Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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6.9 メモリセッションフェイルオーバ機能で実施される処理

この節では,メモリセッションフェイルオーバ機能で実施される処理について説明します。

参考
この節の6.9.1から6.9.6までの説明は,グローバルセッションの制御方法として,HTTP Cookieを使用した場合の処理について説明しています。
それぞれの処理でのグローバルセッションの制御処理については,URL書き換えを使用した場合も同様です。ただし,グローバルセッションの制御にURL書き換えを使用する場合,HTTP Cookieを使用する場合と比べて,次の処理が異なります。
  • グローバルセッションの制御に使用するグローバルセッションIDは,URLのパスパラメタから取得されます。
  • グローバルセッションの制御にHTTP Cookieを使用しないため,グローバルセッションを削除した場合,およびグローバルセッションが無効な場合に,グローバルセッションのHTTP Cookie情報の削除処理が実行されません。
  • HTTPセッションのURL書き換え処理が実行されるときに,HTTPセッションのセッションIDに加えて,グローバルセッションIDが付加されます。なお,HTTPセッションのURL書き換え処理は,WebアプリケーションでのURLエンコード用のServlet APIの呼び出しを実行した場合に実行されます。
これらの相違点を含めた処理の流れについては,「6.9.7 URL書き換えを使用する場合の処理の違い」を参照してください。
<この節の構成>
6.9.1 メモリセッションフェイルオーバ機能で処理が実施されるタイミング
6.9.2 J2EEサーバ起動時の処理
6.9.3 J2EEアプリケーション開始時の処理
6.9.4 リクエスト実行時の処理
6.9.5 HttpSessionオブジェクトの有効期限が切れた場合の処理
6.9.6 無効なグローバルセッションIDが送られた場合の処理
6.9.7 URL書き換えを使用する場合の処理の違い