Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編
ここでは,次のようなトラブルが発生した場合に実施する,トラブルの内容に応じた対処方法および回復方法について説明します。
システムの運用中に構成ソフトウェアが異常終了して再起動を実行する場合,異常終了した構成ソフトウェアの起動順序に依存関係があるときは,前提となる構成ソフトウェアが起動していることを確認してから再起動する必要があります。前提となる構成ソフトウェアは,システムの運用形態によって異なります。以降で,構成ソフトウェアの起動順序の依存関係,および構成ソフトウェアの再起動方法について説明します。
アプリケーションサーバで構築したシステムを構成する構成ソフトウェアの起動順序の依存関係について説明します。
サーブレットエンジンモードの場合のプロセスの依存関係を次に示します。
表3-39 サーブレットエンジンモードの場合のプロセスの依存関係
プロセスの種類 | 前提プロセス |
---|---|
PRFデーモン | − |
Webコンテナサーバ | PRFデーモン |
Webサーバ | − |
(凡例)−:前提プロセスがない
システムでプロセスが異常終了した場合のプロセスの再起動方法について説明します。
サーブレットエンジンモードの場合のプロセスの再起動(回復)の手順は次のとおりです。
表3-40 サーブレットエンジンモードの場合の再起動の手順
異常プロセス | 開始コマンド | 再起動(回復)手順 |
---|---|---|
データベースサーバ | − | DBサーバを再起動してください。 |
PRFデーモン | cprfstart | パフォーマンストレーサを再起動してください。 |
Webコンテナサーバ | cjstartweb | Webコンテナサーバを再起動してください。 |
Webサーバ | − | Webサーバを再起動してください。 |
データベースとの接続中に,アプリケーションサーバの構成ソフトウェアであるDABroker Libraryでトラブルが発生した場合,DABroker Libraryによってデータベースとの接続は切り離されます。また,DABroker Libraryを強制終了した場合も同様です。
これらのトラブルへの対処方法は,J2EEサーバモードの場合と同様です。対処方法については,「4.6.7 データベースと接続中にトラブルが発生した場合」を参照してください。
JavaVMでは,次のようなトラブルが発生する場合があります。
これらのトラブルへの対処方法は,J2EEサーバモードの場合と同様です。対処方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.5.7 JavaVMが異常終了した場合」を参照してください。
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