない場合,「しない」が設定されます。
- 注※
- 該当するSFOサーバが定義されているホストのホスト名が,ループバックアドレス,またはループバックアドレスを表すホスト名の場合,各ホスト固定の設定は,デフォルト値の「しない」に設定されます。
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