Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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7.3.7 テストモードによるJ2EEアプリケーションの実行手順

テストモードによるJ2EEアプリケーションの実行は,アーカイブ形式,展開ディレクトリ形式のどちらのアプリケーションでも実行できます。

テストモードでJ2EEアプリケーションを実行することで,J2EEアプリケーションを本番環境で問題なく実行できるかを確認します。

次の二つの場合について説明します。

<この項の構成>
(1) 新規作成したJ2EEアプリケーションをテストモードで実行する
(2) J2EEアプリケーションを入れ替える場合にテストモードを使用する

(1) 新規作成したJ2EEアプリケーションをテストモードで実行する

新規作成したJ2EEアプリケーションをテストモードで実行します。また,本番環境で問題なく実行できることを確認してから通常モードに切り替えます。

  1. J2EEアプリケーションをテストモードでインポートします。
    J2EEアプリケーションをテストモードでインポートするには,-testオプションを指定したcjimportappコマンドを実行します。
  2. J2EEアプリケーションをテストモードで開始します。
    J2EEアプリケーションをテストモードで開始するには,-testオプションを指定したcjstartappコマンドを実行します。
  3. テストを実施します。
    実際にJ2EEアプリケーションを操作してテストします。問題がないことを確認したら次の手順に進みます。
    テスト結果に問題があった場合は,J2EEアプリケーションを修正して,手順1.からもう一度実行してください。なお,同じ名称のJ2EEアプリケーションは同じモードで登録できません。このため,テストが失敗したテストモードのJ2EEアプリケーションは削除してください。テストモードのJ2EEアプリケーションを削除するには,-testオプションを指定したcjdeleteappコマンドを実行します。
  4. テストモードで実行しているJ2EEアプリケーションを停止します。
    テストモードで実行中のJ2EEアプリケーションを停止するには,-testオプションを指定したcjstopappコマンドを実行します。
  5. 次に示すコマンドを実行して,J2EEアプリケーションのモードを,テストモードから通常モードへ切り替えます。
    実行形式
     
    cjchmodapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -test -name <アプリケーション名> -mode normal
     
    実行例
    cjchmodapp MyServer -test -name App1 -mode normal
     
    cjchmodappコマンドの詳細については,「7.3.8 アプリケーションのモードの切り替えで使用するコマンド(cjchmodapp(アプリケーションのモード切り替え))」を参照してください。
  6. テストモードから通常モードへ切り替えたJ2EEアプリケーションを開始します。

(2) J2EEアプリケーションを入れ替える場合にテストモードを使用する

J2EEアプリケーションを入れ替える前に,入れ替えるJ2EEアプリケーションをテストモードで実行します。また,本番環境で問題なく実行できることを確認してから,既存のJ2EEアプリケーションと入れ替えます。

注意
J2EEサーバ内で同じアプリケーションディレクトリを持つ複数のJ2EEアプリケーションは共存できません。展開ディレクトリ形式のアプリケーションの場合はテストモードのアプリケーションと通常モードのアプリケーションでアプリケーションディレクトリを分けてください。
  1. J2EEアプリケーションをテストモードでインポートします。
    J2EEアプリケーションをテストモードでインポートするには,-testオプションを指定したcjimportappコマンドを実行します。
  2. J2EEアプリケーションをテストモードで開始します。
    J2EEアプリケーションをテストモードで開始するには,-testオプションを指定したcjstartappコマンドを実行します。
  3. テストを実施します。
    実際にアプリケーションを操作してテストします。問題がないことを確認したら次の手順に進みます。
    テスト結果に問題があった場合は,J2EEアプリケーションを修正して,手順1.からもう一度実行してください。なお,同じ名称のJ2EEアプリケーションは同じモードで登録できません。このため,テストが失敗したテストモードのJ2EEアプリケーションは削除してください。テストモードのJ2EEアプリケーションの削除は,-testオプションを指定したcjdeleteappコマンドを実行します。
  4. テストモードで実行しているJ2EEアプリケーションを停止します。
    テストモードで実行中のJ2EEアプリケーションを停止するには,-testオプションを指定したcjstopappコマンドを実行します。
  5. 通常モードで実行しているJ2EEアプリケーションを停止します。
  6. 通常モードで実行していたJ2EEアプリケーションの名称を変更します。
    この操作は,インポートしたファイルの世代を管理したい場合などに,必要に応じて実行してください。例えば,「App1」というJ2EEアプリケーションの場合,「App1_bak」などに変更します。
    マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「10.6 J2EEアプリケーション名の変更」を参照してください。
  7. 次に示すコマンドを実行して,テストモードで実行していたJ2EEアプリケーションのモードを,テストモードから通常モードへ切り替えます。
    実行形式
     
    cjchmodapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -test -name <アプリケーション名> -mode normal
     
    実行例
    cjchmodapp MyServer -test -name App1 -mode normal
     
  8. テストモードから通常モードへ切り替えたJ2EEアプリケーションを開始します。