Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド

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10.8.3 サービスの設定

[サービスの設定]画面を次の図に示します。

図10-14 [サービスの設定]画面(1/2)

[図データ]

図10-15 [サービスの設定]画面(2/2)

[図データ]

<この項の構成>
(1) 機能概要
(2) 表示手順
(3) 操作手順
(4) 画面詳細

(1) 機能概要

各種サービスの情報を設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
  2. [サーバビュー]タブ−[論理SFOサーバ]−[SFOサーバ]−[<SFOサーバ名>]をクリックします。
  3. [サービス]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. ポート番号やリソース枯渇監視をするかどうかなどを指定します。
  2. [適用]ボタンをクリックします。
    指定した情報が反映されます。
    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

ネーミングサービスの設定
ポート番号
SFOサーバが使用するネーミングサービスのポート番号(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキー)を1〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「900」です。
ホストの固定
ネーミングサービスを配置したマシンに複数のIPアドレスが割り当てられている場合に,ネーミングサービスを特定のIPアドレスに割り当てるかどうか(usrconf.propertiesファイルのvbroker.se.iiop_tp.hostキー)を指定します。デフォルトは,「しない」です。
  • する
    「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホストのネットワーク参照ができるホスト名,またはIPアドレスに対してだけ接続を受け付けます。
  • しない
    すべてのローカルアドレスに対する接続を受け付けます。

リソース枯渇監視の設定
リソース枯渇監視
すべてのリソース枯渇監視を有効にするかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • する
    リソース枯渇監視をします。
  • しない
    リソース枯渇監視をしません。
    「しない」を指定した場合,監視対象の各リソースの設定が有効でもリソース枯渇監視は無効になります。
メモリ
  • アラート出力
    メモリの使用状況を監視して,しきい値を超えた場合にメッセージを出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.memory.enabledキー)を指定します。
    メモリを監視対象にする場合は,[起動パラメタの設定]画面でJavaVMの起動パラメタを設定します。JavaVMの起動パラメタには,「-XX:MetaspaceSize(デフォルト値:128m)」と「-XX:MaxMetaspaceSize(デフォルト値:128m)」を同値で設定することをお勧めします。異なる値を設定した場合,Metaspace領域の領域拡張でもアラートが出力されることがあります。
    デフォルトは「する」です。
  • しきい値
    アラート出力を「する」に指定した場合に,使用状態を監視するしきい値(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.memory.thresholdキー)を1〜100の整数で指定します。単位は「%」です。デフォルトは「80%」です。
  • ファイル出力
    監視結果をファイルに出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.memory.writefile.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • 監視間隔
    監視する間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.memory.intervalキー)を1〜2147483647の整数で指定します。単位は「秒」です。デフォルトは「60秒」です。
ファイルディスクリプタ数
SFOサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ,設定が有効になります。
  • アラート出力
    ファイルディスクリプタの使用状況を監視して,しきい値を超えた場合にメッセージを出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.fileDescriptor.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • しきい値
    アラート出力を「する」に指定した場合に,使用状態を監視するしきい値(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.fileDescriptor.thresholdキー)を1〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは「2147483647」です。
  • ファイル出力
    監視結果をファイルに出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.fileDescriptor.writefile.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • 監視間隔
    監視する間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.fileDescriptor.intervalキー)を1〜2147483647の整数で指定します。単位は秒です。デフォルトは「60秒」です。
スレッド数
  • アラート出力
    スレッドの使用状況を監視して,しきい値を超えた場合にメッセージを出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.thread.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • しきい値
    アラート出力を「する」に指定した場合に,使用状態を監視するしきい値(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.thread.thresholdキー)を1〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは「2147483647」です。
  • ファイル出力
    監視結果をファイルに出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.thread.writefile.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • 監視間隔
    監視する間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.thread.intervalキー)を1〜2147483647の整数で指定します。単位は秒です。デフォルトは「60秒」です。
スレッドダンプファイル数
  • アラート出力
    スレッドダンプファイルのファイル数を監視して,しきい値を超えた場合にメッセージを出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.threaddump.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • 上限値
    J2EEサーバが障害を検知して自発的にスレッドダンプを出力する場合に,スレッドダンプファイルの個数の上限(usrconf.propertiesファイルのejbserver.server.threaddump.filenumキー)を1〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは「256」です。
  • しきい値
    アラート出力を「する」に指定した場合に,使用状態を監視するしきい値(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.threaddump.thresholdキー)を1〜100の整数で指定します。単位は「%」です。デフォルトは「80%」です。
  • ファイル出力
    監視結果をファイルに出力するかどうか(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.threaddump.writefile.enabledキー)を指定します。デフォルトは「する」です。
  • 監視間隔
    監視する間隔(usrconf.propertiesファイルのejbserver.watch.threaddump.intervalキー)を1〜2147483647の整数で指定します。単位は秒です。デフォルトは「30秒」です。

ログの設定
出力ログの種類
ログファイルに出力するメッセージのレベル(usrconf.propertiesファイルのejbserver.logger.enabled.*キー)を指定します。通常はデフォルト(通常運用)のまま利用してください。
  • 通常運用
    「Error」レベルの情報が出力されます。
  • 通常運用(verbose)
    「Error」および「Warning」レベルの情報が出力されます。
  • テスト時
    「Error」,「Warning」および「Information」レベルの情報が出力されます。
  • 障害調査
    「Error」,「Warning」,「Information」および「Debug」レベルの情報が出力されます。
「通常運用(verbose)」,「テスト時」,「障害調査」の順に出力されるメッセージが増えるため,ログファイルのサイズも大きくする必要があります。
ログの種類
次の種類があります。このログの種類ごとにファイルサイズやファイル面数などを指定します。
なお,ファイルディスクリプタ数監視ログは,J2EEサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合だけ設定が有効になります。
  • メッセージログ
  • 保守ログ
  • 例外ログ
  • コンソールログ
  • EJBコンテナ保守ログ
  • メモリ監視ログ
  • ファイルディスクリプタ数監視ログ
  • スレッド数監視ログ
  • スレッドダンプファイル数監視ログ
ファイルサイズ
出力するログファイル一つ当たりのサイズ(ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesizeキー)を指定します。4キロバイト,64キロバイト,256キロバイト,512キロバイト,1メガバイト,2メガバイト,4メガバイト,16メガバイト,64メガバイトのうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「1メガバイト」(保守ログの場合は16メガバイト)です。
ログの種類とチャネル名は次のように対応しています。
  • メッセージログ:MessageLogFile
  • 保守ログ:MaintenanceLogFile
  • 例外ログ:ExceptionLogFile
  • コンソールログ:ConsoleLogFile
  • EJBコンテナ保守ログ:EJBContainerLogFile
  • メモリ監視ログ:MemoryWatchLogFile
  • ファイルディスクリプタ数監視ログ:FileDescriptorWatchLogFile
  • スレッド数監視ログ:ThreadWatchLogFile
  • スレッドダンプファイル数監視ログ:ThreaddumpWatchLogFile
ファイル面数
出力するログファイルの面数(usrconf.propertiesファイルのejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenumキー)を指定します。1面,2面,4面,8面,16面のうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「2面」(保守ログの場合は4面)です。
なお,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のチャネル名や出力されるファイル名については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
システムログ出力の有無
システムログを出力するかどうか(usrconf.cfgファイルのejbserver.logger.systemlog.enabledキー)を指定します。デフォルトは,「出力する」です。
  • 出力する
    システムログを出力します。
  • 出力しない
    システムログを出力しません。
システムログは,Windowsの場合はイベントログ,UNIXの場合はsyslogを意味します。

[適用]ボタン
指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン
指定した情報をリセットします。