Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編

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2.12.2 データソースの稼働情報監視

ここでは,J2EEリソースのデータソース(SimpleJTAまたはFullJTA)の,稼働情報の監視方法および監視情報について説明します。稼働情報監視は,運用で必要と判断される場合に操作します。

データソースの稼働情報監視は,[論理サーバの運用監視]画面のデータソースノードで操作できます。[論理サーバの運用監視]画面のサーバビューでのデータソースノードの位置づけを次に示します。

 
 論理サーバの運用監視
 │
 └─<運用管理ドメイン名>
   │
   :
   │
   ├─論理J2EEサーバ
   │ ├─J2EEサーバ
   │ │ └─<J2EEサーバ名>
   │ │   │
   │ │   :
   │ │   │
   │ │   ├─リソース
   │ │   │ ├─<データソース名>
   │ │   │ └─<リソースアダプタ名>
   │ │   :
   │ │
   │ └─J2EEサーバクラスタ
   │   └─<J2EEサーバクラスタ名>
   │     └─<J2EEサーバ名>
   │       └─以下,上記の<J2EEサーバ名>の構成と同じです。
   :
 
参考
ここでは,データソースノードについて説明しています。データソースノード以外の「論理サーバの運用監視」のサーバビューのノードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「13.1.2 「論理サーバの運用監視」のサーバビューの構成」を参照してください。

サーバビューに表示されるデータソースノードでは,選択したJ2EEサーバのJ2EEリソースのデータソース(SimpleJTAまたはFullJTA)を対象にした稼働情報の監視ができます。それぞれのデータソースで監視できる情報には次の種類があります。

データソース(SimpleJTAまたはFullJTA)で監視できる項目を一覧で示します。

表2-37 データソース(SimpleJTAまたはFullJTA)で監視できる項目

監視の対象 監視できる項目
リソース データソース(SimpleJTA) 基本情報
  • リソース名
  • リソースタイプ
  • 説明
  • 認証タイプ
  • ログインタイムアウト
  • ユーザID
  • コネクションプール
稼働情報
  • リソース名
  • プール現在値(総数)
  • 使用中のコネクション数
  • 未使用のコネクション数
データソース(FullJTA) 基本情報
  • リソース名
  • リソースタイプ
  • 説明
  • ログインタイムアウト
  • ユーザID
  • コネクションプール
稼働情報
  • リソース名
  • プール現在値
  • 使用中のコネクション数
  • 未使用のコネクション数
  • getConnection()メソッドの実行時間
  • getXAConnection()メソッドの実行時間
  • getConnection()メソッドの失敗回数
  • ConnectionでFATALエラーが発生した回数
<この項の構成>
(1) データソースの稼働情報監視(基本情報)
(2) データソースの稼働情報監視(稼働情報)

(1) データソースの稼働情報監視(基本情報)

(a) 機能概要

J2EEリソースのデータソース(SimpleJTAまたはFullJTA)の稼働に関する初期設定値を表示できます。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで,[論理サーバの運用監視]アンカーをクリックします。
  2. [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[<データソース名>]をクリックします。
  3. [基本情報]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作はありません。

(d) 画面詳細

画面に表示される項目について説明します。

表示される項目は,リソースタイプがSimpleJTAかFullJTAかで異なります。

データソースがSimpleJTAの場合
DataSource
  • リソース名
  • リソースタイプ(DataSourceと表示される)
  • 説明
  • 認証タイプ
  • ログインタイムアウト(単位:秒)
  • ユーザID
  • コネクションプール
    最大値
    最小値

データソースがFullJTAの場合
DataSource
  • リソース名
  • リソースタイプ(DataSourceFullJTAと表示される)
  • 説明
  • ログインタイムアウト(単位:秒)
  • ユーザID
  • コネクションプール
    最大値
    最小値

(2) データソースの稼働情報監視(稼働情報)

(a) 機能概要

J2EEリソースのデータソース(SimpleJTAまたはFullJTA)の稼働中の統計情報を監視できます。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで,[論理サーバの運用監視]アンカーをクリックします。
  2. [サーバビュー]タブ−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[<データソース名>]をクリックします。
  3. [稼働情報]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作はありません。

(d) 画面詳細

画面に表示される項目について説明します。

表示される項目は,リソースタイプがSimpleJTAかFullJTAかで異なります。

リソースタイプがSimpleJTAの場合
DataSource
  • リソース名
  • プール現在値(総数)
  • 使用中のコネクション数
  • 未使用のコネクション数

リソースタイプがFullJTAの場合
DataSource
  • リソース名
  • プール現在値(総数)
  • 使用中のコネクション数
  • 未使用のコネクション数
  • getConnection()メソッドの実行時間
    N秒平均値(単位:ミリ秒)
    最大値(単位:ミリ秒)
    最小値(単位:ミリ秒)
  • getXAConnection()メソッドの実行時間
    N秒平均値(単位:ミリ秒)
    最大値(単位:ミリ秒)
    最小値(単位:ミリ秒)
  • getConnection()メソッドの失敗回数
  • ConnectionでFATALエラーが発生した回数
「N秒」とは[サンプリング時間]で設定した時間を表します。

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