ここでは,運用管理ポータルを利用して構築したシステムを削除する場合の流れについて説明します。
システムを削除するには,mngunsetupコマンドを使用します。mngunsetupコマンドを実行すると,構築したシステム環境(論理サーバやホスト),ならびに運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント)を削除できます。mngunsetupコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngunsetup(Management Serverの構築環境の削除)」を参照してください。
- 注意
- ホスト単位モデルの場合はアプリケーションサーバのホスト,運用管理サーバモデルの場合は,運用管理サーバ(Management Serverが動作するホスト)およびアプリケーションサーバのホストで実行してください。
手順を次に示します。
- 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバのアプリケーション管理」をクリックします。
- リソースを停止します。
リソースの停止方法については,「6.1.4(1) リソースの停止」を参照してください。
- 次のプロセスが起動している場合,このプロセスを停止します。
- Management Serverを使用しないで起動されたCTMのプロセス
- UNIXの場合,運用管理エージェントおよびManagement Serverで自動再起動を設定しているときはmngautorunコマンドを実行し,自動再起動の設定を解除してからOSを再起動します。
- mngunsetupコマンドを実行し,表示されたメッセージを確認して「y」を入力します。
アンセットアップを実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
「y」を入力すると,次の処理が実行されます。
- 運用管理エージェントの停止,およびManagement Serverの停止と削除
- 運用管理エージェントおよびManagement Serverの自動起動および自動再起動の解除
- 論理サーバの停止
論理パフォーマンストレーサ,論理スマートエージェント,論理CTMドメインマネジャ,論理CTM(同時に起動されるネーミングサービスも含む),論理J2EEサーバ(バッチサーバ),および論理ユーザサーバ※を停止します。停止監視時間を経過しても停止しない論理サーバは,Management Serverが強制停止します。なお,各論理サーバの停止監視時間(運用管理ポータルの[起動/停止の設定]画面の[停止監視時間])は,論理サーバを起動したときに設定されている値が有効になります。
注※ 論理ユーザサーバは監視対象プロセスを停止します。停止用コマンドが指定されている場合は,停止用コマンドでプロセスを停止し,指定されていない場合は,起動種別が直接起動のときは起動用コマンドのプロセス,間接起動のときは論理ユーザサーバに定義されたプロセスID取得用コマンドで取得されるプロセスを停止します。
- 論理サーバの強制停止
論理パフォーマンストレーサ,論理スマートエージェント,論理CTMドメインマネジャ,論理CTM(同時に起動されるネーミングサービスも含む),論理J2EEサーバ(バッチサーバ),および論理ユーザサーバ※を強制停止します。強制停止監視時間を経過しても停止しない論理サーバは,Management Serverがそのプロセスを強制停止します。なお,各論理サーバの強制停止監視時間(運用管理ポータルの[起動/停止の設定]画面の[強制停止監視時間])は,論理サーバを起動したときに設定されている値が有効になります。
注※ 論理ユーザサーバは監視対象プロセスを強制停止します。強制停止用コマンドが指定されている場合は,強制停止用コマンドでプロセスを停止し,指定されていない場合は,起動種別が直接起動のときは起動用コマンドのプロセス,間接起動のときは論理ユーザサーバに定義されたプロセスID取得用コマンドで取得されるプロセスを停止します。
- 論理J2EEサーバ(バッチサーバ)の環境(実サーバ)削除,論理CTMドメインマネジャの情報削除
- Management Serverが管理している情報(論理サーバの構成情報や設定情報,および管理ユーザアカウントの情報)の初期化
- Component Container管理者の設定解除(UNIXの場合)
設定が解除され,スーパーユーザのユーザ(オーナー)/グループが設定されます。設定値をOSごとに示します。
AIXの場合:root/system
HP-UX,Soralisの場合:root/sys
Linuxの場合:root/root
- UNIXの場合,必要に応じて,mngenvsetupコマンドを実行し,Management Server管理グループの設定を解除します。
- 注意
- アンセットアップに成功しても,システム環境によってはApplication Serverで起動されたプロセスが残ることがあります。この場合,Application Serverのアンインストールに失敗することがあります。アンセットアップ後にアンインストールを実施して失敗したときは,エラーの対処を実施したあと,再度アンインストールを実施してください。エラーの対処方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録J インストールおよびアンインストールするときの注意事項」を参照してください。
- 参考
- mngunsetupコマンドを実行すると,運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント)もアンセットアップされます。構築したシステム環境(論理サーバやホスト)だけを削除したい場合は,リソースを停止したあと,次の手順を実施してください。
- [運用管理ポータル]画面で「論理サーバの起動/停止」をクリックします。
- 論理サーバを停止します。
論理サーバの停止方法については,「6.1.4(2) 論理サーバの停止」を参照してください。論理サーバは起動したときと逆の順序で停止させてください。
- [運用管理ポータル]画面で「運用管理ドメインの構成定義」をクリックします。
- 論理サーバを削除します。
それぞれの論理サーバの削除画面で論理サーバを削除します。J2EEサーバがクラスタ構成の場合は,クラスタの構成要素として,J2EEサーバを削除してから,J2EEサーバクラスタを削除します。各論理サーバで操作する画面については,「5.2.1(2) 操作する画面」を参照してください。
- ホストを削除します。
[ホストの削除]画面でホストを削除します。
- 運用管理ポータルからログアウトします。
- バッチサーバをアンセットアップします。
論理サーバの削除画面では,サーバの環境はアンセットアップされません。cjsetupコマンドを使用して,バッチサーバをアンセットアップします。cjsetupコマンドには,バッチサーバの論理サーバ名または実サーバ名※を指定します。cjsetupコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjsetup(バッチサーバのセットアップとアンセットアップ)」を参照してください。
- 注※
- 論理サーバのセットアップ時に,[セットアップ]画面でバッチサーバの実サーバ名を指定している場合には,実サーバ名を指定してください。
- 実サーバ名を指定していないバッチサーバ(論理サーバ名:BatchServer1)をアンセットアップする場合の例を次に示します。
- Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d BatchServer1
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- UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -d BatchServer1
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