Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
アプリケーションサーバの移行の概要について説明します。
旧バージョンからアプリケーションサーバ 09-70へ移行するためには,アップグレードインストールを行います。アップグレードインストールとは,インストール先のマシンに旧バージョンのアプリケーションサーバがインストール済みの場合のインストールです。
なお,アップグレードインストールの場合は,<製品のインストールディレクトリ>を旧バージョンのインストールディレクトリから変更できません。旧バージョンがインストールされているディレクトリに上書きインストールされます。
アプリケーションサーバを旧バージョンから09-70に移行する場合,旧バージョンで使用されていた,アプリケーションサーバのインストールディレクトリ以下に配置される定義情報,DD情報,構成情報などのユーザ資産は,移行コマンドなどで必要に応じて自動変換され,09-70で引き続き使用されます(一部,手動での定義修正が必要な場合もあります)。
なお,移行コマンドを実行すると,移行元バージョンから移行先バージョン間のすべてのバージョンごとに移行処理が実施されます。例えば,08-00から09-70へ移行する場合,08-00から08-50への移行,08-50から08-53への移行,08-53から08-70への移行,08-70から09-00への移行,09-00から09-50への移行,09-50から09-70への移行という処理が実施されます。
Component Containerで引き継がれる定義情報,DD情報,構成情報などを次の表に示します。他構成ソフトウェアについては,それぞれのドキュメントを参照してください。
表3-45 Component Containerで移行時に引き継がれる情報(サーブレットエンジンモードの場合)
機能 | 引き継がれる情報 | ファイル名称,または配置場所 |
---|---|---|
Webコンテナサーバ | オプション定義ファイル | usrconf.cfg |
ユーザプロパティファイル | usrconf.properties | |
Webアプリケーションプロパティファイル | hitachi_web.properties | |
ユーザ認証情報定義ファイル | web-users.xml | |
Security Manager定義ファイル | web.policy | |
作業ディレクトリ
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Webサーバ連携 | HTTP Server用リダイレクタ動作定義ファイル | mod_jk.conf |
Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル(Windowsだけのファイル) | isapi_redirect.conf | |
Microsoft IIS用マッピング定義ファイル(Windowsだけのファイル) | uriworkermap.properties | |
ワーカ定義ファイル | workers.properties | |
統合ユーザ管理 | JAASのコンフィグレーションファイル | jaas.conf |
統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル | ua.conf | |
カスタムログインモジュール格納用ディレクトリ |
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