Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.8.5 トラブルシューティング

ここでは,サーブレットエンジンモードでシステムを運用している場合に発生したトラブルに対処する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 対処の手順(サーブレットエンジンモードの場合)
(2) 取得が必要な資料の種類
(3) 資料の取得

(1) 対処の手順(サーブレットエンジンモードの場合)

ここでは,アプリケーションサーバのシステムの運用中に,トラブルが発生した場合の対処の手順について説明します。

なお,トラブル発生時に取得する情報のうち,次に示す情報を取得するためには,運用開始前の準備が必要です。

これらの情報については,必要に応じてシステム構築時に取得準備をしてください。詳細については,「3.7.5 トラブルシューティングの資料取得の設定」を参照してください。

システムの運用中にトラブルが発生した場合,次の図に示す手順で対処します。

図3-7 トラブル発生時の対処の流れ

[図データ]

  1. 資料取得
    トラブルシューティングに必要な資料をすべて取得します。
    取得が必要な資料については,「(2) 取得が必要な資料の種類」を参照してください。なお,メモリダンプは,Webコンテナサーバを再起動する場合にだけ必要な資料です。
    また,資料の取得方法については,「(3) 資料の取得」を参照してください。
  2. トラブル原因の判別(一次判別)
    トラブルの原因を判別します。判別には,取得した資料を使用します。資料の調査方法については,「3.8.6 資料の調査」を参照してください。
  3. トラブルへの対処と回復
    トラブルに対処して,回復します。
    なお,トラブルの種類ごとの対処方法については,「3.8.7 トラブルへの対処と回復」を参照してください。
  4. トラブル原因の解析(二次解析)
    必要に応じてトラブル原因をさらに分析します。なお,この解析作業は保守員が実施します。

(2) 取得が必要な資料の種類

ここでは,トラブル発生時に取得が必要な資料の種類を示します。

トラブル発生時に取得が必要な資料の種類については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.4 取得が必要な資料の種類」を参照してください。

ただし,サーブレットエンジンモードの場合,snapshotログの取得方法と,デフォルトの設定でsnapshotログとして取得できる情報の種類が異なります。

また,資料を個別で取得するとき,次の資料の取得内容または取得方法が,運用管理ポータルを使用して構築したシステムの場合と異なります。

(3) 資料の取得

ここでは,トラブル発生時の資料の取得方法について説明します。

トラブルシュートに必要な資料は,次のどちらかの方法で取得できます。

snapshotログはsnapshotlogコマンドを実行して収集します。snapshotlogコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「snapshotlog(snapshotログの収集)」を参照してください。

それぞれの情報を個別に収集する場合,次の資料を取得します。

それぞれの情報の取得方法については「3.8.9 資料の取得方法」を参照してください。