Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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6.9.7 URL書き換えを使用する場合の処理の違い

ここでは,URL書き換えを使用する場合の処理と,HTTP Cookieを使用する場合の処理との違いについて説明します。

グローバルセッションの制御方法としてURL書き換えを使用している場合,HTTP Cookieを使用して制御している場合の処理に加えて,URL書き換えのための処理として,次の処理が追加されます。

また,グローバルセッションを削除した場合,およびグローバルセッションが無効な場合に,グローバルセッションのHTTP Cookie情報の削除処理は実行されません。

URL書き換えする場合に追加される処理について,次の図に示します。

図6-29 URL書き換えする場合に追加される処理

[図データ]

各ポイントでの処理内容について説明します。説明の番号は図中の番号と対応しています。なお,1.,3.,4.の処理が,URL書き換えの場合だけに実行される処理です。

  1. J2EEサーバによって,Webクライアントから送信されたリクエストURLのパスパラメタが解析されます。
  2. セッションフェイルオーバ用フィルタによって,SFOサーバ上のグローバルセッション情報がロックされます。
    なお,この処理は,グローバルセッションの制御方法に関係なく実行されます。
  3. J2EEアプリケーション内のWebアプリケーションで,URL書き換えのためのエンコードを実行するServlet APIが呼び出されます。
    この処理は,URL書き換えの場合だけ実行されます。
  4. J2EEサーバによって,グローバルセッションIDがURLにエンコードされます。なお,エンコードはHTTPセッションのセッションIDとともに実行されます。
  5. セッションフェイルオーバ用フィルタによって,SFOサーバ上のグローバルセッション情報が更新され,グローバルセッション情報のロックが解除されます。
    なお,この処理は,グローバルセッションの制御方法に関係なく実行されます。