Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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3.4 サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能

Webコンテナは,J2EEサーバモードおよびサーブレットエンジンモードで使用されますが,動作モードによって使用できる機能および機能の内容が異なります。この章では,サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能について説明します。

Webコンテナでは,Webアプリケーションの実行機能を提供するコンテナの機能と,Webサーバと連携するためのリダイレクタの機能を提供しています。

サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナおよびWebサーバ連携関連の機能を次の表に示します。

表3-15 サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナおよびWebサーバ連携関連の機能

WebコンテナおよびWebサーバ連携関連の機能 参照先マニュアル 参照個所
Webアプリケーションの実行機能 このマニュアル 3.4.1
JSPの事前コンパイルとコンパイル結果の保持 JSP事前コンパイルを使用しない場合のJSPコンパイル結果 このマニュアル 3.4.3
セッション管理機能 セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加※1 基本・開発編(Webコンテナ) 2.7
アプリケーションのイベントリスナ※2 このマニュアル 3.4.4
基本・開発編(Webコンテナ) 2.8
リクエストおよびレスポンスのフィルタリング※2 このマニュアル 3.4.5
基本・開発編(Webコンテナ) 2.9
HTTPレスポンス圧縮機能 基本・開発編(Webコンテナ) 2.10
EJBコンテナとの連携※2 このマニュアル 3.4.7
基本・開発編(Webコンテナ) 2.11
データベースとの接続 このマニュアル 3.4.8
Webコンテナによるスレッドの作成 このマニュアル 3.4.9
ユーザスレッドで使用できるアプリケーションサーバの機能※1 このマニュアル 3.4.11
同時実行スレッド数の制御※2 Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御 このマニュアル 3.4.10
基本・開発編(Webコンテナ) 2.16
エラーページのカスタマイズ※1※3 基本・開発編(Webコンテナ) 2.20
静的コンテンツのキャッシュ※2 このマニュアル 3.4.13
基本・開発編(Webコンテナ) 2.21
簡易Webサーバ機能 簡易WebサーバでのIPアドレス指定(バインド先アドレス設定機能)※1 このマニュアル 5.2.1
簡易Webサーバへのアクセスの制御 3.4.14
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け※1 基本・開発編(Webコンテナ) 4.2
通信タイムアウト(Webサーバ連携)※1 4.6
IPアドレスの指定(Webサーバ連携)※1 4.7
エラーページのカスタマイズ(Webサーバ連携)※1※3 4.8
ドメイン名指定でのトップページの表示※2 このマニュアル 3.4.12
基本・開発編(Webコンテナ) 4.9
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知※1 基本・開発編(Webコンテナ) 4.10
SSL使用による認証情報とデータの暗号化※2 セキュリティ管理機能編 7.2
ロールに基づくWebコンテナのユーザ認証※2 このマニュアル 3.4.6
SecurityManagerによるWebコンテナの実行時の保護※2
Webアプリケーションの更新検知とリロード 3.4.2

(凡例)
基本・開発編(Webコンテナ):マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」を示す
セキュリティ管理機能編:マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」を示す

注※1
使用できる機能および使用方法は,J2EEサーバモードとの差異はありません。サーブレットエンジンモードの場合,J2EEサーバをWebコンテナサーバに置き換えてください。

注※2
これらの機能の概要については,動作モードの違いによる差異はありませんが,サーブレットエンジンモードの場合,使用方法や使用できる機能に差異があります。サーブレットエンジンモードの場合の差異については,次項以降を,機能の概要については,参照先に示したマニュアルを参照してください。

注※3
Webサーバとして,HTTP Serverを使用する場合だけ使用できる機能です。Microsoft IISを使用する場合,この機能は使用できません。

アプリケーションサーバで提供するWebコンテナWebコンテナおよびWebサーバ連携関連の機能には,J2EEで規定された機能にアプリケーションサーバ独自の機能を拡張したものと,アプリケーションサーバ独自の機能として提供しているものがあります。アプリケーションサーバ独自の機能かどうかについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「1.2 システムの目的と機能の対応」を参照してください。

以降の節で,サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナおよびWebサーバ連携関連の機能の詳細について説明します。

参考
アプリケーション開発時に,アプリケーションサーバが提供するcjjsp2javaコマンドを使用することで,JSPファイルからJavaソースファイルを生成し,JSPに記述ミスがないかを確認できます。
<この節の構成>
3.4.1 Webアプリケーションの実行
3.4.2 Webアプリケーションの更新検知とリロード
3.4.3 JSPファイルのコンパイル結果の保持
3.4.4 アプリケーションのイベントリスナ
3.4.5 リクエストおよびレスポンスのフィルタリング
3.4.6 Webコンテナのセキュリティ管理
3.4.7 EJBコンテナとの連携
3.4.8 データベースとの接続
3.4.9 Webコンテナによるスレッドの作成
3.4.10 同時実行スレッド数の制御
3.4.11 ユーザスレッドで使用できるアプリケーションサーバの機能
3.4.12 ドメイン名指定でのトップページの表示
3.4.13 静的コンテンツのキャッシュ
3.4.14 簡易Webサーバ機能